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 こんにちは!はぴきゃり1期生 田上さおりです。広島県でヨガを通じて人と人がつながっていくコミュニティスタジオ Style Yoga+(スタイルヨガプラス)を運営しています。

 

今日は「地方で好きな仕事をして生きていくために」必要なことPart2 です。

 

地方に拠点を移して3年が経ち、想像以上に都市部から地方へ移住している方が多いことに驚きました。色々な方とお会いしてみて、移る理由として大きく3つに分類できることがわかりました。

 

 

(1)ライフイベントに合わせて移住。

 

 結婚を機に夫の実家に身を寄せる、夫の転職、異動(転勤含む)、親の介護などの家族の事情が理由になっているパターン。特に転勤族はとても多く、私が運営しているコミュニティスタジオの駐車場に止まっている車が全て県外ナンバーということもよくあります。

 

(2)震災をきっかけに生活環境を見直した

 

 お子さんがいるご家族に多いですが、震災を機に家族が安全に住みやすい場所を求めて、親戚などが特にいるわけではないけれど、引っ越してきたというケース。

 

(3)自分らしく生きられる場所を求めて移ってくる場合

 

 独身・既婚いずれにもみられるケースです。市町村の移住促進プログラムなどを利用して、新たな生き方にチャレンジしてみたり、夫婦で生き方を見直した結果移ってきたというケース。

 

 

(2)(3)の場合は、自分自身と向き合った結果の行動であるケースが多いので、会社に所属するというよりは新たな事業を起こしたり、既に身につけていたスキルを活かしてフリーランスでお仕事を始める方が多いようです。そして、こういう方たちは多少の苦労はあっても、それぞれの生活を楽しんでおられるように思います。

 

 

反対に悶々としやすい女性が多いのは(1)のケース。必要に迫られて、新しい環境に移ってきたものの友人がいない、土地勘もない場所でどのように毎日を過ごしたら良いのか右往左往している方をよくみかけます。中には数年経ってもこの土地に馴染めず、夫を残して地元へ帰ってしまったという方もいらっしゃるほど。

 

 

この差はどこから生まれてくるのでしょうか。

 

 

人によって考え方は様々で、幼少期の引っ越し(転校)経験の有無を挙げる人もいれば、元々の性格を挙げる人もいます。確かに、そういうことも一理あるかもしれませんが、自分が生きていくために大切な価値観を見抜けているかどうかが大きく関わっているように感じます。

 

 

あなたがあなたを幸せにするための価値観は何ですか?

 

 

この質問を投げられて、即答できた方はきっとすでに自由な生き方を実現できている方だろうと思います。そうでない方は、悶々とした毎日を過ごしているか、そうでなくても時に触れて「私らしい人生ってなんだろう?」とつい考えてしまうことが多いのではないでしょうか。

 

 3年前にご主人の転勤を理由に同じ街に移住してきたi-colorグリーンの女性。彼女は横浜生まれ、横浜育ちで30半ばにして、初めて県外に出ることに。はじめは方言やこの土地ならではともいえる価値観に戸惑いを感じることも少なくなかったと言います。しかし、多趣味な方が多いi-colorグリーン。食べることとスポーツが大好きな彼女は、地域の美味しいお店を発掘したり、料理教室や地元のスポーツクラブに入るなどして、地域での暮らしを楽しんでいました。

 

 2年半前に結婚を機にご主人の実家近くに移住してきたi-colorコーラルの女性。前職は旅行代理店で留学サポートのお仕事をしていた彼女は英会話のスキルを活かして、観光地のゲストハウスで仕事をしています。i-colorコーラルはサービス精神が旺盛で、世話好きな方が多いのです。ゲストハウスのような場所で、自身のスキルを活かしながら、誰かの役に立てるというのは彼女にとってはベストチョイスだったに違いありません。

 

 そして、最後に私の事例。夫に移住しようと言われた時は、正直なところ全くピンと来ませんでした(笑)。彼にも「イメージできません」と言ったのを覚えています。しかしながら、当時勤めていた会社で定年まで働こうという気持ちはありませんでしたし、週末インストラクターとして月1回ヨガレッスンを開いていた私はいつか自分のヨガスタジオを持ちたいという夢がありました。

 

 i-colorバイオレットの私にとって大切なことは、新しい情報や人との出会いをモチベーションになるということ。これははぴきゃりアカデミーの学びで腹落ちしていた事実。それであれば、土地にこだわらなくても生きているのではないか、と思い決断することができました。

 

 実際、移住してからというものの、新しい出会いには事欠くことがなく、楽しく暮らせています。自分自身が毎日を楽しく過ごすために必要な価値観は本当に少ないものです。少なければ少ないほど人は自由になれるし、大きな決断ができるものだと、この経験を通して学べました。

 

 色々なことにしがらみを感じて、息苦しくなっている方がいたら、今たくさん手に抱えている価値観を目の前に並べて、仕分けしてみることをおすすめします。