第 12 期生
人事
吉田 佐香枝(36才)
i-color : ゴールド
仕事の内容:出産後3か月目からの就活で外資系メーカーの日本支社に就職し、希望通りの「平日休みの週4日勤務×時短」を実現。人事規定の見直しや人材育成の企画を担当
妊娠中の再受講で“恋する仕事”の方向性を更に絞り
産後「週4日×時短」就職に成功!
4期で受講後、さらに12期も受講
私が再受講を決意した理由
――4期の受講後、12期を再受講しました。なぜですか?
ずっと人事の仕事をしていましたが、人事の中でも「自分は何屋なのか?」をもっとハッキリさせたいと考えていました。i-color=ゴールドということも あって、私は、仕事は多角的に広げていくより、1つのことを究めていきたいと考えるタイプ。12期の受講前は、ちょうど妊娠がわかって、仕事をしていない タイミングで……。出産後に自分がどんな仕事に焦点を当てていきたいかを考えるのによい機会だと思い、再受講を決めました。12期は初の平日コースという こともあって、週末コースの1日がかりは無理でも、半日×5回という受講時間なら妊婦でも大丈夫だろうと思えたのも大きいですね。
産前に将来の仕事をイメージし、
産後3か月で就活をスタート!
――再受講だからこそのメリットはありましたか?
自分のi-color=ゴールドをすでに理解していたので、今回は自分以外のカラーやグループのことを深く学びました。おかげで家族や職場の人との関係性を 紐とくことができましたね。 仕事については、人事の中でも、「海外で活躍できる日本人の育成に関わり、その人たちを海外に送り出すような仕事がしたい」と焦点を定めることができまし た!出産前にきっちり将来の自分の仕事をイメージできたので、受講後は「あとは無事に出産するだけだ~」と、心に余裕がもてました(笑)。
――出産後、3か月で就活を始めたそうですね!
なるべく早く仕事をしたいと考えていたので、産後2か月で保育園の申し込みをしました。ただ、保育園の空きはないし、当時は仕事をしていなかったので、正直 なところ「万が一入れたらラッキー!」くらいの気持ちでした。でも、息子が3か月になった頃、奇跡的に「来月から入園できます」という連絡が来たんです。 通知を見たときはあまりに驚いて、のけぞりました(笑)。でも「もう仕事をする準備はできたでしょ」と神様がウィンクしたように感じて、「このチャンスを 活かしてがんばろう!」と思いました。それで息子を保育園に預けて就活を始めました。
「家族の日」を優先した就活
働き始めて“はぴきゃり”も明確に
――赤ちゃんの育児中の就活は大変そうです。大事にしたことは何ですか?
夫が土日出勤、平日2日休みの仕事なので、私も週1日は平日に休みを作って、家族が全員揃う「家族の日」を作りたいと思いました。なので、最優先は「平日 休みの週4日勤務」。ほかに、子どものお迎えのため時短勤務で15時半には退社できること、通勤時間は1時間程度を条件にしました。また、仕事内容は先ほ ど話したとおり人事で、人事の中でも育成や研修に関われること、英語が使えること、海外とのやり取りがあること、などを希望条件で探し始めました。
――さすが、こだわり屋さんのi-color=ゴールドですね!
そうですね(笑)。そもそも私が再受講して定めた“はぴきゃり(=恋する仕事)”はニッチ。しかも今は0歳児の育児中。だからこんなに多くの希望条件を掲 げての仕事探しは難しいかもしれないけど、「とにかく見つかるまで探そう!」と。保育園の入園条件が3か月以内の就職で、そのリミットには焦りましたが、 インターネットといくつもの人材紹介/派遣会社に登録して探しました。担当者からは「この仕事内容で、平日休みの会社は無いですね」とハッキリ言われまし た。でも、そんな状況でも、あったんですよ、「週4日、週20時間程度」というピンポイントな人事の仕事が!
――おめでとうございます! それで今はどのような仕事を?
外資系メーカー日本支社の人事部で働いています。9時半~15時半勤務で、水曜と土日が休み。就業条件は希望通りです。本社やアジア支社とのやり取りなど で英語も使えています。最初に任された仕事は、就業規則をはじめとする膨大な数の各種人事規定の見直し。経験がなく、しかも希望とは異なる分野でしたが、 まずは頂いた仕事で期待以上の成果を出そうという意識で取り組み、入社2ヶ月で一定の評価を得ることができました。その後、人事部長から「こんな研修をや りたいんだけど、プランニングできる?」と声をかけられ、徐々にやりたかった人材育成の仕事も任せていただけるように! 最近はいくつかの研修を企画するため、あれこれアイディアを練る日々です。
「週4日×時短」の限られた時間で働いているからこそ、時間内でいい仕事をして成果を出そうという気持ちが強くなりました。一方、夫や息子と過ごす休日は 純粋に楽しく、そういう時間を確保できたことも嬉しいです。今回人事として再び働くなかで、「人が変化していく、成長していくお手伝いをする」のが私のラ イフワークだという思いがより強くなりました。今後もスキルを磨き、ますますいい仕事をして、たくさんの方の成長を後押ししていきたいです!
8313(やさいさん)主宰。フリーランスライター・編集者・保育士
アウトドア雑誌や食関連の書籍、ウェブサイトで執筆・編集するほか、森のようちえんでも活動中。本連載「修了生インタビュー」の執筆も担当。