こんにちは、菊地れえこです。

 

私は大学は法学部に進みましたが、2つの理由で法律の勉強はほとんどしませんでした。

1つは、進んだ学科は社会学系でそもそもあまり法律を履修しなくてもいい学科だったから(法学部なのに、ちょっと特殊な学科でした)。

もう1つは、「法曹は、人の不幸の上に成り立つ仕事です」という言葉を聞いてショックを受けてしまったから。

 

 

 

職業観の土台になってしまった言葉

 

大学進学前に、高校の先生の計らいで裁判傍聴や検察庁の見学など、法学部進学予定者を中心に社会科見学に行きました。

検察庁では現役の検察官の方とお話しする機会もあったのですが、その時に聞いた「法曹は人の不幸の上に成り立つ仕事です」という言葉になんだかショックを受けてしまい、法曹に限らず、できればそういう仕事は避けたいと思ってしまいました。

それはそのまま就職活動を筆頭に私の職業観の土台になり、いくつもの職場にご縁をいただいてきましたが、気付けば「人の不幸の上に成り立つ仕事」の要素はほとんどないものばかりでした。

 

 

私がはぴきゃりアカデミーの本講座を受講していたころは、ビジネスコンサルタントの方の講義を受ける機会がカリキュラムの中にあり、仕事には「マイナスをプラスにする仕事」と「プラスにさらにプラスを加える仕事」があるといった内容も聞きました。

それを聞いてもなお、18歳の冬のショックを引きずったままだった私は、「マイナスをプラスにする仕事」はつまり「人の不幸の上に成り立つ仕事」だという固定観念が崩れず、私は「プラスにさらにプラスを加える仕事」をしたい、それしか選択肢はないと思い込んでいました。

ショックを受けたことをないがしろにもできず、思い込みだと気付くことを恐れて、自分の心に蓋をしていたように思います。

 

 

でも、そんな固定観念が崩れることが最近ありました。

先日、追突事故を起こしてしまったのです(不幸中の幸いで先方にお怪我はなかったとのことです)。

ココロもおサイフも、先方への申し訳なさと事故を起こしてしまったショックで気持ちとしてはまだ「マイナス」のままではあるものの、「マイナスをプラスにする仕事」でもある損保会社のお世話になり、マイナスにプラスを加えて少しでもゼロに近づけてもらう経験をしました。

「今日はゆっくり休んでくださいね」、「お任せください」といった言葉をかけてもらい、ショックと混乱を引きずって頭が追いつかない私へのフォローも含めて対応がスムーズで安心感が大きかったことは、思った以上に心の支えとなり、心底落ち込んでいた気持ちを引き上げてもらいました。

 

 

 

マイナスを受け入れられたら

 

「人の不幸の上に成り立つ仕事」という言葉にショックを受けたのは、人の不幸を望んでいるようだと思ってしまったことと、人のでも不幸を受け入れられる自信がなかったからだと今なら冷静に分析できるのですが、誰も不幸になりたくてなるわけではないことは、言葉を発した検察官の方こそよく分かっていたはず。

想像力が足りない上に世間知らずな私が浅はかだったわけです。

 

たまたまなってしまった不幸、起きてしまったトラブルから立ち直れるようなサポートをできることがどれほど素晴らしいことか、「マイナス」側になって初めて身に沁みました。

今思えば、「人の不幸」も「マイナス」も受け入れ、柔軟な職業観をもってハッピーキャリアを考えられていたら、と少し悔やまれます。

 

 

i-colorのことではなく職業観の話に終始してしまいましたが、つっちーの転職Cafeが大好評だったとのことで、これから自分だけのハッピーキャリアを見つけようという皆さんにはぜひ、より柔軟な考えや想像力で、素質と才能を活かせる姿を見出していただけたらと思いました。

 

 

i-color TIMESらしく素質の話を絡めるなら、i-colorブルー・展開グループの私は、事故を起こしてしまったことを事故後すぐに話すのは素質からすると大変なことです。

展開グループはスマートさが大事なので、特に自分が原因であればなおさら傷ついていることが恥ずかしくて隠しておきたいし、空気が悪くなるのも嫌なので落ち込んだ様子を見せられないのです。

主人にはさすがに相当落ち込んでる状態を見せていますが、日頃直接コミュニケーションをとる機会があるママ友や職場で仲いい方などにはほとんど話していません。

 

もし展開グループのご友人・知人(なんなら身内でも)が、結構な時間がたったあとに、実はこんなことがあって、と話し始めたときには、なんですぐ話してくれなかったんだろうと落ち込んだり怒ったりしないでください。

あなたを頼りにしていないわけではなく、自分を守るのに必死だっただけなのです。