皆さんは「しないことリスト」をもっていますか?

 

絵本セラピストのリカ(ターコイズ/コーラル)です。私は『80対20の法則』に出てくる

「人間は引き算によって、個に戻っていく」

「量が多ければ質が悪くなる」

「幸せになるには望みを絞り込んで、自分にとっての幸福につながる重要なことだけを追求すべき」

といった言葉を読んで、「削ぎ落とすことで自分の本質に出会え、充実感や幸福感が得られる」ことに気づきました。

 

しなければならないことで頭がいっぱいだった頃は、用事をこなすだけでせっかくの休日もあっという間に終わってしまい、肉体的疲労と焦燥しか感じられませんでした。そのように疲れている時は大抵、心が満たされておらず、無意識のうちにそれを満たすためについつい帰り道で洋服を買ってしまい、またモノを増やしてしまっていました。それで幸せになれたかというと、むしろ「また買ってしまった」と衝動に弱い自分を情けなく思い、イライラする悪循環の繰り返しでした。

 

活動も断捨離していいんだと気づいてからは、することリストを書くのは止め、しないといけないことはそれをする日にスケジュール帳にメモするだけ。その代わりに、しないことリストを作り、スマホのメモに保存して、持ち歩くようにしました。

 

私のしないことリストは、今のところ35カ条あります。

 

・混んでいるところに行かない

・食べ過ぎない

・予定を入れすぎない

 

といった具体的なことから、

 

・何も目指さない

・目標を持たない

・何もしない

・長生きしない

 

など、「人生、それでいいの?」と言われそうなことまで入っています(笑)。

 

「『目標を持たない』なんて!」と、目標や目指すゴールがあることで集中力や能力を発揮する表現グループの人たちに驚かれそうですが、こうしたリストを読み返すと、展開グループ、i-colorターコイズの私はザワザワした不安がおさまってきて、安心・納得できるのです。本当に何も目指さない、何もしないのではなく、「~しようとしない」、つまり「あなたは〜しようと焦らなくてもいいんだよ」と自分で自分に許可を出してあげることができ、不安がコントロールできるのだと思います。

 

🌟何も目指さなくても好きなことだったら続けられるし、続けることで見えてくることが必ずある。

 

🌟続かなくても、チャレンジしたことに意味があるし、また集中できる楽しいことが見つかればその時間は充実しているはず。

 

🌟「何かしなければ」と焦るのをやめると、したいことが見つかる。

 

そんな風に考えています。

 

 

将来計画を立てられない人にもできる逆算方法

 

なぜか焦ってしまうため、目標を立てられない、人生設計なんてもっと無理な私ですが、珍しく、心を整理するために、80代、70代、60代、50代、残りの40代、それぞれの10年間について、ノートに書き出してみたところ、結構いい感じの計画が立てられたのです!

 

将来の計画を立てられない人が多い展開グループでも、もしかしたらこの、最期をどう終えたいかから始まる逆算方法ならできるかもしれないと思うので、一度試してみてほしいです。

 

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<やり方>

最期を迎える年代を設定し、その年代から10年ずつ遡って次のことを書き出してみます。

 

①その年代のテーマ

例:「静かで穏やかな精神性の時代」「最期の青春、社会へのお返し」「人生の転換期、新しい価値観へ」

 

②その年代でなっていたい理想の状態

例:「思い残すことはないと思える」「やりたかったことを全部する。楽しむ」「本当に大切なものを大切にする生き方を選ぶ」

 

③その年代でしている仕事や収入源

 

④その年代でその他にしていること(続けていること、新しく始めること)

例:XXに看取られて感謝しながら逝く、終活計画、(趣味)を続ける、(趣味)を始める、仲間を作る

 

⑤その年代で意識したい精神的なこと

例:孤独に強くなる、モノ・コト・考え方の断捨離

 

⑥その年代で諦めること

例:旅行、バリバリ稼ぐ仕事、身体の衰え、会社での出世

 

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いかがですか?ポイントは最期のあり方と、その年代で諦めることも怖がらず書くこと。最期を理想通りの形で迎えるには今何が必要か分かりますし、身体の衰えや環境の変化によりできなくなることを前もって想定していた方が、それまでの年代で満喫しておこうと思えるからです(ぜひそれまでの年代でやることに記載をしておいてください)。

 

「多くを求めない」のも楽になるポイント

 

将来のことを考えると少し不安になる、なぜか焦ってしまう方に伝えたいこと。それは「ぜひ『多くを求めない』をしないことリストに加えてください」ということです。

 

量が多いと質が下がるそうです。だから多くなくていいのです。

 

「明日から早起きしようかな」と言う私に、わが夫は「一日が長くなっちゃうよ」と言いました。

 

確かに!

 

目的もないなら、長くなった一日を持て余すだけ。なんか深いと感心してしまいました。多くを求めない夫に、大事なのは長さや量ではなく質だよねと大切なことに気づかされます。

 

 

絵本セラピーのお知らせ ~5月のテーマは「毎日を生きる」~

2019年5月の彩の葉・絵本セラピー®︎は、「毎日を生きる」をテーマにお届けします。万葉集から引用された美しい新元号が始まるこの月に、気持ち新たに日々の生活の営みを見直してみませんか?

 

谷川俊太郎さんの「生きる」という素晴らしい詩が絵本になりました。あなたにとって、生きているということはどういうことなのか?一緒に振り返ってみませんか?

 

自分を労わり、何が自分の生にとって大切なことなのか気づけるとっておきの歌もご紹介します。新学期、新年度に少し疲れてしまったあなたにも元気が出るヒントが見つかるかもしれません。ぜひ、お待ちしています。

 

詳細

藤沢の自宅サロンと、東京のレンタルスペースでの2回開催となります。お好きな方をお選びください。

【藤沢開催】

日時:2019年5月11日(土) 11:00~13:00

※場所の詳細はご参加確定の方に別途お知らせいたします。

【東京開催】

日時:2019年5月18日(土) 14:00~16:00

場所:ブックハウスカフェ(神保町)1F右手奥「こまどり」

東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F

アクセス:https://www.bookhousecafe.jp/shop/#access

【共通の詳細】

タイトル:「毎日を生きる」
内容:絵本セラピー®︎(絵本を使ったワーク)
参加費(ドリンク、お菓子付):5,000円(当日払い)
持ち物:筆記用具(書くもの)
定員:5名
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