広島からこんにちは!田上さおり@バイオレットです。はぴきゃりアカデミー3-Style Yoga広島校を主宰しています。
今年で広島に移住して丸5年が経ちました。この5年間を振り返ると大きな転機の連続で、いろいろなことがありましたが、自分の好きなことを仕事にしている今の自分の姿は、はぴきゃりの門を叩いた6年前の自分には想像もつかないことです。
先日、本屋で偶然手に取り、開いたページに次のような一文を見つけました。
「チャンスはキリの悪いタイミングで訪れる」
一瞬で胸がとてもざわつきました。
あなたはチャンスが目の前に訪れた時、いつどんな時でも2つ返事で掴みに行けますか?
私はNOです。「掴んだほうが良いよね」と頭では理解しつつも、リスク優先思考が瞬時に稼働し、「失敗したらどうしよう」「こんなことが起きたら、あんなことが起きるかも」と胸のあたりにゾワゾワと不安な気持ちが走ります。そして、i-colorバイオレットの得意なシミュレーションも冷静に動き出し、大抵は良いことは浮かんでこないそのシミュレーションのおかげで、テンションは徐々に落ちていくのです。さらには、「〇〇が終わったら、始めよう」とか「いろいろなことがひと段落したら・・・」など、「今やらなくても良い理由」という逃げの言い訳が出てくるのです。こんな風に書きながら「どうしようもない奴だな」と思いますが、情けないことに自分の内側で起きているまぐれもない事実です。
「自分にとって重要度の低いものだった」と自分に縁がなかったと終わらせることもできますが、「機会ロス」していることのほうが絶対的に多かったのだと改めて気付いたのです。なぜなら、「チャンスをつかまない」のは自分の行動パターンだからです。
そういう私でも大きくその行動パターンを外した出来事がこの5年で3回(!)もありました。1つ目は結婚(2013年)、次にヨガスタジオのオープン(2015年)、そして最後にはぴきゃりアカデミーの分校オープン(2017年)です。振り返ると、いずれもキリの悪いタイミングで、準備など整っていない時でした。
結婚を決めて、移住を決めた2013年は会社員として大きなプロジェクトを抱えていた時。最後まで完遂せずに途中で抜ける道を選んでしまい、関係者の方々には本当にご迷惑をおかけしたと思います。
そして、2015年のヨガスタジオのオープン。「運命かも!」と思える物件情報と出会ったのは、体を壊して絶不調の時。しかも、よく見るとその物件の家賃は当時の収入よりも全然上の金額。「あまりにも理想的な物件を見ずにはいられない」「借りるかどうかは別として、とりあえずその空間を体感してみたい」そんな思いが溢れ出てきて、内覧に行くと物件の管理人さんと意気投合。家賃も若干相談にのってもらうことができ、今に至ります。
2017年春のはぴきゃり分校のオープン。このお話をいただいたのも突然でした。地方で10万円以上もする金額の講座に人が集まるのか心配していましたが、1期生の3人がなんとか決まりスタート。そして、この7月には4期が発進しました。
リスク優先思考の人にとって「体験する」「行動に移す」ことは非常にハードルが高いことです。なぜなら、失敗するということがとてつもなく怖く感じるからです。大袈裟かもしれませんが、失敗したら人としての存在価値をなくすのではないかと思う時もあるほどです。
良い経験もそうでない経験も積んだことで、学べたこともあります。それは、チャンスはとりあえず受け入れてみるということ。「これは絶対に違うな」と確信が持てる場合は別ですが、それ以外のことは受け身の姿勢で引き受けてみる。
そうするとリスク優先思考の人は、心配で心配でお腹がぞわぞわするほど悪い方向へと考えてしまう癖がありますが、呼吸で自分自身を調整していく方法があります。
ネガティブな思いで頭が膨らんでいる時、人は自然と肩に力が入り腹部~胸のあたりが硬くなる傾向にあります。「なんだか気が進まないなぁ~」「良いイメージがわかないなぁ~」という時は考え方を変える努力するよりも、呼吸でバランスを整える方が簡単でオススメ。
具体的には、その時している呼吸で吐く息を吸う息よりも長くすること。例えば、4カウントでお腹を膨らませながら吸って、8~10カウントでお腹を凹ませながら息を吐いてみることです。さらに、息を吐くときに自分の内側にあるブルーな気持ち、不安や焦り、自信のなさなども息にのせるイメージをして、自分の内側から外へ吐き出す練習をするのです。吐く息はできるだけ遠くへ遠くへ飛ばすよう吐けるとさらに良いですね。
もし、低血圧傾向にあるという場合には、吐く息と吸う息を同量にしてみてください。4カウントで吸ったら、4カウントで吐き出すこと。テンポの良い呼吸を繰り返すと内側からポカポカ温かさが湧いてくると思います。(この時も腹式呼吸を意識するとGOOD!)
どちらの呼吸法も3分~5分ほど続けていると、お腹に元気が戻り「肚がすわる」という感覚が得られる「肚がすわる」と不思議なもので、「よしやろう!」という元気が湧いてくるものです。
ブルーな気持ちの深さによって、効果の出方は人によって異なるので、1回で効果を感じなければ、1日数回繰り返すか、もしくは1日1回を1週間程度続けてみてくださいね。
はぴきゃりアカデミー第1期修了/i-colorバイオレット。大手システムベンダーの営業として10年勤務後、フリーのヨガインストラクターへ転身。ヨガスタジオ経営を経て、2020年南九州へ移住。一女の母。
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