みなさん、こんにちは。夢キャリデザイナーのマリです。
「今晩時間のあるとき電話して!」
7月に入ったある日、母からの突然のメールでした。
母から用件の書いていないメールが来るのは初めて。なぜか嫌な予感がしました。
GWに実家に行った時に、父が近々人間ドックを受けるという話をしていたのを思い出したからです。もしかして何か異常が見つかったのかな・・・
帰宅後、母に電話をしました。「落ち着いて聞いてほしいのだけど・・・」という前置きから始まり、私の嫌な予感は的中してしまいました。
人間ドック後の再検査で膵臓に腫瘍が見つかり、これから悪性かどうか調べるために生検(生検組織診断)をするという報告だったのです。
母との電話を終えた後、「膵臓,腫瘍」というキーワードでgoogle検索をしました。
沈黙の臓器、がんの中でも特にタチが悪く、5年生存率わずか10%。出てくるのはネガティブな情報ばかり。もし悪性だったら・・・目の前が真っ白になりました。
私は父のタイムサイクルを調べました。i-colorにはタイムサイクルといって10年周期の人生の春夏秋冬にあたるバイオリズムがあります。
なんと!!父のタイムサイクルは人生の真夏、「サーキュレーション」だったのです。

 

人生の真夏「サーキュレーション」の父

 

今年75歳になる父は、後期高齢者医療制度へ切り替えがある関係で例年より早く人間ドックを受診していました。腫瘍は1cm程度の早期発見。こんなに早く見つけられたのは奇跡だと医師から告げられたそうです。
サーキュレーションだから、もしかしたら良性かもしれない。私はタイムサイクルを見て、その一部の望みに賭けました。
生検までの間、私は膵臓の腫瘍の治療や手術に強い病院の情報をひたすら探していました。母はすっかりパニック状態。兄弟がいないので他に頼る人がおらず、私が冷静になるしかありません。特に悪性だったら、どこの病院で手術をしたかで予後がかなり変わるので必死でした。
生検の結果は、悪性に進行するタイプの腫瘍であり手術で切除しなければならないが、まだ悪性化していない可能性が高いという診断。
手術後に切除した組織を検査しないと確定はできないとのことでしたが、少しホッとしました。手術までに少し時間の猶予ができたことで、セカンドオピニオンでいくつかの病院を回ることができ、良い病院を探すことができました。
そして9月の下旬、父は膵頭十二指腸切除術という大きな手術を受けました。
会社は繁忙期でしたが、父の一大事。上司に事情を話して休みを取りました。この夏は父のことで仕事どころではなく、心ここにあらずの状態。そんな私のタイムサイクルは父とは真逆、人生の真冬「フル」です。

 

人生の真冬「フル」の娘

 

フルはしっかり休み、体力、気力、愛情をチャージすると良い年と言われています。無理は禁物。仕事で大きな成果を出せる年ではありません。愛情には家族との関係が含まれていますが、当初、家族についてはピンと来ていませんでした。
両親は決して仲が良い方とは言えず、父はいわゆる昭和の人間で家庭よりも仕事!のタイプ。一人娘でありながらも、自活してからは実家に入り浸ることはなく、特に父とは距離を置いて過ごしてきました。しかし、今回の騒ぎで家族と向き合わざるを得なくなりました。
手術当日やそれからしばらくの間毎日病院に通ったり、繁忙期が終わってからは有休を取って週に数回お見舞いに行ったりしました。こんなに長い時間を両親、特に父と過ごしたのは本当に久しぶりでした。それまでは実家に帰ってもそれほど父と話すことはなかったのです。
父が病気になったことは、決して良いことだとは言えませんが、家族とは何か?ということを考える機会になったと思いました。

 

父と娘との関係性が変わる時

 

父が入院していたのはがん専門の大きな病院で、多くの患者さんが入院し、多くの家族が面会に訪れます。小さな子を連れた家族や娘夫婦での面会も多数。今回、父の病気がわかった時、アラフォーで独身、孫の顔を見せられていない私は親不孝なのではないか?もし、万が一のことが起こる前に、せめてパートナーの顔くらい見せられたら・・・
自分の人生を振り返り、娘として色々なことを考えさせられました。
サーキュレーションの父は、見事!術後の組織検査で正式に良性腫瘍であることが確定し、つい先日無事に退院しました。
フルは体調も仕事もイマイチな年になりがちですが、家族関係を考える良い時期として捉えれば良いのではないでしょうか?