絵本セラピストのリカ(ターコイズ/コーラル)です。昨年末で、広報担当者として勤めていた会社を退職しました。お世話になったPR会社の社長にご挨拶したところ、「今度、うちの社内で講演してくれませんか?」と頼まれました。

 

聞けば、企業の広報担当者の視点で、PR会社の選び方や信頼できるアカウント・エグゼクティブ(AE、顧客担当者のこと)について、多くのPR会社とおつきあいをしてきた立場から話してほしいとのことでした。

 

確かにPR会社選び、そのおつきあいやマネジメントはなかなか難しく、上司からもっと上手にするよう叱られることもありました。そこに苦労した私だからこそ、話せることがあるのではないか?とお引き受けすることにしました。

 

AEとは、入社後3~5年経った中堅社員で、これから担当企業を持ち始めるポジションとのこと。これから企業と協働していく方々に、少しでもお役に立つことができるのであればと個人的な経験に基づく視点とお断りした上で、お話しさせていただきました。

 

 

ここでも相互理解とコミュニケーションが不足

プロジェクトの成否を左右する、企業の広報担当者とPR会社のAEという担当者同士の関係。

 

講演準備にあたり、改めて振り返りや分析をしてみると、この関係でも、それぞれ相手の立場の理解や思いやりが足りておらず、コミュニケーションが不足していたことを思い知りました。AEは広報担当者の本音や、普段社内でどんな仕事をしているのかさえ聞く機会がなく、同様に、広報担当者であった私は、AEの役割や苦労、何がモチベーションになるのかを十分に理解できていませんでした。

 

担当者同士の関係構築、相互理解の一助となればと、「時にはi-colorといったタイプ診断ツールを使って、相手を理解するようにしてみては?」という提案もさせていただきました。たとえ、相手の生年月日がわからなくても、相手の言動から、自分とは違う価値観グループなのかもしれないなと想像するだけで、相手に対する見方を変えることができるからです。

 

 

事前アンケートでも素質が出てる!

おもしろかったのが、事前アンケート。

 

講演に先立ち、事前アンケートを取らせていただき、広報担当者とのやりとりで困ったこと、かけられて嬉しかった言葉、仕事への思いやどのような時に喜びを感じるかを、生年月日とともに書いていただきました。

 

すると、i-colorの素質通りの回答が!

 

困ったこと

・「何でも相談してくれるのは嬉しい」が、余裕のないスケジュールでの依頼が苦手な発案グループ。

・広報担当者がタイムチャージの概念を理解せず、決まった金額以上の仕事を頼んでくるから困ったと言うのは全員、コストパフォーマンスを重視する表現グループ。

・広報担当者やクライアント企業が、メディア側の企画の意図を理解していない、広告とは違う広報の意義をそもそも理解していない、という認識のズレに関する違和感を訴えたのは、相手の意向を察する力に長け、そこを合致させることに意義を見出す展開グループ。

 

かけられて嬉しかった言葉

「〇〇(PR会社名、個人名)のおかげで助かりました」と言われて嬉しかったという回答が多かったのですが、グループによってその言葉の意味合いに違いが。

 

・発案グループは、「何でも相談できて助かった」というケース。

・表現グループは、「自分が工夫したことが役立った」と感じて嬉しかったというケース。

・展開グループは、「気づいてもらえて助かった」というケース。

 

ここでもi-color、全開でした(笑)。

 

目標設定がないと動けない表現グループ vs  可能性を狭めたくないからお尻を定められない展開グループ

 

プロセスも見てほしい発案グループ vs 結果重視の表現グループ

 

など、AEと、クライアントの広報担当者が陥りがちな傾向や喜ばれる声かけについても、それぞれのグループごとに解説したところ、「i-colorについてもっと学んでみたい」という声をたくさんいただきました!

 

どの人間関係でも、少し勇気を出して相手を理解するためにコミュニケーションを取ってみる、i-colorなどのツールを活用して、自分とは違う価値観の人の言動を理解するように努めることが大切ですね。

 

明日もまっすぐ届け!