自分はどうも周囲の人に影響されやすい…と、感じたことはありませんか?
ドイツ在住キャリアカウンセラーの柏葉綾子です。
私は感受性・共感能力の高いクライアントさんによくお会いするのですが、そうした皆さんに共通する傾向として
「職場で気疲れしやすい」
「強そうな相手に圧倒されてしまう」
「その場の空気に呑まれて不本意な行動をしてしまう」
といったものがあります。
共感能力とは、簡単にいうと相手の感情に共鳴する能力のことで、見方によっては言葉よりエネルギーから多くの情報を受け取る能力ともいえます。
これは特殊なサイキック能力ではなく本来誰にでも備わっている力なのですが、やはり能力の開いている・閉じているはあるようです。
ただ高い共感能力には、それを使いこなすだけの器を自分に育てる必要があり、不本意にも能力の方に自分が使われてしまうと現代社会で様々な弊害を感じることになります。
例えば
・他人の気分や感情から影響を受けやすい
・ギスギスした職場で人一倍疲弊する
・人混みに酔いやすい
・SNSで他人のエネルギーを拾いやすい
・結果、周囲の人目に圧倒されてしまう
要は余計なエネルギーを拾いすぎて、自分の本質が見えなくなってしまうのですね。
共感能力の高い人はエンパスやHPSと呼ばれることもありますが、その方たちが特別というより、この力が開かれている人と閉じている人、そして上手く使っている人と振り回されている人がいる、というのが私なりの見解です。
また、これまでみてきた限りでは、i-colorグループとこの共感能力の高さはあまり関係がないようです(どのグループにもいる)。
では、高い共感能力に振り回されず、その力を上手く使えるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?
今日は過去の私の経験から、特に有効だった方法をまとめてみたいと思います。
① 自分1人の時間をできるだけ持つ
他人に影響されやすいと感じる方は、自分1人で静かに過ごす時間を積極的に持ってみてください。余計なエネルギーを拾わず、素の自分に戻れる時間を持つようになると、自身の深い本音や本来の感情にアクセスしやすくなります。
物理的に1人になるだけでなく、意識の中でも1人になることが大切です(1人時間も他の人のことを考えていたりしませんか?)。
1人時間を過ごすのは、決して寂しいことではありません。自分自身を充分に満たして、人と会う時にエネルギーを渡せるようになるための準備期間なのです。
② ネガティブな感情を積極的に手放す
エネルギーを拾いやすいといっても、自分が1mmも持ち合わせていない感情に引っ張られることはありません。拾った感情をいつも周りのせいにしていては、何の解決にもなりませんね。
余計なエネルギーを拾わないためにも、自身の心をキレイに整理していつもクリアな状態に保ちましょう。
ネガティブな感情は、握りしめている内は自分自身の中に蓄積されていきます。
出てきた時に「この感情はもう使わない」「今までありがとう」とはっきりと決めて、1つ1つ手放していくことが大切です。
自分がクリアになればなるほど、他人に自分を投影してしまうこと(他人の中に嫌いな自分をみて、相手を批判してしまうこと)も少なくなるでしょう。
③ 意識をいつも自分に集中する
周囲の様子をうかがってばかりでは、人目が気になって自由な行動ができなかったり、その場の空気を先読みして無意識に対応を決めてしまったりするものです。
そんなあなたはいつになったら、自分本来の呼吸ができるのでしょうか?
保身のために自分以外の人間を演じる人生はもう終えて、自分の気持ちに耳を澄ませる生き方を少しずつ始めてみませんか?
自分の気持ちをちゃんと汲み取れる人間になった時、人は始めて他人の気持ちをニュートラルに汲み取れるようになります。
上記3つの条件がある程度整ってくると、いつも自分の内にクリアな自分軸が据わるようになってきます。そして自分の中から、本来のエネルギーがあふれ出すのを感じるようになるはずですよ。
そんなあなたをきっと人はこう言うでしょう。
「あなたと一緒にいると何だか元気になれる!」
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ドイツ在住のキャリアカウンセラー。
はぴきゃりアカデミー第5期修了/i-colorオリーブ。ドイツ人材会社での勤務を経て、2015年9月よりキャリア講座を主宰。
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