20160916

 

 

こんにちは。はぴきゃり1期生 田上さおりです。広島県でヨガを通じて人と人がつながっていくコミュニティスタジオ Style Yoga+(スタイルヨガプラス)を運営しています。

 

 地方に拠点を移してから、3年半が経ちました。3年半の間、様々な形で地方に拠点を移した方たちとお会いして、新しい土地で自分の場所を見つけられた人もいれば、そうでない人がいることもわかるようになりました。中には、ご主人を残し、子どもを連れて元の土地へ帰って行った方もいらっしゃいます。

 

 決して、それが悪いと言いたいわけではありません。前述したご家族の場合、週の半分を家族の住む土地で、その半分を別の土地で仕事をするというカタチに変え、夫婦それぞれが自分らしい花を咲かせながら、共に生きていくスタイルを確立させています。

 

 どのようなスタイルになろうとも大切なことは自分にとっての幸せの価値観をしっかり持つということなのだと思います。それは、パートナーや子ども、家族の反応に依存するのではなく、自分で自分を幸せにできる方法を。そして、それが自分の中で腹落ちできると少しくらい突飛なことでも、自然と周りと調和していくということがわかるようになりました。

 

 

 

 ⭐︎コーヒーショップオーナー Y子さん(i-colorゴールド)のお話

 

  Y子さんのお仕事人生は幼稚園教諭としてスタートしました。若い頃に結婚・出産を経験。小さい子どもを育てながら、以前から興味を頂いていた建築の仕事に携わりたいという思いが湧き、二級建築士の資格を取得。20年近く建築士としてのキャリアを積んだ後、子どもが巣立ったから自分の好きな道を追求しようと大のコーヒー好きが転じてコーヒーショップのオーナーへと転身します。(i-colorゴールドさんにはこのように自分の興味にしたがっって、複数の職業を渡り歩きながら、自分らしさを追求していく方が多いようです。)

 

  彼女は全国からお客さんが集まる県外のコーヒーショップのオーナーさんの元に毎日のように通い、コーヒー豆の扱い方や入れ方などを熱心に学び、コーヒーにあう菓子類は独自で研究。深く狭く物事を追求していくi-colorゴールドさんらしく、興味を持ったことにはとことん一生懸命研究します。

 

 クラシカルなものが大好きという彼女はフランス製のアンティーク車を取り寄せ、海に近いとことろでコーヒーの移動販売を開始。1年を経過したのち、彼女のセンスに見合う物件がみつかり、週末を中心に週に4日だけ開いているコーヒースタンドを始めました。

 

 こうして文章にしてみると映画になりそうなストーリーですよね。Y子さんにお会いした時、こんなに自由に生きれるなんて、ご主人も自営業なのかな?それとも、生まれ育った環境なのかな?と勝手に想像し、いろいろお話を伺いましたが、私の想像はどれもハズレ。

 

 ご主人は真面目な公務員ですし、ご両親はどちらかというと今のY子さんの生き方を両手を上げて応援している、というわけではないということですが、お菓子づくりのための作業場所を提供してくれているという一面もあるようです。お菓子が美味しいことでも評判なY子さん。お菓子づくりが忙しい時には多い時で週の半分は自宅に帰れないこともあるようですが、家に帰るとずっとご主人とのおしゃべりが止まらないというとても素敵なパートナーシップを結んでいます。

 

 

 Y子さんの元にはいろいろな場所から車好きだったり、自由な生き方を追求していたり、とてもクリエイティブに生きている人たちが老若男女問わず集まってきます。

 

 週4日の営業というと、中には「それだけ?」と驚く方も正直います。けれど、Y子さんは自分自身が一番良いパフォーマンスを出せる仕事のやり方、ペース等々を考えた結果だから、と笑って話してくれます。

 

 自分が自然と笑顔で過ごせる仕事、環境、時間・・・等々を追求したY子さんにしかできないスタイルを確立した結果、地方の一都市という場所に関係なく周囲と調和したとても素敵なカタチがが出来上がっているように思います。

 

 

 日々の暮らしに居心地を悪さを感じる時、人はついつい自分の置かれている場所や環境、機会の質、一緒にいる人など近いものに原因を求めてしまいがちです。けれど、そういう時って意識が外側ばかりに向けられていて、自分自身のことがみえていないことが多くみられます。

 

 あなたがあなたとして生まれてきたのには、あなたにしかできないことがあるから。あなたの声でしか伝わらないものが必ずあるし、あなたの目にしか見えないものが必ずある。あなたにしか叶えられないものも必ずある。究極なところ、あなたにしかあなたを幸せにできないのだと思うのです。だから、何かに決して依ることはないあなたならではの生きる道を必ず見つけてください。