i-colorブルーのキャリア戦略

自分が自分のままいられる仕事の見つけ方

 

第 32 期生

学童指導員

ひとみ(32才)

i-color : ブルー

仕事の内容:i-coloブルー。福島県会津若松市出身。小学6年から地域団体(人材育成・地域活動)で活動。「生涯学習」や、学校・家以外の場所を「居場所」とすることに興味を持つ。 新卒で地元公共団体へ就職するも、人生見直したいとはぴきゃりを受講。原体験である地域団体での体験を思い出し、「居場所」づくり×自己表現を仕事にしたいと29歳で転職。2019年から、民間学童で学童指導員として勤務。最近は、より感情・自己表現・心の宿り木になるようなコンテンツを作りたいと、複業へ試行錯誤中。

 

ココロもおサイフも満たされる生き方を体現している方々から、理想の生き方を実現するヒントを探るこのコーナー。

 

第18回のゲストはi-colorブルーのひとみちゃん。

 

はぴきゃりアカデミーを運営するエツ姉@オリーブ、つっちー@コーラルがお話を伺いました。

 

 

転職するか定年まで働くかを決めるために受講

 

エツ姉:誰が聞いても安定した職場にお勤めしていたと思うんだけど、入社から6年経って、はぴきゃりアカデミーを受講しようと思ったのはなぜ?

 

ひとみ:きっかけになったのは、部署移動です。色々な事業をやっている組織で、たくさんの職種もある中で、配属されたのが営業だったんですよね。ゆくゆくは営業をやらなきゃいけないことはわかってたんですけど、いやぁ、つらかったです……。「こんなに自分ってできないんだ」って思いましたし、これを乗り越えないと、きっとこの組織ではやっていけないんだろうなと。

 

それで、世間では転職するなら30歳までと言うし、自分ももうすぐ30歳になる。転職するなら今だろうと思って。今転職しないなら、定年まで働き続けようって覚悟を決めたんです(笑)。

 

エツ姉:その判断をするために、客観的な視点が欲しいって思ったんだね。

 

ひとみ:はい。あと、部署移動して3ヶ月目のすごく気持ちが落ち込んだ時期に、転職サイトをちょっと見てみたんです。でも「あれ? 私がやりたい仕事ってなんだっけ?」って思って。

 

エツ姉:これは受講生あるあるだね。転職しようかな、と思って求人を見るんだけど、希望の業種とか職種を入力する最初の段階で何を選択したらいいかがわからず、出鼻を挫かれて焦る人は多いよね。

 

 

i-colorを知るメリットとは?

 

ひとみ:最初、「i-colorはブルーです」って言われてテキストを読んだら「ん?」ってなりました(笑)。

 

エツ姉:納得しない派だったんだね。

 

ひとみ:そうです。「自分のペースで仕事をしたい」とかは、「そうそう、私マイペース人間だし」と思ったんですけど、「ステータスがある自分」とか、「先生志向」とか、「姉御肌」とかは、「私、そんなきっちりやらないですけど……」って。納得できるところもあったけど、「私、ブルーじゃないかも」みたいに思ってました(笑)。

 

エツ姉:そういう受講生は多いですね。講座が進んでいくうちに、納得感は増していったの? それとも平行線だった?

 

ひとみ:「私、まさにブルー!」っていうよりは、「こういう一面もあるんだ、なるほどね」っていう感じでした。講座の中で過去のエピソードを振り返った時に、受講生のメンバーに「あぁ、ブルーだね」って言われて、「えっ、何が?」って(笑)。

 

他人から見た自分と、自分の思っている自分が違うんだって気づいて、その都度折り合いをつけていきました。「ブルーだから、私はこういう人間です」ではなくて、「あっ、そうそう、私ブルーだった」って、仮置きできる場所ができたっていう感じですね。

 

 

やりたいことが見えた、はぴきゃりOGからの一言

 

エツ姉:講座の中でやりたい方向性が見つかったと思うんだけど、ひとみちゃんの場合はどんな感じで見えていったの?

 

ひとみ:人事系の仕事を5年ぐらいやっていたので、やりたいことは人事系かなって勝手に思ってたんですけど、講座の中でエツコさんやつっちーさんから「それって、楽しい?」ってよく聞かれるじゃないですか。

 

できることだし、興味もあるけど、楽しいか楽しくないかと言われたら、楽しくない……(笑)。そうやって、自分が思い込んでいたものをどんどん削り取っていったのがまず第一歩でした。

 

「あっ、こういうことがしたいな」と思ったのは、自分が好きなものを掘り下げていって、なんとなく表現が好きというのがわかってきたところで、のりたまさんのセッションを受けたんです。のりたまさんもi-colorがブルーなんですけど、過去をバーッと振り返ってざっくばらんに話していた中で、「ずっとやりたかったことをあきらめてる気がする」って言われて、「あぁ、そうかもしれない」って。それで、自分が子どもの頃からやりたいなって思ってたことをもう1回やってみようと思ったのが、今の業種を選んだきっかけです。

 

エツ姉:なるほどね〜。

 

ひとみ:表現とか芸術系とか、そういう方向性が好きっていうのは講座で見つけたんですけど、でもイラストレーターとかそういう職業になりたいわけでもないしっていう中で、業種を絞れたのがのりたまさんのセッションでしたね。

 

エツ姉:この記事を読んでいる読者のために補足すると、のりたまもはぴきゃりアカデミーの修了生なんです。はぴきゃりアカデミーの良さの1つが、修了生がめちゃめちゃ関わってくれること。ひとみちゃんのケースのように、やりたいことを見つけた先輩として、自分と同じi-colorの受講生の壁打ちに付き合ったりね。

 

 

修了式で発表した「はぴきゃり」とは?

 

講座の最後に発表があるじゃないですか。なんて発表したか覚えてる?

 

ひとみ:サードプレイスとか、自分の居場所を作りたいって言ったと思います。私は人間関係が下手くそなんですよ。高校の時も、なんか学校に馴染めなくて……。地元に人材育成系の団体があって、そこの会員だったんですけど、高校生が自分たちで何かを企画して実行するっていうおもしろいところで、そこがあったから高校時代をなんとか過ごせたんです。

 

社会人になっても、なんか仕事と家の往復で疲れ切ってる自分がいて。友達もそうだったし。そこで一つ別の居場所があると、自分らしさっていうか、活力になるっていうのがあるから、そういう居場所とかよりどころ、自分をちゃんと表現できる場所を作れたらいいよねって思って。

 

エツ姉:学生の時なんか顕著だもんね。だって、学校が合わなかったらもう地獄じゃない。だけど、自己表現できる場所が学校じゃないところに一つあれば、それでバランスが保てるというのは確かにあるよね。ひとみちゃん自身の原体験からハッピーキャリアができあがってきたわけですね。

 

ひとみ:そうですね。そうだと思います。

 

 

理想通りの仕事を見つける方法

 

エツ姉:はぴアカを修了してから、割と早めに転職活動を始めたような記憶があるんですけど。

 

ひとみ:2018年度中に、辞めるか辞めないか、定年まで働くか働かないかを選択しようと思っていたので(笑)。

 

エツ姉:2018年と決めていた理由って、何かあるの?

 

ひとみ:それは、自分が30歳になっちゃうからっていうことです。

 

エツ姉:あっ、そうかそうか。

 

つっちー:30歳になる前に、いったん結論を出そうっていうことだったんだね。

 

ひとみ:そうです。それで、修了式が終わって、転職活動をしてみようって。私は人事の仕事をしていたので、辞める直前に退職願いを出されるとめっちゃ困るっていうのがわかってたんですよ。だから、12月中に内定をもらって、12月中に退職願を出す、それで年度末の2月に辞めるようと決めたんです。

 

エツ姉:やっぱり、こういう礼儀正しさが目上からかわいがられる所以だよね。転職活動は、とんとん拍子に進んでいったの?

 

ひとみ:うーん、イメージ通りには進まなかったですね……。会社でもなく、学校でもなく、その隙間を探すっていうのがやっぱり大変でした。自分の持っている労務系のスキルと、自分がやりたい隙間の方面の両方で求人を見ていたんですけど、労務系はやっぱり引く手あまたなんですよね。それで、じゃあ業種をどうしようっていう時に、福祉系かなと思ったりするんですけど、「別に福祉で人事をやりたいわけじゃないよなぁ……」って迷いながらやって他ので、本当に紆余曲折でした。

 

 

転職で「できること」から「やりたいこと」へ

 

エツ姉:具体的にはどんなふうにしたんですか? エージェントに登録したとか?

 

ひとみ:そうです。まずエージェントに登録したんですけど、エージェントさんから紹介される仕事って、やっぱり労務系なんですよね。

 

エツ姉:そうだよね。決まりやすいもんね。

 

つっちー:エージェントからすると、それが売りやすいもんね。

 

ひとみ:あとは、学習塾系。

 

エツ姉:サードプレイスってなると、エージェントさんだとわかりやすく塾とかを出してくるんだね。

 

ひとみ:そうですね、自分は教員免許も持っているので。でも、それは自分が思い描いてたハッピーキャリアとはやっぱり違うので、リクナビとかの自分で探せるサービスで探して、結局そっちで決まった感じです。

 

エツ姉:自分で探した中に、今の仕事があったんだね。見つけた時は、どこらへんにピンと来たの?

 

ひとみ:学童事業をやっている会社なんですけど、すごくユニークな会社で。会社の理念が「自己実現」で、一人一人の個性を大事にする学童なんです。私が思っていた学童とは違う感じですごくいいなと思ったのと、あと、創立年度を見ました。確か、学童事業って、ここ10年ぐらいで広がった新しい分野だったはずなんですよ。

 

エツ姉:そうだよね。働くママが増えたっていう、ここ近年ですね。

 

ひとみ:そうなんです。でも、創立2~3年の会社だと、まだあまりノウハウが確立していないところに未経験の私が入ってもつらいかなと思って。それで今の会社の創立を確認すると、学童事業の先駆けだったんです。

 

エツ姉:これね! ちょっと話は逸れちゃうけど、i-colorブルーの方が贈り物を選ぶ時に、やっぱり創業年数って大事にしている人多いよね。

 

つっちー:老舗系が好きですよね。

 

 

i-colorブルーの不安の乗り越え方

 

エツ姉:話を戻すと、ひとみちゃんがハッピーキャリアの軸としてあげている個性とか自己表現という部分も、その会社の方針と合っていたんだね?

 

ひとみ:はい、そういう場があればいいなと思っていたので。

 

エツ姉:ただ、ひとみちゃんは当時は福島にいて、その会社は東京で。上京することに不安はなかったの?

 

ひとみ:不安はありましたけど、逆に、「このまま死んだら……」って考えたので(笑)。

 

エツ姉:前回のi-colorグリーンのしまちゃんも、「私、今死んだら絶対後悔する」って。最悪の事態を考えないと決断できないのはグリーンもブルーも素質傾向としてあるんだよね。

 

ひとみ:定年までこの会社で働くことを想像したり、福島や東北圏内の近場で妥協して転職して、やっぱり違うってなったら、今度は35歳で転職することになりそうだとか、いろいろ考えた時の不安のほうが大きかったです。

 

エツ姉:何をリスクとして見るかっていうことだね。誰もが知っているような大手に勤めていた人が、中小企業にまったくの未経験で転職しようとするんだから、まわりからも「なんで辞めるの?」って思われるような状況だけど、それよりも辞めないほうがリスクだと思ったんだね。

 

ひとみ:そう思いましたね。東京も、安心材料がまったくなかったわけではなくて、就活やはぴアカで何度か行ってるし、東京だから失敗してもきっと何かしら仕事はある。高校からの友達もいるし、きっと大丈夫だと思って。

 

エツ姉:これはi-colorブルーの方にとってすごく大事なポイントですね。不安はあるんだけど、その不安を回避する算段がある程度つくと、決断しやすくはなるよね。これはすごくいい方法だったと思います。

 

 

転職で仮死状態から生き返った!?

 

エツ姉:学童指導員としてお仕事を始めて、実際にどうですか?

 

ひとみ:勤め始めてすぐ、「ストレスないわ〜」と思いました(笑)。いろいろ大変ですけど、自分がちゃんと生きてるって感じます。前の職場では生きてる感じがしなくて、仮死状態で仕事してたので……。

 

エツ姉:ははは(笑)。

 

つっちー:i-colorブルーを含めた展開グループの方々は、割り切ると仮死状態でもできちゃうところがあるからね。

 

ひとみ今は自分が自分のままいられると感じます。「先生」っていう仮面は被りますけど、うちの学童は「先生」「子ども」ではなく、同じ人間だからっていうのが強いんですよ。手を上げる子もいるんですけど、それをどうにかしようというのではなくて、まず見守って、その子と向き合うことが大事だって。そういうふうに自分を素直に発揮できて、子どもたちともやりとりをして循環していくイメージだから、自分の気持ちも出せるし、仮死状態になる必要がないんです。

 

エツ姉:転職して良かったですか?

 

ひとみ:うん、よかったと思います!

 

 

ひとみちゃんの「ハッピーキャリアの方程式」とは

 

エツ姉:では、「素質」×「刺激」=「ハッピーキャリア」で構成されるハッピーキャリアの方程式は、ひとみちゃんの場合はどんな感じになるのかな?

 

ひとみ:「素質」は自由。「刺激」は、自己表現とか、芸術とまではいかないけど、感覚や感情、そっち方面かなって思います。そういう方面が強い今の会社に勤めていて、満足しているっていう感じですかね。

 

エツ姉:現在のアウトプット(仕事)としては「自由×自己表現=学童指導員」ということですね。ハッピーキャリアの方程式は、アウトプットが本当に無限大なんですよ。だから、これからまたいろんなアウトプットの可能性が出てくるんじゃないかなと思います。実際に、このお仕事のほかに複業を始めたっていうのを小耳にはさんだんですけど、どんなことをやってるの?

 

 

ピンチはチャンス。コロナをきっかけに「はぴきゃり」が進化

 

ひとみ:今、母の日や父の日のカードに似顔絵を描く複業をやってます。

 

エツ姉:別にイラストレーターになりたいわけじゃないっていう話だったんだけど、どうしてその複業を始めようと思ったの?

 

ひとみ:一番のきっかけはコロナです。コロナの影響で学校が休校になりましたよね。預かる子どもがいなければうちの会社は潰れてしまうので、この会社がなくなった時に私はどうするんだ? って考えた時に、何かやっておいたほうがいいなって思ったのが一つ。あとは、自己実現の会社なのに、自分が自己実現をそこまでしてないかなと思ったんです。もっと自分に価値をつけたいと思ったのもありますね。

 

エツ姉:すばらしいね。ちょっと「イタタタタ……」みたいな経験が次の扉を開けるきっかけになるっていうのは、本当によくあることなんだよね。

 

 

ひとみちゃんの「未来のはぴきゃり」

 

エツ姉:今後はどんなことをやっていきたいですか?

 

ひとみ:学童指導員としては、順調にステップアップできればと思っています。あと、子どもと対峙した時に、一般論じゃなくて自分のままで話せて、それが保護者さんに伝わるような、変な人になれればいいなと思っています(笑)。今後の自分個人の展望としては、私は満足して死ねればいいです。

 

エツ姉:ははは(笑)。見ている先が死ぬ時とかね、やっぱり視点が大きいね。

 

つっちー:時空的に大きいね(笑)。

 

エツ姉:今日ははぴきゃりアカデミー第33期の修了生、i-colorブルーのひとみちゃんのお話をうかがっていきました。これからも学童指導員と「お気持ちばらまき隊」という特技のイラストの複業、二足のわらじではぴきゃり道を爆走していってもらいたいと思います。今日はありがとうございました!

 

ひとみ:ありがとうございました!

 

<インタビュアー>

株式会社はぴきゃり

代表取締役 金沢悦子(エツ姉@i-colorオリーブ)

取締役 土屋美樹(つっちー@i-colorコーラル)

 

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金沢 悦子
【編集後記】
新入社員の時にわざわざ福島からはぴきゃりの1dayセミナーに参加してくれたひとみちゃん。モヤモヤしてもすぐに判断せず、まずはご縁のあった仕事でしっかり6年頑張ったことがひとみちゃんの社会人としての基礎を作っていると思います。「自分のままでいられる仕事」とひとみちゃんも言う通り、ハッピーキャリアという生き方を始めた女性たちに共通するのは、頑張らなくともまるで細胞が記憶しているかのように動けること。それをしていると視界が広がることは何ですか?この記事をぜひ参考にしてくださいね!