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こんにちは。Jr.アスリートメンタルアドバイザーの河野真杞です。
先日某TV番組にて『アスリートが本気になったきっかけ』を特集していました。それを見ていて、兄弟構成がやる気に影響しているアスリートが多い事がわかりました。そこで、今回は兄弟構成についてまとめてみます。

◆兄・姉の影響を受けて伸びていく弟・妹達

これは統計的にも見ても有名な話ですが、著名なアスリートは大半が第2子以下なのです。数年前にサッカー男子日本代表チームの兄弟構成の調査結果が出ていましたが、90%以上が次男・三男だったのには驚きました。 リオ五輪出場選手を見ても、

★女子レスリングでは、吉田沙保里さん・伊調馨さん・登坂絵莉さん、3人共兄か姉がいます。

★柔道女子日本代表は、7名全員に兄か姉がいます。

★柔道男子日本代表も、7名中6名(原沢久喜さん以外)に兄か姉がいます。

野球界ではイチロー選手も「イチ」が付くのに次男、松井秀喜選手も次男です。
松井選手は小学生の頃、お父さんと兄と3人で野球の練習をしている時、お父さんが松井選手に投げる時に兄より遅いボールを投げている事に気づき、お父さんに「兄と同じ速さの球を投げて!」と要求したと言います。

次男は生まれた時から兄の背中を追いかけ、「兄に追いつきたい、兄に勝ちたい」と思いながら生きているのですから、兄と共にスポーツをしていれば、運動能力も負けん気根性も伸びていくのが自然なことなのだろうと感じます。

◆兄に対する思い(福原愛さんの場合)

基本的に兄・姉のいるアスリートの話を聞くと
「兄(姉)に追いつきたかった」 「兄(姉)に負けたくなかった」
というコメントが多く聞かれます。

しかし、卓球女子日本代表の福原愛さんは違いました。
愛さんには、10歳年上の兄がいます。10歳差では、いくら愛さんに卓球の才能があっても、試合相手にまではならない年齢差でしょう。 愛さん本人曰く
「両親が兄の卓球の練習につきっきりになっていたため、1人でやる事がなく、『卓球をやったら家族皆と一緒にいれる!』と思って卓球をやりたいと言った」
とのこと。

福原愛さんのi-colorは、内面ブルー&外面イエロー。i-colorイエローは、1人で頑張るより、信頼できる家族や仲間と共に頑張りたい志向を持っています。愛さんは 「誰も私にかまってくれないのは寂しい」と感じ、卓球をやると決断したのでしょう。

2~3歳頃の愛ちゃんの映像で、卓球の練習中にお母さんから「もう止める?」と言われても、「やだ!やめない!!」と泣きじゃくりながら自分の意思で練習を続けている様子が繰り返し流れています。小さい頃から根性がある子と映っていますが、実は 「今止めたら、また1人ぼっちになっちゃう!」という不安感もあったのかと思うと、何だか少し胸が痛くなります。

◆兄・妹に対する思い(本田真凜さんの場合)
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フィギュアスケートで注目され始めている本田真凜さんは5人兄弟(写真は長女以外の4人の写真です)。姉1人・兄1人・妹2人。3歳下の妹は女優としても活躍している本田望結ちゃんです。

本田真凜さんのi-colorはオリーブ。信頼できる仲間に囲まれているのが好きで、心許せるメンバーの中ではリーダーシップを取りたいタイプです。兄弟の中では3番目の位置ですが、兄や妹がやっているフィギュアスケートでは、4人の中で一番うまくなりたかったのでしょう。

「お兄ちゃんができる事は、絶対自分もできるまでやった
「妹(望結)の表現力は抜群にすばらしい。負けないくらいの表現力をつけたいと思う」
「一番下の妹(紗来)は才能の塊。更に誰よりもまじめに練習するから脅威」
と、それぞれの特性を認めながらも、その中で1歩抜きんでた位置でいようとする真凛さん。

そして真凜さんの良さについて、妹の望結さんは
「お姉ちゃんは勝つためじゃなく、見にきてくれるお客様のために演技しているのがすごい」
と評しています。
i-colorオリーブの「応援してくれる大好きな皆のために」というモチベーションを持っての演技は、1人で戦う自分志向のカラーとは一味違う演技として輝くのでしょう。 今後の更なる活躍に期待大です!

◆まとめ

生まれた時から兄や姉の背中を追いかけてきた弟や妹達。
目の前に良い見本であり良きライバルがいて、兄姉からのアドバイスも受けながら、自然に身に着いた負けん気を生かして、実力をグングン伸ばしていくようです。しかし、生まれ持った価値観は十人十色です。1人で黙々と頑張れるタイプもいれば、実は寂しくて兄や姉に必死に着いてきているタイプもいます。
逆も然り。「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」と任されても、本当は1人ではなく皆と協力しながらやりたいタイプもいるのです。親には、兄弟構成に関係なく、子ども1人ひとりの価値観や志向タイプに合わせて、サポート方法を分けてほしいところです。