「わたし、何のために働いているんだろう…?」

 

 皆さんはある時、なんの前触れもなくそんな疑問を持ったことはありませんか?

 

 

働くことへの疑問

 

ドイツ在住キャリアカウンセラーの柏葉綾子です。

 

20代後半の頃、私は働く意味を見失って悶々とした日々を送っていたことがあります。

 

そんなことを考えるのは自分くらいだろうと思って、当時はほとんど誰にも相談しませんでした。

 

真っ当な人間は働くもの、働かなくては生きていけないし、多少つらくても仕事だったら仕方ないし、っていうかそもそも…人生ってそういうものでしょ?

 

そんな空気感の中、働くことを当然としている人があまりに多かったので

 

 「何のために働いているのかな…?」

 

なんて、当時の自分にとっては、まるで哲学問答のように感じられたからでした。

 

高校生の頃から東京で暮らし、満員電車に揺られて都心の学校に通学していた私は、東京に蔓延する「働くために生きている」みたいな空気が嫌でした。

 

大学1年生の時にドイツを訪れて以来

 

 「あれ?この国の人たちは生きるために働いている!

  これが人間の本来の姿じゃないのかな?少なくとも私の望む幸せはこっちだ!」

 

と、確信してドイツで働くようになります。

 

ところが冒頭の疑問を持つようになったのは、ドイツで働き始めてからなんですね。

 

年次有給休暇は20日以上、定時退社が当たり前の日々、平均通勤時間15分で満員電車にも揺られない… そんな暮らしを始めて、20代で初めてぶち当たった壁、それが

 

「わたし、何のために働いているんだろう…?」

 

でした。

 

いや、生きるためですよね?

夢だったドイツで暮らし続けるためですよね?

 

わかってます、わかってるんですが…この拭いきれない空虚感は一体何?

 

当時の心境についてはこちらをご覧いただくとして、毎日の仕事に意味を見いだせないまま、ただ時だけが刻々と過ぎ去る日々が続くと

 

「わたしの人生、一生このままなのかしら…」

 

なんて、やがて20代にして囚人のような暗い展望を抱くようになってしまいました。

 

 

働く理由が明確な時、人は迷わない

 

人が働く理由は本当に様々です。

 

まずはお金のため、自分の成長のため、 誰かの役に立てる喜びを感じるため…きっと他にも沢山あることでしょう。

 

でもそれは、時と共に深化するもののようです。

 

キャリアのファーストステップとして目的を持って入社した会社で、自分なりの役割を任され、当初の目的を達成した頃、わたしたちはより一層高い目的、人生を通しての働く目的を探し始めます。

 

皆さんの働く理由は、一体なんでしょうか?

 

実はこのステージ移行期に、こんな悩みを感じる方はとても多いようです。

 

「わたし、何のために働いているんだろう…?」

 

それはあなたがより根源的な働く理由と、高い目的を求め始めた証です。世間一般の常識の枠を超えて、自分自身の本音に目覚めようとしている前兆なんですね。

 

本音に目覚めることで思い出すもの、それは、あなたの人生のテーマ。

 

あなたがかつてやりたかったことで、その後すっかり忘れてしまったこと。本当にやりたかったことを思い出すタイミングなのです。

 

ですから喜んで下さい。

 

もはや収入や人間関係や肩書きといった表面的なやりがいの向こうにある、もっと根源的なことで悩み始めた自分を。

 

実は自分には他にやりたいことがあると、あなたは深いところで知っているのです。

 

それが何かはわからなくても、今の仕事ではないことはわかる。そんな時、人は違和感を感じて悩むのです。

 

 

本当にやりたいことはどこにある?

 

本当にやりたいことを思い出していく方法は、沢山ありすぎて書ききれないのですが、もし日々の生活で1つだけ心がけるとしたら、自分の小さな選択を変えていくことです。

 

毎日着るもの、食べるもの、買うもの全てについて、無難なもの、良さげなものといった他人目線・常識目線の選択をやめて、心惹かれるもの、しっくりくるものという自分目線の選択を始めてみましょう。

 

それがやりたいこと探しと、どう関係あるの?と、言われてしまいそうですが…

 

自分の心が本当は何を求めているのか?正確に捉えている人は、そもそも、やりたいこと探しで悩んだりしないのです。

 

 「わたしは、これをやる!」と、まっしぐらに進んでいけるのですから。

 

ところが、わたしたちの多くは自分の感覚よりも人目優先で生きています。その方が社会的に上手く立ち回れるからです。

 

すると、膨大な思考のノイズ(常識・ルール・体裁)にしばられて「自分が本当はどうしたかったのか?」を時に見失ってしまうのです。

 

自分の気持ちに従って大きな決断をできる人は、小さなことから自分のやりたいこと、ありたい姿を徹底しています。それでいて「わたしはこうしたいな」と、とても自然体です。

 

その人たちは、ただよく自分のことを知って、それを開示する勇気を持っているだけなのです。

 

 

 

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