絵本セラピストのリカ(ターコイズ/コーラル)です。最近の私のプライオリティは、体調管理。お年頃なのか、何年も蓄積した疲労が取れず、まったく元気が出ない状況が続いています。このままでは何もやる気が出なくて困った…と、漢方を始めたり、目が疲れないようスマホを見るのを制限したり、なるべく睡眠を取ったりなど、体調管理を優先する日々を過ごしています。
そんな私が、今、一番気になっているのが「自律神経」のバランス!
メディアにもよく登場する順天堂大学教授の小林弘幸先生の著書「自律神経が整えば休まなくても絶好調」(ベスト新書)を読み、早速自分の生活にもできることを取り入れ、自己管理を始めました。
この本では、都会の通勤風景でもおなじみの“自律神経が乱れまくっている大人”が例に挙げられ、「ああはなりたくない!」と自律神経を守る大切さを実感できるため、説得力満点でお勧めです。某女性議員の秘書への叱責音声のニュースも、「ああ、乱れまくってるな。」と冷静に聞き流せるくらいです。
他人を反面教師に、自己管理に自信もついてきたそんな矢先、久しぶりに自律神経を乱される出来事が起こりました。
仲間の結婚のお祝い会を主催したところ、「欠席だけどお祝いは参加したい」と超多忙なAちゃんが、ギフト選びに手を上げてくれたのです。
i-colorコーラルの彼女は、人の役に立ちたい突撃部隊。最初は「さすが、Aちゃん。ありがたいな」と思っていたのですが、忙しいせいか一向にギフトやその予算について連絡や相談がありません。こちらから連絡をしてみると、「これをあげたい!」と選択肢が1つしかなく、しかも予算大幅オーバー。どうやら、同じ仲間うちでの過去のお祝い会のギフトの金額にこだわっていた様子。
でもその時と比べて参加人数も減っているし、あれから時間が経ち、みんなの状況もそれぞれ違うのだから、参加できる人のお祝いしたいという気持ちだけでいいんじゃないかな?というのが、ちょっぴり節約派もいる参加者メンバーの意見であるのに対し、Aちゃんはまったく意見を変える気配はなし。こちらの妥協案にも歩み寄ってもらえなかったため、結局はそれぞれの思う形でお祝いしましょうということになりました。
忙しいAちゃんは、私たちにのっかった方が、楽してお祝いの気持ちも表せてよかっただろうに、あまりにも真面目すぎて頑なな態度のせいで、お互いの関係も悪化させた上に、自分で自分を忙しくして苦しめるという結果になったのではないかなと思うのです。
結局、2人いた主賓のうち1人が、開催2日前に軽いトーンでドタキャンするという最悪の事態となり(私の自律神経は、どちらかというとこれのせいで大きく乱れたのですが…)、「Aちゃんよ、これでも本当に、意見を対立させてまで高価なお祝いが必要でしたか?」と言いたい気持ちになったのは言うまでもありません。
私自身、外面にコーラルの要素をもつため、特に仕事の場面において、この正義感の強いコーラルの一面が強く出過ぎ、自分で自分を苦しめていたことが多々ありました。i-colorコーラルは、「コンペティション」というやる気スイッチがあるために、負けたくない!(私の“外面コーラル”の場合は、「だってこっちが正しいもん!」でしたが(笑))と、自分の主張を通してしまったり、完璧を目指して頑張りすぎてしまったり。たとえ正論でも柔軟性のないその態度では、周りからの協力や共感が得られず、わかってもらえないと精神的にも苦しくなっていきました。真面目すぎる、頑なすぎる、完璧にしすぎる、頑張りすぎるなどなど、「○○すぎる」状態では、当然、自律神経の乱れも引き起こしてしまいます。「〇〇すぎる」が加齢でゆるまった今の私が振り返ると、われながら本当に「しんどい子だったな」と思うのです。
次に読みだした神戸女学院大学名誉教授の内田樹先生の「困難な結婚」(アルテスパブリッシング)では、次のような興味深い記述がありました。
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身体が「もう辞めようよ!」と悲鳴を上げているのに、それに耳を塞いで、つらさに耐えて、苦しみに耐えて働いている。こういう人は必死に努力して働いているのだけど、働くほどに自分の立場を悪くして、職場環境を劣化させることになる。そうなるんです。だって、「耳を塞いでいる」から。(以上、引用)
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例えばパーティのおしゃべりの中でも、誰かが自分の名前を口にするとそれだけがはっきり聞こえるように、私たちの周りにはふだんから無数の「シグナル」が行き交っていて、その中の自分にとって意味のあるものだけを聴き出すというスクリーニング機能を、人間はコミュニケーション能力のベースとしてもっているそうです。それなのに、「耳を塞いでいる」と、そのベースが機能していないことになるから、適切なコミュニケーションができないというのです。これではコミュニケーションが破綻しているので、頑張って仕事していても、頼まれてもいないことをしてしまっているということになりかねません。
自分の命を支えてくれている身体が発しているちょっとした体調不良というシグナルを無視することが一番こわいことかもしれませんが、他にも大事なシグナルっていっぱいあると思います。他人がさりげなく諭してくれている、「自分とは違う意見」というシグナル。「なぜかうまくいかないという現象」だったり、「違和感」として本能が警告してくれている、「本来の自分の素質(内面i-color)と違う自分を生きていますよ」というシグナル。
そんな大切なシグナルに耳を塞いでしまっていませんか?
なんとなく苦しく感じた時は、一度立ち止まって、「自分で自分を苦しめていないかな?周りから孤立していないかな?耳を閉じてしまっていないかな?」と自問してみてはいかがでしょうか?呼吸や言動を落ち着かせれば、乱れた自律神経もきっとまた整ってくれるでしょう。大切なシグナルにもちゃんと気づける自分を取り戻せると思います。
そして、どんなi-colorでも、頑張りすぎてしまうポイントがあります。i-colorを学んで、自身の素質が陥りやすい問題の傾向を知ることも、楽に生きるために有効です。
頑張りすぎる女性たちへ、自戒を込めて。
明日もまっすぐ届け!
「絵本の詩」主宰、絵本セラピスト®。
はぴきゃりアカデミー第7期修了/i-colorターコイズ。自身の素質を深く理解することで理想のパートナーと出会い、43才で結婚。「絵本みたいにシンプルがいちばん!」をモットーに、一番大切な思いがまっすぐ届く世の中になればと願いながら、広報PRの経験を活かした活動や絵本セラピー®︎を行う。自身の成功体験を活かし、婚活で悩む女性を支える婚活♡絵本セラピー®も開催中。