こんにちは。i-colorを活用して高みを目指す子ども達のメンタルアップのお手伝いをしていますJr.アスリートメンタルアドバイザーの河野真杞です。
初回投稿の今回は、私がi-colorを学ぶきっかけになった『娘(次女)と私の親子関係』についてお話しします。
私には高校生と中学生の2人の娘がいます。
長女はサバサバしたポジティブ思考で、私と似た性格の持ち主。生まれてから今まで母娘で大きくぶつかった事はほとんどありません。
長女を育ててきた経験上「育児はそんなに大変じゃない」と感じていた私は、次女の育児に対する不安など全くなく余裕たっぷりで構えていました。
ところが、次女が小学生になり一人前の会話ができるようになってきた頃から、私と意見が食い違いぶつかる事が多発してきたのです。
◆命令口調でオーダーの多い次女
それは次女がイライラしている場面で顕著でした。私が仕事中で手が空いていないとわかっていても
「こっちを見ながらちゃんと話を聞いて!」「あれを持ってきて!」「ギューして!」
と上から命令口調でオーダーの連続です。
ある日の夕方、フライパンを握り夕飯のおかずを作っている私の隣に来て、またしても唐突に
「ねぇギューして!」と要求してきたのです。この時はさすがに私も
「今出来ない事くらい見ればわかるよね?もう小学生なんだから手伝うのが先でしょ?」
と言い放ち、手を止めずに料理を続けてしまいました。
すると次女はプイッと怒った顔をして別の部屋へ・・。
料理も終わったところで彼女の元に行き、「はい、今ならギューできるよ」と声をかけると
「もういいです。あの時してほしかっただけで今じゃないですからっ!!」
とキレ気味の返答。そしてその日は寝るまでずーっと不機嫌でした。
この時は「せっかく来てあげたのに!全く最近ワガママになってきたから、そろそろ厳しくしつけ直すかっ!」と考えていました。
ところが、i-colorを通して彼女の志向特性を知ると、私の対応が全てNGだったとわかり愕然とさせられたのです。
◆信頼する人には気持ちを受け止めてほしいi-colorオリーブ
似た者同士の私と長女は同じi-colorオレンジ。
・家でも外でも態度はほぼ変わらず、誰に対しても素の自分を出す。
・仲間とずっと一緒に行動するより1人で行動する方が気楽。
・部屋で1人で考え事をする時間が大切。
という独立心の強いサバサバ系の志向タイプです。
それに対して、次女はi-colorオリーブ。
・外では人を喜ばす事を第一に考え、相手に合わせて笑顔で気遣った対応を取る。
・家では気遣いスイッチが完全にOFF。外で頑張り過ぎたストレスや出せなかった甘えやわがままを家族に全面にぶつける。
・信頼する家族や仲間とのスキンシップタイムが必要。
・家族には常に自分の気持ちを受け止めてほしい、ずっと見守っていてほしいと考えている。
という、私や長女とは全く違う志向タイプだったのです。
この特徴をふまえて彼女の前述の行動を考えてみると、
オーダーが多い時やハグを求める時=外で嫌な事がありストレスを抱えメンタルが落ちている時だったのです。
「あ~母としてそんな事も感じ取れなかったのか・・」と反省すると共に
「だからあんなにずっと不機嫌だったのか!」と妙に腑に落ちたのを今でも覚えています。
◆『ハグ』は彼女の心を落ち着けるキーアクション
この気づきをきっかけに、次女とコミュニケーションを取る際は、
彼女の表情や口調の変化に気を配り、彼女のストレス度合いを感じ取るように心がけました。
そして改めて考えた時に「ハグなんて1分もかからない簡単なアクションだ」と気づくと共に
「そんな僅かなアクションで彼女のストレスや落ち込んだ気持ちを和らげられるならいつでもしてあげよう!」
と私の気持ちも大きく切り替わったのです。
次女のオーダーにタイムリーに応えてギュッとハグをしてあげると
イライラして力の入っていた彼女の身体からふっと力が抜け表情も柔らかくなるのがすぐに感じ取れました。
「この子は私や長女と違って繊細なんだな」「母娘でも全く価値観が違う場合もあるんだな」と実感する日々です。
そして今度は反抗期のイライラも重なって感情の起伏が更に激しくなってきたある日、次女は私に言いました。
「自分でも何でこんなにイライラするのかホント意味わかんない。だからイライラ解消法をみつけようと思って、ピアノを弾いたり絵を書いたり運動したり、いろいろやってみたの。そしたら『ママのギュー』が一番早くイライラが落ち着くってわかったよ」と。
家族にだけは自分の気持ちを恥ずかしがらずに素直に言葉にできるのも、i-colorオリーブのなせる愛すべき特徴のひとつなのです(^^)
Jr.アスリート分析アドバイザー
はぴきゃりアカデミー第9期修了/i-colorオレンジ。統計心理学i-colorを活用し、各種スポーツコーチやJr.アスリートの保護者、子育て中の親を対象に、セミナーや個別アドバイスを実施。子ども達の自信やモチベーションをアップして『自己肯定感を持って実力を出せる子ども』の育成を目的に活動中。著書に『子どものやる気を引き出す親うばう親』(キノブックス)がある。
>>ブログ『子どもの特性を伸ばしたい!選手の力を最大限に生かしたい方々へ』
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