転職コーチング『はぴ転』の本格始動を記念して、転職コラム『わんこ先生の転職SALON』。

企業の採用サポート歴３０年、就転職サポート＆女性のキャリア支援歴２５年と、

求人（採用）＆求職者サイド、両者に精通しているわんこ先生だからこその実践的アドバイスをお届けします。

あなたらしい転活の参考にしてくださいね。

 

 

わんこ先生こと、

はぴきゃりアカデミー・メインファシリテーター＆

『はぴ転』コーチの

つっちー＠コーラルです

 

長く採用の現場に関わっていると、

あ〜っ　それ違うんだよな。そのままだと困ったことに陥りそうだな

それ、単なる思い込み。諦める必要ないのに・・・

と、頼まれてもいないのに、つい、口出ししたくなってしまうことが少なくありません。

 

 

そんな転職者の勘違いの一つに

転職エージェントを使えば、効率的に転職ができるはず、

というものがあります。

 

 

もちろん、転職のプロである転職エージェントですから、

賢く活用すれば、希望の転職が叶う確率は劇的に高まります。

 

希望に合った仕事を紹介してもらえるのも魅力ですが、

何より、お給料面とか、休日やリモートやテレワークなり働き方など、

直に希望を伝えるのはちょっと・・・と、気が引ける交渉ごとを

代わりにやってもらえたりするのは魅力です。

 

これからお世話になるのに、事前の交渉ごとで不穏な雰囲気になってしまうのは本意ではないですから。

 

 

一方で、転職エージェントを介したばっかりに、不本意な転職になってしまった

と、いう声も少なくありません。

 

 

しごく当たり前のことですが、転職エージェントは人を採用したい企業の代理人です。

だからと言って、求職者を蔑ろにするわけではありませんが、

究極の選択を迫られた時、エージェントが味方するのは企業サイドです。

 

また、転職エージェントは成功報酬型の事業なので、どうしても転職が成立しやすい方のサポート中心になりがちな側面もあります。

 

故に、

キャリアシフトしたいと、いくら希望を伝えても、これまでの仕事の延長線の案件ばかり紹介されて正直萎える、

中には、あなたの経験では、希望の仕事に就くことはできません、と指摘されお先真っ暗になってしまった、

なんてケースが生まれてしまうのです。

 

 

では、後者のような状況に陥らないようにするにはどうしたら良いのでしょうか？

 

 

ポイントは、転職エージェントの担当者が求人企業を説得できるだけの（自分）情報をしっかり伝えることです。

 

転職というと、とかく経験や実績ばかりが評価されるもの、と思い込みがちですが、

実際は、すべてがそうとは限りません。

 

もちろん、アサインしたいポジションによっては、

最低限、この程度の経験はしていてほしい、この程度のスキルや知識レベルはクリアしていて欲しい、

というケースがあるのは事実です。

 

ただ、ゆくゆくはマネジャーになって欲しい、

新事業だから、経験や実績よりもマインドを重視したい、

いい人がいたら採用したい、

そんなオーダーも珍しくありません。

 

 

つまり、経験や実績、スキルや知識レベルが足りなくても、

お互いにいい関係を築けそうな人がいたら、

うちの会社に合う人がいたら、採用したい

という案件も十分、存在するということです。

 

後者の求人（案件）の場合、重視されるのは

求人企業との相性。

 

もう少し噛み砕くと、企業が大切にしているビジョンやこだわりと、

求職者のビジョンやこだわりのリンク度合い、マッチング度合いが高いかどうかです。

 

例えば、かつてサポートした方の中には、

看護師として働く中で、

どうしてこんなに症状が悪くなるまで放っておいたの？　もっと早くに受診してくれれば・・・

と、何度も残念に思いながら看護をしていた経験からいつしか「未病の段階でアプローチしたい」と、思うようになったという女性がいました。

 

病気を治すのではなく、病気の発症自体を防ぎたい。

そんな思いが明確になったところで転職に踏み切った彼女。

「予防医療」に関連する仕事に携わりたい、という希望を伝えたところ

マーケティングの視点を活かし、健康診断の受診率や再検査の受診率を上げることを経営ビジョンに掲げているベンチャー企業を紹介され、転職。

看護師からマーケッター見習いに転身しました。

 

 

コラムでも紹介した転職コーチング『はぴ転』０期生も、

I Tが苦手な人でも使いこなせる業務アプリに携わりたい

というビジョンが評価され、

それまでのI T業務とは、全く異なる畑への転職がかなったケースも。

 

 

もうお分かりですよね？

エージェントの担当者が、企業に「いい人いるんですけど、会ってみませんか？」と提案するのに効く情報とは、

なぜ、転職を考えているのか。

なぜ、その仕事を希望しているのか。

目指す方向性と、それを裏付ける背景・ストーリーです。

 

 

誰もが、それはすごい経験・実績だ！と、口を揃えるようなアピールポイントを引っ提げて転職エージェントに登録するのもありです。

 

が、それだけがエージェントの使い方ではありません。

 

あなたの思いが、経験や実績。スキルレベルを凌駕することがある。

しかも、それは珍しくない。

これが、エージェントを介した転職の実態です。

 

 

転職エージェントに振り回されることなく、

求人企業にとっても、転職エージェントにとっても、何より求職者にとっても

三方よしの転職を叶えるコツは、

実は、本気でやりたいことを説得力を持って語れることです。

 

 

転職を考えているのなら、

まずは、転職の目的を明確にするところから始めてみてくださいね。

 

 

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