こんにちわ、菊地れえこです。

 

皆さんは、「ノルマ」と聞くとどんなイメージを持つでしょうか?

出来れば課されたくない、避けたいなど、残念ながらいいイメージになることは少ないように感じます。

私だって、ノルマが達成できなかったときにはどれほどのペナルティがあるのかとか、必要以上にプレッシャーに感じてしまいます。

 

多くの学生もそうだろうと思ったのですが、先日自分の仕事に関連して開催した自己分析講座では、

アンケートの中で、「自己分析を経て、どんな仕事に就きたいと思いましたか?」という設問に対して、

「ノルマがある仕事」と回答していた学生がいたのです。

 

元来「ノルマ」に対してネガティブなイメージが先行している私は驚いてしまい、

私を通してi-colorの知識が深まりつつある同僚(私と同じi-colorブルー)に話したところ、

「あ、でもこういうことでしょ~」と解説され、目からウロコの気付きを得ました。

 

 

営業は避けて通れない!

 

ところで、私が学生の時分、就職活動をしていて最初に思ったことは、

世の中には営業職しかないのか?!とういこと。

 

文系の学部生だったので、研究職だの手に職だのは無縁。

女子大になら来るような事務職の求人もほとんど見る機会はなく、

何よりカレンダーどおりの休日が実は第一条件だった私が目にする求人は、当たり前のごとく営業職ばかり。

 

多少見かけるITエンジニアなどのデスクワーク中心よりは、

外に出かけたり人に会ったりしたいという第二条件から、

こうなったらとにかく営業職でバリバリ働こうじゃないか!と考えました。

営業職である以上、多少のノルマがある環境は仕方ないと、腹をくくって就職活動を始めたことを覚えています。

 

大人になって、なぜこうも営業職ばかりなのか?の答えを理解できたのですが、

営業とは読んで字のごとく「業」を「営む」行為。英訳するとBusiness。

つまり会社を成り立たせるための全ての行為のことなのですよね。

 

本は1回しか読めないタイプの私が、数少ない何回も読んでいる本の1つに「営業力100本ノック」という本があり、

その一番最初に出てくるのが、営業とは何か、という話で、上記の解説がされています。

顧客価値創造、マーケティング活動、そして売る(お金をいただく)活動の3つの要素で構成されているのです。

 

 

現在私は採用の仕事を担当していますが、

採用の仕事も会社を成り立たせるための行為であり、そのまま営業職でもあると考えています。

 

求職者の方がこの会社で働きたいと感じる魅力は何か(顧客価値創造)、

応募が増えるためにどこでその魅力を触れ回るか(マーケティング活動)、

選考を経て内定を出した方にいかに気持ちよく入社してもらうか(売るとはちょっと違いますが、人員を増やして利益をもっと得るための活動です)。

 

入社した方が活躍して会社が成り立つように、まさに上記の3つの要素で日々の仕事を行っています。

 

 

また、はぴきゃりアカデミーを修了して、それぞれが使命に生きるべく飛び立ったとき、

最初にぶつかる壁はやはり営業活動がほとんど。

なんにせよ、仕事・使事をしようという意欲がある私たちはどうしても避けて通れないのですよね、営業は。

 

 

ノルマがあったほうがいいこともある

 

さて、冒頭のアンケートの、どんな仕事をしたいと思うかに対して、

ノルマのある仕事と回答をした学生は、展開グループのi-colorロイヤルブルー。

 

i-colorロイヤルブルーは展開グループの中でも、自分の手でやり遂げるんだというプロ意識の高さが強み

同じ展開グループでも、i-colorブルーの私はプロデューサー的な立ち位置を得意とすることが多く、自虐的に表現すれば他力本願なところがあるので、

i-colorロイヤルブルーの、自分の力でやるという強さや内に秘めた熱い想いには驚くばかり。

 

とはいえ、それがノルマがあるほうが燃えるってことにつながるのかな?と、i-colorを知る同僚に疑問をぶつけたところ、

「目標を自分で設定するとか、よくするためにゼロから生み出すとかは出来ないってことなんじゃない?

 今あるものに対してもっと良くしようとか、何かあって初めてそれに挑戦しようとか、そっちなんだよ。」

と言われました。

 

 

そうなのです、展開グループかけ算を得意とするグループ。

10を100にすることはあっても、0を1にすることはできないし考えつかない

 

さらにi-colorロイヤルブルーは、少々せっかち、しかも黙々と1人で集中したいので、仕事はダラダラやりたくない

頑張ったことを積み重ねてプロフェッショナルとして成長して任されたい

 

そんなi-colorロイヤルブルーにとっては、

ノルマがある環境は、ゼロから生み出さないといけない環境ではないという捉え方になり、

実は自分を活かしやすい環境になると考えたのかもしれません。

 

結果重視の表現グループは、ノルマがあることで目指すべきゴールが明確になるので、自分の力を活かしやすくなると考えます。

それとはまた違う展開グループならではの捉え方を知ることになり、私にとっては大きな気付きとなりました。

 

ちなみに、発案グループもノルマが決してダメなわけではありません。

ただ、プロセス重視なので、取り組みを認めてもらいたいときに、

ノルマに達成できそうか否かの数値状況を軸に話をされるとモチベーションが下がってしまうことに気をつければいいのです。

 

 

「ノルマ」とちょっと向き合って見ませんか?

 

私はどうしても「ノルマ」という言葉にはネガティブなイメージが先行します。

内面はi-colorブルーでリスク先行型、さらに外面にはプロセス重視の発案グループを持っているからか、

結果の良し悪しが明確になってしまうこと、結果重視の世界に見えることに対して抵抗を感じやすいのかもしれません。

それも素質の1つなので、無理に変えることはないものです。

 

ただ、よくよく考えると、私はこのコラムを月に1本必ず書く!というノルマを自分に課していて、1年以上続けてそれを達成しています。

今月はありがたいことにこの大きな気付きのおかげで余裕を持って書くことができましたが、

ネタがないまま月末ギリギリまで苦しんでいたこともしばしば。

でもそのノルマがなければ、能動的にi-colorと向き合っていなかった可能性は高く、

コラムを書くことでのi-colorカウンセラーとしての学びや今の成長は得られなかったと思います。

実は私も、自然とノルマの利点を使って自分を活かしていたわけですね。

あらためて気付かせてくれた学生と同僚に感謝です。

 

今回の気付きのように、ノルマに対する視点を変えて捉えることができると、

自分を活かしやすい環境の選択肢を増やせるし、自分の成長にもつながります。

今まで「ノルマ」を毛嫌いしていた方も、ちょっとだけ向き合ってみてはいかがでしょうか。