皆さんこんにちは。
先月、代々木で手相を見てもらったら
「2~3年後にパートナーが現れるよ」と言われた、在ドイツキャリアカウンセラーの柏葉綾子です。
実は自分のライフワークと理想のパートナー像というのは、
意外と密接な関係にあることをご存知ですか?
今日は意外と知られていない、キャリアとパートナーシップの関係について書いてみたいと思います。
理想のパートナーは今の自分に基づいている
シングルの皆さんは、多かれ少なかれ無意識に「理想のパートナー像」というものをお持ちではないかと思います。
私も数年前まではそれなりの理想像があったのですが、ここ1~2年でそれは大きくゆらぎ、 変わってきました。何故かというと、思い当たる理由はただ1つ、自分が独立して本当にやりたいことに進み始めたからです。
まだ20代の頃会社員だった自分は、どちらかというと目立つことが苦手で、チーム内では調整役、サポート役を請負うのが好きなタイプでした。
自分が矢面に立って批判されるのは嫌なので、
責任が重くプレッシャーのあるポジションはできるだけ避け、サブリーダーなど守られたポジションで発言に影響力を持ち、何かあったらリーダーを庇えるポジションが私にとっては理想的でした。
いやー…まあ、お前どんだけビビリだったんだという話は、ここでは置いておきまして(苦笑)
そんな私にとって理想のパートナー像は
「決断力があり」「自分をリードしてくれて」「周りからも信頼されている」人。
言葉にしてしまうとありがちですが、
つまりパートナーシップにおいても自分は「ついていきます」でありたかったわけで、
パートナーにはどこかで「俺についてこい!」というスタンスを求めていたわけです。
ところが「独立したいな…」と思い始めた頃から、 ちょっと様子が変わり始めます。
正確には、それまでずっと隠していた自分が姿を現したというべきでしょうか。
やりたいことがはっきりしてからは、自分が表に立ってでも、やりたいことをやりたいようにできる自由がほしいと感じ始めました。
そして望み通り独立して、自分がリーダーシップをとるようになったわけですが
その時、ふと振り返って気がついたことは…
「あれ?こんな私が『俺についてこい』って人と一緒になったら、家庭崩壊やん…。ヤバくない…!?」
憧れのあの人は、もう1人のあなた
20代の頃の私は気がつきませんでしたが、実は「決断力があり」「リーダーシップがあって」「周りからも信頼されている」人というのは、本当は自分がなりたかった姿だった、と腑に落ちたのは独立後のことです。
多くの人は「自分にないものを持っている人に憧れる」といって、少なからず自分を「投影」した相手と結婚されるそうです。投影とは心理学用語で、自分の心の状態や価値観を相手に映し出して見ることです。
つまり、顕在化していない自分の一面を映し出してくれる相手に親しみや共感を覚え、一緒にいたいと願うわけです。
そして、よくよく周りを見てみれば、異性に限らず自分にないものを持っている人、というのは沢山います。
でもその中で特定の人にのみ「憧れ」(同性の場合はしばしば「嫉妬」)をおぼえるというのは、その人の中にあなたも気付かなかった自分の素晴らしい一面が映し出され、そこに“隠されたあなた”が共鳴するからかもしれません。
本当のパートナーは「本来のあなた」にふさわしい人
わたしたちは、社会に適応していくために日々沢山の仮面を被って過ごしています。そして被り続けるうちに、しばしば本来の自分が埋もれてしまう傾向にあります。
以前
「海外就職に挑戦したいと思っているけれど、年齢のことを考えると婚期を逃してしまいそうでなかなか踏み切れない」という相談をしてくれた女性に
「あなたに本当にふさわしい人なら、きっとあなたの夢の延長線上にいるんじゃないのかな。
幸せになろうと思ったら、まずは自分の人生を生きることが最大の婚活だと思うよ」
と、お答えしたことがあります。
出会いの場所に赴くことは、とても大切だと思います。
でも、赴いたあなたが「いつもの仮面」を被っているあなたでは、本当にふさわしい相手と出会っても「この人だ」とは気づけないかもしれません。20代の頃の私は、ずっと周りに合わせて生きていたため、それすら気づくことができませんでした。
自分全開で生きる、というのは傷つきそうでとても怖いものです。私もまだ70%くらいなので、100%に近づけるよう日々試行錯誤しています。そうして、少しずつ少しずつ、人は変わってゆけば良いと思うのです。
自分の人生を思い切り生きて、ぜひ「本来の自分」にふさわしいパートナーと出会いたいですね。
ドイツ在住のキャリアカウンセラー。
はぴきゃりアカデミー第5期修了/i-colorオリーブ。ドイツ人材会社での勤務を経て、2015年9月よりキャリア講座を主宰。
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