絵本セラピストのリカ(ターコイズ/コーラル)です。さて質問です。皆さんは、「親しき仲にも礼儀あり」派ですか?それとも「他人行儀は嫌」派でしょうか?

 

前回、表現グループのAちゃんに文句を言いたい気持ちになったと書きましたが、本当に言ったりはしません。なぜかというと…

 

展開グループ(ターコイズ、レッド、ブルー、ロイヤルブルー)と発案グループのピンク、イエローという6つのカラーの人たちは、Flexというグループに分けられるのですが、この特徴の1つが「皆まで言うな。」言いにくいことをズバッと言うなんて、とてもじゃないけどできません。もちろん、言われることも苦手。内心、自分でもわかっているようなことをはっきり言われてしまうと、「わざわざ苦言を呈された!」と感じて傷つき、心臓はバクバク。何と反応していいか、どういう表情をしたらいいのかわからなくなり、挙動不審になります。

 

対して表現グループ(ゴールド、コーラル、グリーン、オレンジ)と発案グループのオリーブ、バイオレットは、Fixというグループに分けられます。このグループは、はっきり言われることにより、「そこまで私のことを思ってくれているんだ!」と言ってくれた相手に親近感をもつタイプ。特に表現グループは、言葉を言葉どおりに受け取る、察することが苦手なタイプ。回りくどい言い方をしても本心は伝わりません。

 

外面にコーラル(Fix)の要素を持っているとはいえ、内面(=本質)がターコイズ(Flex)の私は、気まずい思いをしてまでAちゃんに本音を言うことはできませんでした。

 

Fixの家族との出来事でわかったこと
ある時、母(オレンジ)が妹の子どもたちに会いに来京していました。姪のバレエの発表会を観に行くため、私たち夫婦も車で出向き、まもなく現地に着くという頃、母が「まだ?」と電話してきたかと思えば、「発表会なんだから差し入れの花は?」と言い出しました。

 

発表会に差し入れがいるなんて、子なし夫婦に気づけというのも酷というもの。慌てて近くで探そうとするも、そこはおしゃれエリアとは言い難い知らない町。ようやく見つけたF二家でお菓子を買いつつ、花屋の場所を聞き、駅前まで戻って仏花メインの花屋で何とかブーケを作ってもらい、開演ギリギリに差し入れをしたのでした。つきあってくれた夫(ロイヤルブルー)も悲愴な顔。ギリギリに席に座るはめになったことも、時間に厳しい母に怒られるのではないかと気が気じゃなかったのでしょう。

 

「もうちょっと早く教えてくれたらもっといいのを用意できたのに(=パティスリーなんとか、とかさ)」と母に言うと、「そんなの知ってて当然よ!(=何も知らないあんたが悪い)」とぴしゃり。「そうよね、ごめんね。あなたも気づかなくちゃだめよ」と優しく言ってくれたら、こちらも「そうよね、ごめんね」と素直に反省して、丸く収まったと思うのですが。

 

それだけでは終わりません。
義弟(オリーブ)が取ってくれた発表会会場近くの中華料理店は、外国人店員ゆえサービスが行き届かず、今度はお店の文句を大きな声で言いだす母。取ってくれた義弟に申し訳ないし、言っても仕方がないのだからわざわざ言わなくてもいいのに、どうして空気が凍りつく言い方しかできないのか、と本当にうんざりしました。

 

家族に対し愛想のない妹(オリーブ)は、下の子の世話をしながらの上の子の発表会の準備でいっぱいいっぱい。バレエの発表会というアウェーな場に来てくれたわが夫ではありますが、そんな義兄に愛想をふりまく気は最初からありません。長時間の発表会への出演に疲れ切った8才の姪(オレンジ)も、「もう帰りたい。楽しくない」と、こちらをニヤっと見ながらの、敢えてのわがまま発言。新入り家族であるわが夫が家に帰ってから、「みんなが冷たく接するからもう行きたくない」と言い出したのも無理もないなと思いました。

 

「そんな、他人行儀な」ということか
母や妹からすれば、わが夫はすでに家族の一員。新入りだろうと不慣れだろうと、他人行儀に夫に手厚く接するつもりも、夫がいるからといってよそゆきの態度をとるつもりもなかっただけでしょう。Fixの家族からは「ズバズバ言われてなんぼ」と割り切って接するしかないのでしょうか。対するFlex、中でも、お互いに一定の礼儀を重んじる展開グループとしては、無意識のうちに家族にも「親しき仲にも礼儀あり」を求め、「それなりに扱ってほしい」ということなのだと思います。私も夫の実家に帰った後、「歓迎されている気がしない」と同じようなことを言っていたことを思い出しました。。。

 

i-colorを学んでから、少しずつではありますが、心が乱れる出来事があった時にも、自分と相手の価値観が違うことを思い出し、相手の価値観から出来事を振り返ることで、なぜミスマッチが起こったのか、客観的に理解できるようになってきました。そうすると、お互いに悪意があったわけではないことがわかり、必要以上に出来事をネガティブに捉えることが少なくなってきました。自分が楽になれることから、i-colorを学ぶ意義は本当に大きいと思います。

 

それにしても、この事件で改めて感じたのは、展開グループの過度な繊細さと自尊心。夫が「昨日は大変だったね」と翌日の夜まで覚えているので、「ちょっとしつこいよ」と言ってやりました。やはりここでも、過ぎたるは及ばざるがごとし。私も繊細すぎる、礼儀を重んじすぎる、に気をつけようと思います。

 

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次回の絵本セラピーは12/16(土)14:00~16:00を予定しています。

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