こんにちは。子どもの特性を伸ばして自信とやる気をサポートしていますJr.アスリートメンタルアドバイザーの河野真杞です。
先日、中学生の娘がスマホのメール受信音に反応しながら
「〇〇ちゃんにはすぐに返信しなくちゃ!返信しないと寂しがっちゃうからね!」
と言っていたのに驚きました。受信した相手によって返信タイミングを考えているようです。
コミュニケーションアプリでの『既読スルー』はよく話題に上がりますね。メッセージを送って既読マークが付いた後、相手からすぐに返信が来ない時の受け止め方は、人によって大きな違いがあります。その違いをi-color的観点で考えてみました。
(ちなみに今回の場合は、内面カラーより外面カラーが影響していることが多いようです)
◆既読スルーが気にならないタイプ
1つめは、既読後の返信が来なくてもさほど気にならないタイプです。i-colorでは表現グループ(ゴールド・コーラル・グリーン・オレンジ)の要素を持っている人がこのタイプでしょう。
表現グループさんは目的達成型の志向を持っています。つまり『コミュニケーションアプリ=情報伝達がゴール』と捉えていますので、返信メッセージが来なくても既読マークが付けば「私のメッセージを読んでくれたんだな、OK!」と受け止めるのです。
そして逆の立場になった時、このタイプがまさに『既読スルーをしがちな人』なのです。
友人からのメッセージを読んでも
「既読マークが付くから読んだことは相手に伝わっているし、今忙しいから返信しなくていいや!」
と時折返信しないことがあるのです。情報を受け取ることを重視しているため、スルーした意識なんて全くないのでしょう。
また、返信の仕方も「了解」の2文字だけだったり、スタンプのみの返信も多いです。
余談ですが、返答がほしい内容でも返信が遅い私の某友人(表現グループさん)は、返信のタイムラグと彼女の忙しさが見事に比例しているので、「返信が来ないのは、きっと今かなり忙しいんだろうな」と判断して、すぐに催促はせず返信を待つようにしています。
展開グループ(ターコイズ・レッド・ブルー・ロイヤルブルー)の要素を持っている人の場合は少し違います。
マナーや礼節を重視する展開グループさんは、自分より目上の人に対しては礼儀正しくきっちりタイムリーに返信を送ります。しかし、同僚や後輩に対しては表現グループさんと近しい対応を取る傾向があります。
また、勘が鋭いので、文面から相手の心境を読み取り、すぐに返信すべきか否かを臨機応変に判断しているようにも感じます。
◆既読スルーが気になるタイプ
娘も気にしていた「すぐに返信しないと寂しがる」傾向があるのは、発案グループ(ピンク・オリーブ・イエロー・バイオレット)の要素を持っている人でしょう。
発案グループさんは人に対する気遣いに長けていますので、メッセージをもらった後はすぐに返信をくれます。それも、表現グループさんのように「了解」の一言では済まさず、ハートマーク等の絵文字入りで感謝の言葉を添えた優しいメッセージが届きます。
人は自分がしてほしい行動を相手にするもの。つまり、発案グループさんは「自分がメッセージを送った時にはすぐに返信がほしい」と願っているのでしょう。
それなのに、表現グループさんから「了解」の一言しか返信が来ないと「機嫌が悪いのかな?」と思ったり、返信が来ない時には「私の文章で何か気分を害してしまったかな?」と深読みして心配することさえあるようです。
「この文章ってどこか失礼なところある?返信が来ないんだよね・・」
と神妙な面持ちで送信済の文面を見せられたことが幾度かありますが、全員発案グループさんでした。「既読スルー」を「既読無視」と捉えがちなのでしょう。常に相手の心境を考えている、心優しい繊細な人達なのです。
◆顔の見えないコミュニケーションには心配りを
スマホでのコミュニケーションはひじょうに便利な反面、相手の表情が見えないため、言葉やスタンプの僅かな情報から送信した人の状況を読み取らなければいけません。
メッセージ既読後の対応ひとつ取ってもこれだけ感じ方に違いがあるのですから、
メッセージを返信する際には相手の顔を思い浮かべながら、返信するタイミングや文章を工夫する
という、ちょっとした心配りを日々心がけたいものですね♪
Jr.アスリート分析アドバイザー
はぴきゃりアカデミー第9期修了/i-colorオレンジ。統計心理学i-colorを活用し、各種スポーツコーチやJr.アスリートの保護者、子育て中の親を対象に、セミナーや個別アドバイスを実施。子ども達の自信やモチベーションをアップして『自己肯定感を持って実力を出せる子ども』の育成を目的に活動中。著書に『子どものやる気を引き出す親うばう親』(キノブックス)がある。
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