Rio Dantai Taiso2

リオ五輪が開幕し、各種目でメダル獲得の嬉しいニュースが続々舞い込んで来ていますね!!
Jr.アスリートメンタルアドバイザーの河野真杞です。スポーツ観戦が趣味であり分析対象である私にとって、寝ている暇もない期間に突入しました。

そして個人的にも特に注目していた体操男子団体メンバーが決めてくれました!!悲願の体操団体での金メダル獲得です!!

リオ五輪出場選手のi-colorを見た時に最も特徴的だったのが、この体操男子チームです。今日は体操団体に出場した選手5名のi-colorをご紹介します。

◆ぶれない平常心を持った自分志向集団

体操男子団体日本代表メンバーのi-colorは、

内村航平選手:内面グリーン(自分志向)・外面ブルー(展開志向

白井健三選手:内面ゴールド(自分志向)・外面ロイヤルブルー(展開志向

加藤凌平選手:内面ゴールド(自分志向)・外面オレンジ(自分志向

田中佑典選手:内面ゴールド(自分志向)・外面グリーン(自分志向

山室光史選手:内面バイオレット(人志向)・外面バイオレット(人志向

 

と、5人中4人の内面カラーが『自分志向でした。自分志向は目標に向けて自分1人でベストの結果を出すべく注力するのが得意で、常に平常心を持ったマイペース派。体操男子以外の競技では(冬季競技ですが)フィギュアスケート選手にひじょうに多く見られる志向タイプです。

 

そして唯一、山室選手の内面カラ―は人志向タイプでした。人志向は、チームの調和を図りながら気持ちの一体感を重視するタイプですから、今回の男子体操団体チームのムードメーカー・メンタルの調整役としてこのチームに必要な存在だったのでしょう。

◆緊迫感が苦手な人志向タイプ

予選では日本代表選手勢にまさかのミスが連発し予選順位は4位という結果になりました。この順位により決勝の第一種目があん馬に決まったため、この競技に出場する山室選手には予想以上のプレッシャーがかかったと推測されます。

i-colorバイオレットは、仲間に迷惑をかけないように頭の中で様々なシミュレーションをしながらマイナス事項を消して最善を尽くす慎重派。しかし時として考え過ぎてしまい、気持ちが萎縮して普段の能力が発揮し切れない事もあるようです。

それでも、残りの選手4名はぶれない芯の強さを持ったマイペース派の自分志向です。そして、自分の成果・結果を形に残す事にこだわりを持ったタイプでもありますから、そこから考えればオリンピックでメダルを獲得したい気持ちは誰にも負けない程強く持っていると思われます。個人競技のメダリストに自分志向の選手が多いのも頷けます。第一種目での山室選手のミスも現実として冷静に受け入れ、各自が自分のベストの演技をする事に一層集中できたのではないでしょうか。

◆バランスを大切にするi-colorグリーンの内村航平選手

以前も下記ブログでも書きましたが、内村航平選手の『体操団体』に対する思い入れの強さはすごいものがあります。『体操ニッポン』を世界中の人々にアピールし認めてもらうためには、自分個人の金メダルだけではなく『体操団体の金メダル』がどうしても欲しかったのです。
http://makokouno.main.jp/wp/164/  ブログ|『体操団体金』にこだわる内村航平選手の価値観

また、i-colorグリーン全体のバランスを重視しながら皆をひとつにまとめ上げるのが得意なカラーです。そして外面カラ―(人に見せたい外面(ソトヅラ)の姿)のi-colorブルーは世界的な大舞台で完璧な姿を見せたいという強い思いを持っています。

更に、同じ自分志向でも、自分の興味関心のある分野にのめり込んでいくi-colorゴールドを内面カラーに持った3人の後輩達が内村選手の『団体金メダル』に対する思いに賛同し、共に『団体金メダル』を第一目標に掲げて公言していました。

この偶然にして本当にバランスの取れたリオ五輪体操男子代表メンバー達。このメンバーだったからこそ獲れた金メダルなのかもしれませんね。そして団体表彰式でのこの内村選手の満面の笑顔。いつもはあまり表情を変えない彼が、こんなに喜びをあらわにしたのも稀でしょう。この表情からも本当に悲願の団体金メダルであった事がうかがい知れます。

Rio Dantai Taiso1

次は体操個人です。各選手が自分の得意種目で最高の演技を見せて、今度は自分1人の力で勝ち取ったメダルを手に、団体とはまた違った喜びの姿を見せてほしいものです!!