photo : Shimpei KOSEKI

第 12 期生

8313(やさいさん)主宰。フリーランスライター・編集者・保育士

井上 ゆき(38才)

i-color : バイオレット

仕事の内容:アウトドア雑誌や食関連の書籍、ウェブサイトで執筆・編集するほか、森のようちえんでも活動中。本連載「修了生インタビュー」の執筆も担当。

マタハラのおかげで見つけた一生モノのテーマ
「保育園なしスタイル」で仕事をするのが私の“はぴきゃり”

 

マタハラで退職、というピンチがきっかけに
平日コースのスタートを知り、即、受講

 

――はぴきゃりアカデミーを受講したきっかけは?

 実は、受講の何年も前からはぴきゃりのメルマガ読者だったんです。出版社に勤務していた頃、はぴきゃりアカデミー代表のカナザワさんにインタビューをさせてもらう機会があり、以来、ずっとi-colorにも興味があって(笑)。そんな折、俗にいうマタハラで出産前に出版社を退職することになってしまって。無事、出産して半年も経つと、「これからどうしよう?」と、不安を抱えるようになりました。そんな時、購読していたメルマガではぴきゃりアカデミーの平日コースが初めて開催されことを知り、「今だ!」と、ピン!ときて、即、申し込んじゃいました(笑)。当時は、夫に丸一日、子守りをお願いするには負担が大きく、土曜日の10時〜18時というスクーリング日程の週末コースは難しくて、断念していたのですが、平日の午前中だけなら近所の保育園で預かり保育が頼める状況だったので、平日コース開催のタイミングは本当にラッキーでした!

 

ずっとモヤモヤしていた自分の二面性
i-colorを知ることで、悩みのタネが魅力に変身

 

――i-colorを学んで、何か変わりましたか?

 私は以前から、人との調和を第一に考え、仲間意識が強い(他人にも強く求めがちな)反面、みんなとはちょっと違う自由な存在でいたいという相反する側面があり、ずっと自分の中に2人いるような感覚を覚えたことも度々ありました。実際、上司からそうした性格を指摘されたこともあり、「仕事を続けるには、この性質を治さなければならない」と、悩んだものです。でも、i-colorを学ぶことで、私は内面がバイオレット(世のため人のための助け合い精神)、外面がターコイズ(直感が武器で自由でいたい)という素質の持ち主であることを知ることができました。「なぁ〜んだ、この二面性が私の素質だったんだ!」と、受け入れることができたとき、スッと力が抜けていくような、今まで悩んでいたのが嘘のように気持ちが楽になっていく感じは、今も忘れられません。

 

 i-colorは、自分の素質をひも解くツールであると同時に、コミュニケーションにも役立つツール。家族、特に夫との考え方の違いを明確にすることができたのは、とても良かったと思っています。私は発案グループで、夫は展開グループ。目の前のこと・近い未来のことに注力しがちな私に対し、先々のことばかりを話す夫なので、互いの違いを理解するまでは「何で今こんなことを言うんだろう?」と、疑問に思いがちでしたが、今は、「なるほど、そう考えるのか!」と、夫の考えを素直に尊敬できるようになりました。

 

ずっと欲しかった自分の専門性
受講を通して、やっと手に入れた一生モノのテーマ

 

――はぴきゃりを見つけるのに、苦労したことは?

 私は今までずっと出版社や新聞社で記者として取材をする仕事をしてきましたが、自分にも取材されるような“何か”専門性が欲しいと思っていました。いつも人の話を聞いて記事を書くことばかりだったので、基本的に自分は真っ白でインタビュー相手の色に染まるのが自分の役割と考えて、それに徹してきました。なので、いざ「私の専門性って何だろう?」と、考えると、10数年も働いてきたのに何もないような気がして落ち込んだことも数しれません。それで、出産を機に、子どもと楽しめる「幼児さんすうインストラクター」の資格を取ったのですが、どうも自宅でお教室をしている自分が想像できない、というか、イメージしても全然、ワクワクできなくて……。「私はいったい、どんな仕事ならモチベーションを高くいられるのだろう」という壁が、一番の悩みのタネだったように思います。

 

 でも、本講座の受講を通して、ファシリテーターや同期の仲間と、何度も何度も、もともと自分の好きな(得意な)フィールドについての掘り下げを重ねていった結果、「食・健康・運動・アウトドア・畑・さんすう」という6つのキーワードにこだわっていることがわかり、アウトドアで食育をしたり数かたち遊びをしたりする「8313(やさいさん)」というテーマを見つけ出すことができました!

 

テーマを見つけたことで、過去の経験が大きな強みに!
さらに、活動を広げるためのチャレンジも

 

――今後は、どんな「はぴきゃり」をしていきますか?

 8313(やさいさん)というテーマがはっきり見え、2015年の夏に名刺を作った途端、不思議なことにこの6つの分野に関する原稿執筆や企画・監修の仕事がどんどん舞い込むようになりました。順調に仕事が増えたことで、2016年の年頭には、念願の「8313(やさいさん)」の屋号で開業することもできました。最近では、上記の6つのフィールドのうち、「アウトドア」「子ども」「食」の3つに絞って活動を強化しています。長年、出版社勤務で培ってきたライターや編集者経験としては、自分の趣味であるトレイルランニングやスキー、登山などの雑誌や食関連の書籍、ウェブサイトで執筆・編集を担当しているのですが、ずっとモヤモヤの一因だった出版社でのライターや編集者の経験が強みとして発揮されています。また、2015年、一念発起して保育士資格を取得。子どもを森や畑で自由に遊ばせる「森のようちえん」の活動にも参加しています。

 

 現在、2歳の男の子の子育て中ですが、子どもは保育園には預けていません。週に0~2日ほどある取材や編集会議に参加する際は、実家の両親や夫に子守りをお願いし、原稿執筆は早朝3時から息子が起きる7時ごろまでに片づけています。働くことも好きですが、昼間に子どもと外で思いっきり遊ぶ時間も楽しみたいので(昼間にデスクワークをするのがもったいないので)、私にはこの“保育園なし”の働き方がまさに「はぴきゃり」です。収入においても、おそらく前職で時短で働くくらいの金額は得ることができています。そして、この仕事の仕方であれば、保活もしなくていいし、小1の壁もありません。 早朝の原稿書きと昼間の森のようちえん活動の両輪で、自分の「はぴきゃり」を発展させていきたいです。

 

これから、はぴきゃりアカデミーの
修了生インタビューを担当します! 

――これから、はぴきゃりアカデミー修了生インタビューを担当する意気込みは? 

 有名人ではなく、ごく普通の人のインタビューが大好きです。取材中に「私のこんな話で記事になるんですか?」と聞かれることもよくありますが、「なるんです!!」と断言します。その人の言葉づかいや言い回しに、その人らしさがあり、私はその話し方やストーリーに引き込まれるからです。今後のインタビューでは、悩んだり考えたりしながら人生を進んでいる、はぴきゃりアカデミー修了生のその過程に“お邪魔”できることになり、大好物の食べ放題(笑)のようにうれしいです! i-colorという共通言語を活かして、はぴアカ修了生のストーリーを深掘りしてお伝えしていきます!