はぴきゃりアカデミー・メインファシリテーター&
『はぴ転』コーチの
つっちー@コーラルです。
明日は、阪神淡路大震災から30年。
当時、阪神エリアに親戚とか知人がいたわけではないけれど、
実際に経験した東日本大震災よりずっと印象に残っています。
というのも、毎年、この時期にコラム等でお伝えしている通り、
阪神淡路大震災を機にとある女性と同居生活を送ることになったから。
同居といっても、彼女の名前も知らなければ、その姿形も明確にはわかりません。
なぜなら、彼女はいわゆる「幽霊さん」なのでw
なんで彼女が私の住む部屋にやってきたのかは、知る由もありません。
ただ、1995年1月17日の午前10時ごろ、
彼女は普通に玄関を開け、小さな台所を通り、引き戸を開けて私がいる部屋へと入り、
「あ〜っ疲れた」と、でも呟きそうな空気感で私が寝ているベッドの端に腰掛けました。
それはもう、ごく自然に。
腰掛けた彼女の背中に、つい「おかえり!」って、声をかけてしまいそうなほどw
ただ、我に帰った時は、さすがに戦慄が走りました。
だって、私、一人暮らしでしたから。
合鍵は、遠方に住む家族と大家さんしか持っていないし、
こじ開けるわけでも、私が玄関を開けて中へ誘うわけでもないのに、誰かが入ってくるって
一体、どう言うこと!
そりゃもう、ビビりました。
えっ えっ えぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!
パニクっていたら、今度は家がガタガタ、めっちゃ揺れはじめたんです。
ベッドに横たわっている私の体が床に投げ出さるんじゃないかって思うほど。
ただ、完全に金縛り状態でぴくりとも動かせないので、ビビりながらその揺れに身を任せるしかありませんでした。
揺れが止まり、体が動かせる状態になってからは、コートとバッグを抱えて、家を飛び出しました。
外に出てみると、いつもと変わらない光景が広がっていましたが、
とても部屋に戻る気にはならなかったので、そのまま出勤することにしました。
本当は(雑誌の)校了明けだったので、午後ゆっくり目の出社でよかったんですけどね〜。
ノーメイクだし、髪もボサボサだし、上下スエット姿でオフィスを訪れた私に
同僚たちは、どうしたの?と、目を丸くしていましたっけ(そりゃそうだw)
詳細を説明したい気持ちをあったんですが、
こんな話、信じてもらえないかも? という懸念もあったので
「ちょっとね」とお茶を濁して席についたものです。
でも、全然、仕事に集中できませんでしたけどね。
とにかく、起こったことを整理するので精一杯でした。
仕事を終え、一応、落ち着きを取り戻して帰宅してみると、部屋はいつも通り。
気のせいだったかも?
いろいろあって、かなり疲れていたこともあり、程なく寝落ちしたのですが、
朝方、起こされることに。
「う〜ん、今、何時?」と、薄目を開けて枕元の時計に目をやると
「5時45分」を指しています。
「もぉ〜、まだ、寝てて大丈夫じゃん」と、独言して二度寝にしけ込もうとした途端、
ガタガタガタガタ
部屋がめちゃくちゃ揺れだしました。
えっ 地震?
慌てて窓を開けると、外では何も起こっていません。
隣や上の階の人たちが窓を開けて顔を出したり、外に出てくる様子はなく、
早朝らしく、シーンと静まり返っています。
そうなんです!
揺れているのは、私の部屋だけ。
今、振り返っても、そんなことってある?
って不思議で仕方ないんですけど、実際にそうなのだから受け入れるしかありません。
それからこの現象は、毎朝、繰り広げられることになりました。
朝、5時45分になると、起こされる。
1分ほどすると、部屋が激しく揺れる。
あまりの揺れにクローゼットの上に置いてあったぬいぐるみが落ちてきたこともありましたっけ。
最初は恐怖で何も考えられなかったのですが、
徐々に、これって「阪神淡路大震災を繰り返してる?」と、思うように。
もしかして、部屋にやってきた幽霊さんは、この震災で犠牲になられた方だったりする?
そんな考えが頭をよぎるようになってからは、
それで気が済むのなら、存分にどうぞ!って気持ちに変わったことを覚えています。
繰り返すことで心が癒されるって治療法もあるらしいですしねw
まぁ、当時の私にとって彼女のためにできることって、それくらいしかありませんでしたから。
早朝のルーティンがパタリと止まったのは、春の足音が聞こえはじめた頃でした。
あれ? そういえば、最近、起こされないな
そういえば、彼女の気配もしないかも?
気づいた時は、ちょっと寂しかったものです。
彼女がなぜ、私が住む部屋を選んだのかわかりません。
もしかしたら、以前、私が住む部屋に住んでいたのかもしれません。
震災の直前に母と神戸を旅行で訪れたので、その時にすれ違っていたのがきっかけだったのかもしれません。
前世とかで縁があったのかもしれません。
聞きたくても、調べたくても、手掛かりが少なすぎてどうしようもありまぜんが(汗)
ふとやってきて、文字どり嵐を巻き起こして、ある日、突然、いなくなった彼女。
思えば、彼女と暮らした期間は、1ヶ月半ほど。
四十九日を迎えて成仏したのかもしれませんし、
もしかしたら、昏睡状態から回復して今もどこかで元気に暮らしているのかもしれません。
今となっては確認のしようもありませんが・・・。
いずれにせよ、この不思議な体験は、かけがえのない思い出となっています。
あの経験がなければ、阪神淡路大震災を自分ごととして捉えることはできなかったでしょう。
ある日突然、強制終了されてしまう可能性があることを真面目に考えることもなかったと思います。
彼女との同居生活でパニクったことで、転職を踏みとどまったのも大きかったと思っています。
当時、24歳。入社1年足らずで転職に踏み切っていたら、
「続けられない」と言うレッテルを貼られ、
キャリア負債を増やすだけになっていた可能性も否めないので。
ちなみに、「すぐ辞めちゃう」というレッテルは、
転職を阻害する要因の中でトップクラスにダメージが大きいですw
この日は、私にとっても転機となる特別な1日。
犠牲になられた方の鎮魂を祈りつつ、精一杯生きて行くことを誓いたいと思います。
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株式会社はぴきゃり 取締役
統計心理学i-colorエグゼクティブトレーナー/i-colorコーラル。就職活動に失敗、父親の介護のためのキャリアチェンジ、乳がん罹患など、様々なピンチを乗り越えてきた経験をベースに、ピンチとキャリアの両立をテーマに情報提供中。
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