こんにちは、i-colorブルーの菊地れえこです。

 

連日盛り上がっている平昌オリンピックの中で、スピードスケートのショートトラック男子5000mリレーに目を奪われました。

競技トラックを俯瞰で真上から見る映像があったのですが、組ごとに各国出場チームメンバーがトラックとその内側でも外側でもグルグルぐるぐる・・・・・・各組3~4カ国×走者4名で合計16名ほどが、決して広くはない氷上を一方向に周回して滑っているので、見ているほうが先に目が回ってしまうような光景でした。

この光景を見て最初に感じたことが、「展開グループの頭の中に似ている」です。

 

私もそうですが、展開グループは、i-color3グループの中でも特に、思考が止まらない、常に何かを考えているような特性があります。他の2グループからは、頭の回転が速いと褒めてもらえることにも繋がることも多いので、決して悪くはないのです。

 

しかし、実際の競技では時にはバランスを崩して失速したり、転倒して壁に激突し動けなくなってしまったりとするように、本人としては、なかなか考えがまとまらない、考えているうちにあらぬ方向に思考が飛んでいってしまう、次々に色々考えてしまって自分でも訳が分からなくなるなど、困ってしまうことも多いのです。

 

さて、このスピードスケートショートトラックリレーは、リレーと名がつくだけあって、バトンタッチがありますが、陸上競技とは全く違う方法です。

その方法は、自分のスピードを乗せながら次の走者の背中を押すのです。

 

せっかくのスピードを殺さないように、活かせるように、自分も次の走者もお互いにタイミングを合わせることが重要なのだそうです。背中を押すほうはもちろん、押されるほうも上手く押されるようにしないといけません

逆に言えば、上手く背中を押してもらえるように万全の準備をし、押してくれる人を信頼し、お互いにタイミングをぴったり合わせる努力を重ねることで、仲間のパワーとスピードを乗せながら自分が持っているパワー以上の加速ができるのです。

 

 

 

展開グループは、背中を押してもらう前につまずいている

 

前置きが長くなりましたが、今回のテーマは、背中を押してもらいたいとき、こちらも何らかの準備や努力が必要だということです。

特に展開グループがすべき準備や努力についてを中心に話していきます。

 

背中を押してもらいたいとき、まずは相談するものだと思うのですが、展開グループは、この相談するという行為が非常に苦手です。なぜなら、人に話せるほどまとまっているということは、大体の自分の答えは出ているからです。

 

前述したとおり、普段はスピードスケートショートトラックのような目まぐるしい思考の渦の中にあって、人に話せる状態まで考えがまとまっているのですから、実は自分の答えまで出てしまっているのです。その答えに自信を持つために背中を押してほしいのですが、答えが出ているのに相談するということに矛盾を感じます。合理主義の展開グループとしては矛盾した行為など出来るわけもなく、そもそも相談することが出来なくなってしまうのです。

 

また、展開グループはスマートに見られたい他人に弱いところを見せたくないので、答えは出ているけれど自信が持てないという悩みを打ち明けることも、ハードルが高いと感じる行為。それでも、すでに考えはまとまっており、自分としては答えまで出ているので、持ち前の行動力は発揮されます。しかし、まだショートトラックの中でグルグルと走り続けて抜け出せないような苦しさが、どこかにあるのです。展開グループ特有のこの思考のカラクリを理解して、相談する、悩みを打ち明ける勇気の持ち方を認識することが、上手に背中を押してもらう第一歩です。

 

 

 

展開グループでなくても、大事なこと

 

他のグループにも言えることで一番大事なことは、何よりも素直になること、スポンジのような吸収力と保水力をもつことです。

せっかく相談した、悩みを打ち明けたはいいけれど、思ったような言葉をもらえずにガッカリしてしまうことはあるものです。ここで、聞く耳を持たなくなってしまう前に、まずは素直に受け止めることが必要です。

 

先日、ららぽーとTOKYO-BAYで開催された ユメックス×ママハピ 主婦のおしごとフェア で、適職診断コーナーに参加させていただきました。

適職診断と銘打ってはいますが、私は、どんな仕事でも、自分の素質からくるモチベーションをどれだけ保てるのか?というところが一番重要だと思っています。その仕事が素質にも合っているのかと、多少の相性の良し悪しは検証しますが、まずは参加者の方が興味を持った仕事について、いいと思いますよ、と背中を押すことを第一に考えてお話しました。

 

それに対して、スポンジのような吸収力で自分の素質を理解し、それぞれの保水力で受け止めて咀嚼することがどれだけ出来ているかは参加者それぞれでしたが、言わずもがな、吸収力も保水力も高そうな、反応のよい方のほうが、望む仕事とともに歩む人生に向かってより加速していったと感じます。

 

 

 

自分が信じた未来に、自信を持って進めるように

 

展開グループ以外にも言える、まずはスポンジのような吸収力と保水力をもって相対すること、その上で、素質特有の思考のカラクリを認識しながら上手に付き合うことで、より加速度のつく背中の押され方を身に付けていきたいものです。

 

私自身も、展開グループらしく相談することはまだまだ苦手です。でも、どうして苦手なのかが分かっていると、分かっていないときに比べて行動は劇的に変わります。自分が信じた未来に向かって力強く自信をもって進めるように、自分以外の力を借りて上手に背中を押してもらうことも大事ですね。今回のコラムが、ほんのちょっとでも皆様の背中を押せていますように。