絵本セラピストのリカ(ターコイズ/コーラル)です。先日開催した絵本セラピーに参加してくれた方が、青森でラジオのパーソナリティをボランティアでやっておられ、ご担当の番組の中で、絵本セラピーについて紹介してくださることになりました。遠くから来てくださった上に、ラジオでご紹介してくださるなんて!青森の方にも絵本セラピーの存在を知っていただくきっかけになれば嬉しいです。
絵本セラピー®を生んだ絵本セラピスト協会が認定する絵本セラピストは全国で約1000名にまで増えているそうです。青森でもちょうど、認定を受けた第一号が誕生したようですので、ラジオを聞いて興味をもった方が地元で絵本セラピーを受けられたらいいなぁと思います。
実は、協会の養成講座で勉強し認定を受けた絵本セラピストであっても、絵本セラピストによって、その場やプログラムの雰囲気は本当に違います。私の印象では、保育士や幼稚園や学校の先生は、ほんわか癒し上手。大きな困難を乗り越えた方やカウンセラー、年長者がする絵本セラピーには深さと説得力があります。
私はというと、人生で多少の衝撃イベントはあっても、時とともにすっかり忘れてしまうi-color展開グループのターコイズ。だから、深さや安らぎは足りないかもしれませんが、そこは絵本に任せ、最も得意とする“仕事も恋も頑張っている方々”の気づきに寄り添い、背中を押せたらなぁと思っています。それに、20年も婚活をし続けてようやく成功した体験も、婚活中の女性たちに絵本セラピーを通して伝えられる私だけの経験だと考えています。
まさかこんな風に、私にも伝えられることがある、私にしかできない絵本セラピーがあると思えるようになるとは、以前の私では考えられませんでした。はぴきゃりで素質の違いや自分の強みを学んだにもかかわらず、やっぱり、他の絵本セラピストさんを羨ましく思ったり、引け目を感じたりしていました。
ある日、たまたまテレビで見たのが、NHKハートネット「ブレイクスルー File.22 “みえない”をみる ―暗闇のスペシャリストたち―」。この番組で、暗闇のエンターテイメント「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」でアテンドを務める、視覚障害をもつ檜山晃さんや川端みきさんが語っていた言葉がすごく心に響いたのです。
それらは要約すると、
-壁は自分で感じただけ。人がどう感じてもすべて自分。
-人には伝えられるものが必ずある。自分がそれを止めさえしなければ。
-自分の強みを押し出せ。まずは言葉にしてみる。他の人と違う強みや経験は何か?例えそれがネガティブでも。
-人は言葉をもっている生き物。言葉を通して人がどんどん繋がっていく。
(番組の詳細はこちらでご覧になれます。)
メモしたこれらの言葉を何度も読み返し、私にとっての“他人と違う強みや経験”は何かな?と考えていくうちに、生きてきた人生そのものが、自分だけのものだということに気づいたのです。たとえ大きな山や谷を乗り越えていなくても、小さな山でも小さな谷でも、似たような山や谷を超えようとしている人たちには参考になるのではないかと。だって何より私自身が、今苦しんでいる時に知りたいのは、すごい人のすごい経験ではなく、似たような経験をもつ人の等身大の体験談や考え方だからです。
それなのに、はぴきゃりの講座をオブザーブしたり、絵本セラピーをしていると、「私がやっていることなんてたいしたことじゃない」、「自分に自信がもてなくて相手に合わせてしまう」、「いつも気を遣っていて、素の自分がどんな自分なのかわからなくなった」などの声を聞きます。他の人にはない素敵な魅力や参考にしたい経験がいっぱいあるのに、なんてもったいない!
中でも展開グループ(ターコイズ、レッド、ブルー、ロイヤルブルー)は、繊細な肌感覚で感じたことをうまく言葉にすることができなくて周りの人から誤解を受けたり、周りの人と違う視点、より広い視野でものを見ているために、自分には見えていることが周りにわかってもらえず、結構傷ついてしまっている人が多いようです。
でも、樋山さんや川端さんが言うように、まずは自分だけの強みや経験を言葉にしてみると、案外簡単に、「自分ってこういう人」と客観的に自己イメージをもてるようになります。言葉にするのが苦手な展開さんだからこそ、一度、ゆっくり時間を取って、自己紹介文(プロフィール)を書いてみることをお勧めします。はぴきゃりアカデミーの修了式では、それぞれにとっての「恋するお仕事」を文章にして発表します。これと同じことをプロフィールでしてみるのです。
はぴきゃりではそれぞれのi-colorの特徴がテキストになっているので、それを参考にしてもいいと思います。また、自分のSNSの投稿や日記を見返すと、いつも同じことを言っていることに気づく場合があります。それがあなたの価値観、信念のキーワードなのかもしれません。例えば私は「何よりも自由とハートからのコミュニケーションを愛し、思いが伝わったと実感できた時に喜びを感じます(以下、省略)」。「自由とハートからのコミュニケーション」はi-colorターコイズのテキストから引用しましたし、「思いは必ず伝わる」という信念は、過去に受けた雑誌取材で自分が熱く語っていた言葉であり、それを見返して思い出したものです。
それらをヒントに、短くても簡単でも、立派でなくてもいいから、一旦言語化する(仮決めする)と、目や耳を通して自分のことをそういう人だと自己認識できることから安心感や自信がもてるようになります。まさに、ブランディングです。そうして定めた自分というブランドを意識して行動したり、発信したりしていると、周りからも認知されやすくなり、そのブランドを求める人たちに気づいてもらいやすくなります。一人でも共感してもらえたら、これってすごいことだと思いませんか?感謝の気持ちと自信が湧いてきて、「私なんて」がなくなります!
伝えられるものがあるのにそれを止めているのは実は自分。「自分がそれを止めさえしなければ、人には伝えられるものが必ずある」のです。
言葉にすることで、本当の自分を自分で理解できたら、たとえ発信しなくてもそれは静かで確かな自信になります。独立や起業をしているかなんて関係なく、自分をもっと受容し、生きやすくなるためのブランディング。ブランド(プロフィール)は、もっといい表現が見つかったら変えていってOKです。より納得できる表現にどんどん更新していって、自分でも「なんかいいかも!」と思える自分ブランドを構築していきましょう。
皆さまの本当の自分ブランド、思いが誤解されずに伝わりますように。
明日もまっすぐ届け!
「絵本の詩」主宰、絵本セラピスト®。
はぴきゃりアカデミー第7期修了/i-colorターコイズ。自身の素質を深く理解することで理想のパートナーと出会い、43才で結婚。「絵本みたいにシンプルがいちばん!」をモットーに、一番大切な思いがまっすぐ届く世の中になればと願いながら、広報PRの経験を活かした活動や絵本セラピー®︎を行う。自身の成功体験を活かし、婚活で悩む女性を支える婚活♡絵本セラピー®も開催中。