こんにちは!はぴきゃりアカデミーのファシリテーター(はぴアカ11期)
i-colorロイヤルブルー・キャリアコンサルタントの中村文香です^^

 

あなたは、

 

「あれ、今後は何やってるの?」

「なんだか、色々やっていらっしゃるんですね。」

「前言ってたこと、もう辞めちゃったの?」

などなど、・・・・こんなこと言われたことはありませんか?

 

 

今回は、そんな、色々なことに興味を持ち、
続けられないことをコンプレックスに抱きそうなあなたにオススメの本をご紹介したいと思います。

 

■あなたは「マルチ・ポテンシャライト」かもしれない

今回ご紹介する本は、

「マルチ・ポテンシャライト〜好きなことを次々と仕事にして一生食っていく方法〜」
エミリー・ワプニック(2018)PHP研究所 (リンクはAmazonのページに飛びます)

「マルチ・ポテンシャライト」とは、さまざまなことに興味を持ち、
多くのことをクリエイティブに探求する人のこと。

 

マルチ・ポテンシャライトの人たちは、
うまく活かせば、この変化の多い時代に合った素晴らしい能力を持っているのに、
一つのことを続けられないことに”罪悪感”を持ってしまって、
くすぶっているケースも多く見られます。
(特に日本では、一つのことを極める”職人”的な人がもてはやされるような傾向もあるので、
余計にそうでしょうか)

 

この本は、そんな方向けに、
自分の特性を活かしつつ、生活も成り立ち、幸せに行きていける人生の戦略について、
書いてあります。

著者エミリー・ワプニックさんのTEDtalkは、600万回以上再生され、
多くの人の共感を呼んでいるようです。

 

■マルチ・ポテンシャライトが多いi-color

ここで、統計心理学i-color的に、
「マルチ・ポテンシャライト」的になりやすい素質についてお話します。

最もそうなりやすいのが、
・i-colorレッド
レッドは、内なるマグマの色。
一見クールに見える方が多いのですが、
好奇心旺盛で、行動力があり、適応力も抜群なので次から次へと色々な分野を渡っていって、
何歳になっても「将来何になろうかなぁ」と、
目を輝かせている方が多いです。

有名人でいうと、本の中にも真っ先に思い当たると書いてありましたが(笑)
コメディアン、俳優、ボクサー、画家、書家、ヨギーとして活躍中している、片岡鶴太郎さん
イラストレーター、作家、ミュージシャン、俳優、デザイナー、演出家など、
これまたさまざまな分野で活躍しているリリー・フランキーさん
がi-colorレッドの素質です。

 

 

他にも、
・i-colorロイヤルブルー
こちらも、レッドほど興味の振れ幅は大きくないですが、行動派で好奇心旺盛。
自分が興味のある課題(自分的には共通している)に関して、
解決するためのツールを様々な分野で色々持っていたい人が多い印象です。

俳優、映画監督、美術家、実業家とマルチに活躍している、伊勢谷友介さん
映画やドラマ以外にも、作家や企業のCIOなど、活動の場を多岐に広げている、山田孝之さん
がこのタイプ。
ちなみに、
メーカー研究職→人事→キャリアカウンセラーとなった私もこのタイプです(笑)

 

・i-colorグリーン
グリーンは、虹の真ん中の色。偏りたくないという精神性があり。色々は人に平等に接します。
それが仕事にも反映され、これまた色々なことに興味があって選べない・・・。
ただ興味のある分野自体はそこまで広くないので、比較的類似した分野でマルチに活躍する方が多いです。
有名人でいうと、コメディアンで芥川賞作家の又吉直樹さん
俳優やミュージシャン、作家など、マルチに活動している星野源さん
がこのタイプ。



ここで、挙げたi-colorがその傾向が高い素質ですが、
別の素質であっても、
それぞれ、その素質ごとにマルチポテンシャライトになる要素はあります。

 

 

■この時代に活きるマルチポテンシャライトの力

「マルチ・ポテンシャライト」的な多くのことに手を出す人たちは、
一般的に、今まで世間では、
落ち着きがない、怠け者、器用貧乏、・・・などなど、
マイナスのイメージで捉えられることが多く、
自分にコンプレックスを感じているケースが多いようです。

 

 

しかし、変化の激しいこの時代では、
マルチポテンシャライトが、様々な分野に興味を持って活動しているからこそ身についた
5つのパワーが活きると説明されています。

スーパーパワー①アイディアを統合できる
→イノベーションは異なる分野の接点で起こると言われている。

 

スーパーパワー②学習速度が早い
→人生100年時代、過去に学んだことが陳腐化していく学習力が錆びつかない。

スーパーパワー③適応能力が高い
→適応能力は21世紀を生き抜くためにもっとも必要と言われている能力。
 迅速に変化に対応できる能力は、まさに変化の多い時代で活きる。

 

スーパーパワー④大局的な視点を持っている
→広い視点で、今後のチャンスや問題点を見つけることができる。

 

スーパーパワー⑤様々な分野をつなぐ通訳になれる
→課題が複雑化し、プロジェクトに様々なバックグラウンドの人が関わるようになった昨今、
その間を通訳する人のニーズが高まっている。

 

 

このように、
マルチポテンシャライトの特性をうまく使えば、
変化の多いこの時代を軽やかに駆け抜けるキャリアを築いていけそうです。

 

■マルチポテンシャライトはどう生きて行けばいいのか?

著者が、幸せで経済的にも恵まれている「マルチ・ポテンシャライト」何百人もの人に調査を行った結果、
それぞれの分野は実に様々でしたが、
とある共通点がありました。

 

それは、
「お金」「意義」「多様性」という3つの要素を満たす人生を自ら設計していたことです。

そしてそれぞれの要素がどの程度必要なのかは人によって異なるため、

それぞれ、
・自分にとって必要なお金はいくらか?
(マルチ・ポテンシャライトとして活躍するためには、
 自分の道を模索する時間が必要なので、その間の最低限のお金が必要)

・自分はどのようなことに意義を感じるか?
(なぜその意義を感じる活動を楽しめるか、なぜを大切にする)

・自分は多様性をどこまで求めているか?
(どれくらいのプロジェクトに関わっていたら自分のバランスが取れるか?)

 

ということについて、
自分に問いかけて整理し、自分で設計していくことが大切だとしています。

そして、そのバランスの例として、4つのワークモデルを紹介しています。

ワークモデル①グループハグ・アプローチ
グループハグ(まとめて抱きしめる)・アプローチとは、
一つのプロジェクトの中でいくつもの役割を多くの役割を担い、
いくつもの分野を行き来出来ること。

 

ワークモデル②スラッシュ・アプローチ
全く違うパートタイムの仕事や、ビジネスをうまく掛け持ちして(割とニッチな分野で)
その間を日常的に飛び回っていること。安定よりも融通がきくことを重視。

 

ワークモデル③アインシュタイン・アプローチ
生活を支えるのに十分な収入を生み出し、
他のことをやる時間とエネルギーをやる余力が残るような、程よいフルタイムの仕事かビジネスに携わること。
安心感を得つ、ライフワーク的なことをやり続けられる。
(文字通り、アインシュタインがこのようなスタイルをしていた)

 

ワークモデル④フェニックス・アプローチ
ある業界で数ヶ月〜数年働いた後、方向転換して、新たな業界で新たなスタートをさせること。
ある一時期はそのテーマに深く入り込めるようなタイプ

 

このワークモデルも、マルチ・ポテンシャライトは一つに選べないと思うので、
数年ごと変えたり、組み合わせたりして、自分なりのスタイルを構築していくことが大切だそうです。

本書には、さらに、
それぞれのワークスタイルに当てはまりそうな人の特徴や、
そのワークスタイルを採用して活躍している人の例とその戦略の組み立て方について書いてあります。

 

これから新しい令和の時代には、
ますます求められそうなマルチ・ポテンシャライトの力。

当てはまる方は、ぜひ時間をとって、自分の興味関心を整理したり、
自分にとって心地よいバランスを考えてみたりして、
自分の人生戦略について考えてみてはいかがでしょうか?