こんにちは、菊地れえこです。
今回は表現グループ、i-colorグリーンへの理解がさらに深まるコラムです。
先月のコラム(実るほど、頭をたれる稲穂かな)でも話題にしました、職場のi-colorグリーンの女性。彼女の人生のターニングポイントになったであろう異動と、その後の激動と不遇の日々でも、心身ともにギリギリのところでくじけないのは、表現グループらしいと思います。
i-colorグリーンの特徴の中でも、「自分の内外関わらずとにかく不足を補いたい」と「結果を出したときに自分に納得していたい(たまたまラッキーで得られた結果じゃ許せない)」が特に強く出ている件の彼女。何かケチがつくと、それが彼女に非がなくても、真正面からバーン!とがっつりと受け止めては、改善したり補ったりを全力でやろうとします。本人の口からも「完璧主義で自分でも嫌になるんですけどねぇ」と言いながら、いつまでもゴールにたどり着かないので疲弊しています。
さらに、i-colorグリーンには絶対崩されたくないマイペースがあるのですが、上司にも仕事状況にもことごとくペースを崩され続けてストレスが重なり、今までの時間も努力も無駄になる方向転換を強いられてはどんどん心をすり減らしています。
そもそも仕事量に対して時間が足りていないので、彼女に全く非がないところにも原因はあります。
ただ、あまりにもギリギリの精神状態に追い込まれている彼女を見ると、どうしてそんなに自分を追い詰めてしまうのだろうと、i-colorブルー・展開グループと素質が全く違う私は、彼女に疑問を感じてしまうことも多くなりました。
疑問① 言われたことを受け止めすぎでは?
表現グループの素質の1つに、思ったことをストレートに伝えるところがあります。相手のためになるのだからどんなことも漏らさず言うべきという価値観のもと、言いづらいこともしっかり言います。(展開グループなら黙って距離を置き始めるだけです)
裏を返せば、相手が言ってくることも漏らさず受け止めてしまうのです。相手が自分のためを想って言ってくれてることだという大前提がありますから。
しかし、不足を補うことが至上命題のi-colorグリーンなので、言われるままに受け止めすぎればすぐにキャパオーバーになってしまいます。私は素質への知識がある分、静かに様子を見ていたものの、あまりにも全てを受け止めようとすることに疑問しか湧かなくなりました。
そういうものなの?とi-color仲間が集う秘密のFacebookページに投げかけたところ・・・答えは、100%受け止める!!!
表現グループの素質として受け止めようとするだろう、とはいえ上手く受け流し後手にまわすこともあるだろうとも私は考えていたのですが、表現グループさんからの回答としては、まずは真正面から受け止めるばかりでした。ちなみに、自分に余裕があるときは後から受け流すかどうか整理できるそうです。職場のi-colorグリーンの彼女は・・・仕事と子育てに追われて今は難しそうです。
疑問② なんとかしたほうがいい?
そうなると、隣にいる私が何かしら直接的に助けるべきでは?と思われる方もいるのではないでしょうか。業務を分担する(ことは私もギリギリなので現実的には厳しいですが)とか、終業後や土日にLINEなどで励ますとか、人事部や産業医に相談する機会を設けるとか、色々と彼女のためにしたくなる行動はあります。
しかし、今i-colorグリーンの彼女は明確に助けを求めてはいません。「なんかもう全部嫌になっちゃったなぁ」「せっかくここまで頑張ってきたのに」と激しく落ち込んでも、「菊地さん助けて」というニュアンスは皆無で、「菊地さんも頑張って!」なんです。まだ彼女は、自身の頑張りが不足してると思っているのでしょう。自分に納得していないから挫けるわけにもいかず、ましてや他人に手を出されたり口を出されたりなんて以ての外という状態です。
アドバイスや助けがほしいときははっきり言うし、今の苦しみを経験をすることが彼女のためでもあるというアドバイスもi-color仲間にもらい、そっとしている私です。
自分との付き合い方、上手くいってますか?
素質は生まれもってのものなので変えることはなかなか難しい(というかほぼ無理)です。素質を理解していても、素質のとおりにときには不器用に生きてしまうものです。しかし、自分を追い詰めるのではなく、自分との付き合い方を変えることができるようになるという点では、自分のもつ素質も自分にない素質も学ぶことは有効です。「i-colorを知るとストレスが減る」と体験会やスクーリングなどで聞くことがあったと思いますが、そのニュアンスの1つとして、自分を追い詰めてしまうパターンのストレスが減らせるというのは大きいと、i-colorグリーンの彼女を見てると実感します。
よき理解者に恵まれるか、恵まれなければ自分で不足を補うのか。自分を追い詰めがちで、どうしてそこまでするの?と思われてるかもしれない時、あなたはどうしたらいいでしょうか。
日本語教師、i-colorカウンセラー、しつもんカードマスター、おうちパンマスター
2014年9月はぴきゃりアカデミー第10期修了、i-colorブルー/ピンク。2016年2月結婚、2017年4月第一子出産。
2024年4月日本語教師養成講座修了、現在都内の日本語学校にて非常勤講師を務める。