i-colorレッドのキャリア戦略

〜既成の枠を超えていけ〜

 

 

第 37 期生

ファンベースプランナー

宮下菜穂子(36才)

i-color : レッド

仕事の内容:新卒で入社したベンチャーのPR会社で現場初の産休育休を取得。復職後に暮らしと仕事を模索する中で「共働き未来大学」でプロボノ、区の子育て支援イベントのボランティア広報など複業を経験。コロナ禍で自分が本当に大事にしたいことを見つめなおし、12年勤めた前職を退職。2020年9月から㈱ファンベースカンパニーへ。現在、ファンベースプランナー業務のほか広報部や講座運営、コミュニティ運営を担当し、ファンベース×PR×コミュニティを実践中。「イイトコロ」をさらに伸ばすため企業の「中の人」と伴走できるファンベースプランナーを目指している。

 

ココロもおサイフも満たされる生き方を体現している方々から、理想の生き方を実現するヒントを探るこのコーナー。

 

 

第22回のゲストはi-colorレッドの菜穂子ちゃん 。やることなすこと周りから理解されずに凹むことが多かったという彼女が、「それこそが自分の強みだった!」と気づき、自分らしさ全開でうまくいくようになった秘訣をはじめ、これからの仕事や生き方を模索している女性たちへのヒントが満載です。

 

 

<インタビュアー>

株式会社はぴきゃり

代表取締役 金沢悦子(悦ねえ@i-colorオリーブ)

取締役 土屋美樹(つっちー@i-colorコーラル)

 

 

i-color診断で過去が変わった!?

 

悦ねえ:菜穂子ちゃんはnoteにはぴきゃりアカデミー受講の経緯やきっかけを書いてくれているんですよね。その中にあった「i-colorを知ったことで過去の自分に腹落ちした」というお話について、詳しく教えていただけますか?

 

菜穂子:大学3年生で就職活動が始まるぐらいの時に、ここ20年ぐらいの間でいちばん落ち込んでいた時期があったんです。大学でWebサイトを作るゼミに所属する一方、就職活動ではアナウンサーを目指すという……今となっては謎の目標を立てて突き進んでいたんですが、表に出て活躍する人を目指す就職活動と、裏側でコツコツやるタイプのゼミでの活動を同時にしていたので、華やかな人たちの中では「おとなしい硬い人」、ゼミの友人の中では「チャラついているヤツ」みたいに思われてしまって、どっちも中途半端だなと感じていたんです。

 

就活のほうでは、そこに対して100%本気でやっている人と比べて自分のダメさを感じたり、ゼミのほうでは、資格を在学中に取ってコツコツ積み上げていっている仲間に対して引け目を感じたりして、「私、何やってるの?」って、自分で自分がわからなくなっていました。その時に、ゼミの仲間に「光に向かって進むプラナリア」とか言われちゃったりして……。

 

悦ねえ:褒め言葉とはちょっと受け取り難いよね……。

 

菜穂子:けっこうディスりですよね(笑)。それですごく落ち込んだんですよ。はぴきゃりの本講座の中でその時のことを振り返っていた時に、i-colorレッドの素質として「ピンときたことに対して好奇心のままに突き進む」っていうのがあって、「それって、言われたことまんまじゃん!」と思って。

 

つっちー:光に向かってね。

 

菜穂子:「光に向かって突き進む」だなぁと思って。

 

悦ねえ:それを言い当てられていたんだ。

 

菜穂子:はい。また別の仲間からは「コツコツ積み上げるんじゃなくて、一気に飛んで、壮大な夢を何か追いかけている」とも言われていて……。

 

悦ねえ:なんか、すごい厳しいね。

 

つっちー:でも、ポイントは突いているんだね。

 

菜穂子:突いているんですよ! 図星だからこそ、すごくへこんだんです。

 

悦ねえ:でも、i-colorレッドの人って、まわりから「ちょっと、大丈夫?」って心配されやすいところがあるよね。10代の時にそういうことに傷ついてきているレッドの人って多い気がする。

 

菜穂子:そうなんですよね。i-colorを知ることで、その経験に対して「そういうことだったのか!」って再解釈ができたんです。

 

 

i-colorレッドの夢の叶え方

 

菜穂子:さらに「素質のサイクル」では、なんと「大志派」。「大志を抱く」っていう言葉が出てきて、「確かにそうだな」って、ますます腹落ちですよ(笑)。

 

他の時期を振り返ってみても、例えば受験の時などにはその時の自分の実力が50%や60%だとしても、100%や120%の目標を立てるんですよ。そこに向かって努力すると、100%や120%は達成できなくても、80%や90%ぐらいまでは行けるじゃないですか。目標が大きすぎるから。そういうことを繰り返して生きているんだな、これってi-colorレッドの素質そのままなんだなって、講座を受けて改めて思いました。

 

悦ねえ:もしi-colorレッドの方がいたら、目標の設定の仕方は菜穂子ちゃんと同じようにしてみてください。大きく描いて、落ち着いたところがけっこう高みに登っているというね。「気づいたらここまで来てた!」みたいなパターンだよね?

 

菜穂子:完全にそうです。だから渦中にはまわりから「大丈夫?」って思われてしまうんですけど。

 

悦ねえ:「夢見がち」って思われる人が多いよね。「そんなの無理だよ」「何言ってるの?」って。でも、それはi-colorレッドの人は本当に気にしなくていいんです。それこそ、変えなくてもいい自分らしさなんだよね。

 

菜穂子:そうなんです! それはもともとの素質で、変えようとしても変わらない部分なんだなって気がつくことができました。

 

 

転職の前に「プロボノ」のススメ

 

悦ねえ:はぴきゃりアカデミーを修了してから、菜穂子ちゃんはどんなふうに変化していったんですか?

 

菜穂子:私は新卒からずっと同じPR会社にいて、20代の頃は脇目も振らずに猛烈に仕事に突き進んでいました。でも、現場で初めて産休・育休を取ることになって、遅くまで残業するような働き方を変える必要が出てきたんです。もちろん最初は会社の中でうまくやる方法を模索していたんですけど、なかなかそれも大変だなということになって、1回外を見てみてもいいのかもしれないと思うようになりました。それで転職も考えたんですが、その前にまずはプロボノをしてみようと思って、プロボノの活動を始めたんです。それと同じくらいの時期、2019年にはぴきゃりアカデミーを受講して、自分のことをいろいろとフラットに振り返ってみて、自分が本当にやりたいのはこのへんなんじゃないかなということがその時に少しずつ見えてきました。

 

その後、プロボノの他にボランティアの活動も始めたんです。プロボノの活動の中で、私の住んでいる区で子育てイベントをするという話を聞いて、「だったら、これとこれとこれをつなぎ合わせたらいいことが起きるんじゃない?」ってピンと閃いちゃって、興味のあるイベントだし、職場と違う人とも関わりたいと思って参加することにしたんです。

 

「会社」「プロボノ」「ボランティア」の3つの組織の中で活動しているうちに、何をやっているとうまくいくか、何をやっていると問題があるのかということをすごく考えるようになりました。そこで「うまくいく組織や会社って何なんだろう?」っていうことに興味を持ったんですよね。

 

それがその年の後半の課題としてあって、翌年2020年1月に「幸せ視点の経営学」というテーマの講座を受講しました。その時に改めて自分がどういう状態だったらハッピーなのかを幸せ視点で考えてみると、もっと幸せになるための会社や組織、仕事のあり方ということが浮かんできたんですが、そんなことを考えているうちにコロナの波が来たんです。

 

保育園が休園になったりする中で、会社は基本的に全員リモートの方針になったんですが、実際の現場では「在宅=サボっている」みたいな感じでみんな出社していたり、そういうことがいろいろとありまして……。ちょっと、これはもう本当に考えなきゃいけないタイミングなんだなって。ずっと同じ会社にいて慣れもあったので、腰が重い部分はあったんですけど、その時に思いっきり背中をドンと押された感じで、いよいよ動くことに自分の腹が決まりました。動くと決めたら、そのあとたまたまご縁がうまくつながって、2020年の9月に今の会社に入社することになりました。

 

このインタビューの前に改めて講座のテキストを見ていたんですが、びっくりすることに、「恋する仕事の仮決め」のページに書いていたことが、今やっていることほぼそのままだったんです(笑)。「『やる気はあるけど……』とか、いいものを持っているけど自信が持てずにいる人や会社に対して、その人や会社の強みに着目してさらに伸ばしていく後押しをする仕事」という書き方をしているんですよね。今の会社でやっているのは「ファンベース」というもので、中長期で売上や企業の事業価値を高めていく考え方なんです。その企業を支持してくれている人の「ここが好きなんです!」「この商品のこれがすごくいい」ということに着目してインサイトを掘り下げたり、さらにそれを企画化するお手伝いをするという仕事なので、結局自分のやりたいことは一貫していたんだなって、振り返ってみて改めて気がつきました。

 

講座の発表の時には、個人に自信を持ってもらうために後押しする方向で考えていたんですが、i-colorレッドはついつい大きなことをやりたがりがちなので(笑)、個人よりももう少し大きな単位でお手伝いするほうが自分はやりがいを感じるのかもしれないなって、そのあとでいろいろと考えて思ったんです。

 

つっちー:プロボノやボランティアでいったん個人に向けて活動をしていたからこそ、「もっと大きいほうがいいな」って改めて気づけた部分もあったのかな。結局いろんな経験が今の仕事に全部生きてくる流れになっていて、本当にムダなことはなかったよね。

 

菜穂子:振り返ってみたら結果的にいろいろなものがつながっていて、今やっていることも、ちゃんと自分がやりたかったことが満たされているんだなって思いました。

 

 

i-colorレッドが輝く環境

 

菜穂子:それから、1回目のスクーリングの「私の取説」の中での「どんな環境であればいいか?」という問いに対して、私は「自分の裁量があってプロジェクトを進められる環境」と書いていたんですよ。裁量とはちょっと違うかもしれないんですけど、今の会社はコロナのあとから基本的にフルリモートなんです。

 

悦ねえ:レッドにとって最高だね!

 

菜穂子:そうなんです! さらにもう1つ理想の環境として「高め合えて、尊敬できて、目的を同じにしたチームが築けるような環境」とも書いているんですよね。今の会社は正直、まわりにすごい人たちが多くてへこむこともあるんですけど、へこみつつも「これを求めていたんだな」って、「ここに飛び込みたくてがんばってきたんだな」って思っています。

 

悦ねえ:どんな環境でも、悩んだり、落ち込んだり、へこむことってあるけど、「でも、私は尊敬できる人の中で働きたかったんだ」っていう自分の起点、喜びの源がわかっているから、へこんでも「それが私が望んでいたことだ」って思うことができているんだね。

 

つっちー:「よくわからないけど、私ってみんなよりも劣っている」っていうへこみと、「私はこの人たちから刺激をもらって成長するんだ!」っていうへこみは、同じへこみでもぜんぜん違うよね。へこむことも自分にとって必要な刺激だとわかっていて、自分に対する取り扱いがきちんとできているからこそ、それがすごくいい循環になっていてすばらしい!

 

菜穂子:最終的には発表したことからは変わっているんですけど、そこに至るまでの過程で考えていたこととはズレていないので、改めてすごいなって思いました。

 

はぴきゃり方程式

 

悦ねえ:それでは、菜穂子ちゃんのハッピーキャリアの方程式を教えてください。

 

菜穂子:素質×刺激=ハッピーキャリアということで、素質はi-colorレッドの「好奇心が原動力」です。刺激は、現時点でのキーワードは「越境」です。2つの違うものがあった時に、そこを越えて行ったり来たりするすることで、これまで見えなかった価値に気づいたりするんですよ、この2つを掛け合わせて、これでいいのかと迷う人の価値を見出して、自信を持てるようになるお手伝いをする。そういうことになるのかなと思います!

 

 

未来のはぴきゃり

 

悦ねえ:これからの菜穂子ちゃんの展望や、やっていきたいことを教えてもらえますか?

 

菜穂子:人や企業のいいところを伸ばすサポートをしたいと思っています。自信をなくしている人や、がんばる気はあるのに悪いほうに引っ張られちゃう人に対して、「こういういいところがあるから大丈夫」って後押しをして、好転するきっかけを作ってあげたいです。

 

前職でPRの仕事を選んだのも同じ理由で、いいものを持っているのに光が当たらないような小さな企業や、埋もれている商品に対して、PRをすることで光を与えることがしたかったんだなって。そこはずっと変わらないけど、やり方が変わって、大勢に振り向いてもらうんじゃなくて、現時点でファンになってくれている人たちと一緒になって後押しをしていくっていうことをこれからしていきたいなと思っています。

 

 

これからの生き方にモヤモヤしている人へ

 

悦ねえ:最後に、かつての菜穂子ちゃんみたいに、これから自分の仕事やキャリアをどうしていこうか、このままでいいのかなとか、出産・育児で環境面で悩んでいる方へのメッセージをお願いします。

 

菜穂子:苦しい時やモヤモヤしている時って、渦中はめちゃくちゃつらいですよね。でも、ある意味では変化のチャンス、成長するチャンスでもあるかなという気がしています。私も育休から戻った時のモヤモヤがなかったら、プロボノをするという第一歩を踏み出せていなかったと思うんです。そして、その何か小さな一歩を踏み出す時に1人ではきつい時があるので、フラットに付き合える仲間がいる状況を作ることも大事なんじゃないかなと思います。

 

悦ねえ:ありがとうございました。今日は37期の修了生でi-colorレッドの宮下菜穂子ちゃんにお話を伺いました。本当にありがとうございました。これからも応援しています。また見てね〜。

 

 

>>私の理想の人生ってなんだろう……と思った方は、無料素質診断「統計心理学i-color」で今すぐ自己理解!

 

>>たった2時間で自分の強みと生かし方がわかる!オンラインワークショップ

金沢 悦子
【編集後記】
自分にダメ出ししていたことが、実は強みだったということは珍しくありません。統計心理学i-colorは自分を客観的に見るために使えるツールです。読者の皆さんもi-colorを鏡にして、自分の良さを再発見してほしい!ハッピーキャリア〜ココロもおサイフも満たされる生き方〜を目指す全ての女性たちを応援しています!