「憧れ」で選んだ仕事から
本当に自分の素質を生かせる場所へ
第 19 期生
株式会社PR Table コンテンツマネジメント
藤原梨香(28才)
i-color : ピンク
仕事の内容:音大卒業後、長野県のラジオ局と福島県のテレビ局でアナウンサー、報道記者として従事。『はぴきゃりアカデミー』で自分の素質を知り、「みんなでつくること」を自分の軸に据え、東京都内にあるPRのためのプラットフォームを運営・開発する会社に転職。コンテンツの管理などを担当している。
華の女子アナでも葛藤が…
福島から本講座を受講
――梨香さんはアナウンサーをされていたのですよね? 誰もがうらやましいと思う職業なので、「恋する仕事」を見つける『はぴきゃりアカデミー』に通われたのが意外な気がするのですが……。
「華やかな職業なのに、なんで悩みがあるの?」とよく言われました(笑)。大学時代に母校の卒業生でアナウンサーになられた方にお会いした時、パワーに満ち溢れていて、気品があって。「女性として素敵だな、私もその場を明るくできるような人になりたいな」と思ったことがきっかけで在学中にアナウンサー学校に通い、地方局のアナウンサーになりました。いろいろな現場に出向き、さまざまな体験をさせていただき、確かにとてもやりがいがありました。ただ、経験を重ねていくうちに、アナウンサーが、本当に自分の強みが生かせる仕事なのだろうか?と、モヤモヤするようになったんです。
その頃、友人が『はぴきゃりアカデミー』に通って転職をしたという話をSNSで見て、興味が沸きました。さっそく『はぴきゃりアカデミー』代表の悦子さんの著書『ハッピーキャリアのつくり方』を買って読み、本講座を受講することにしました。 当時、福島でアナウンサーをしていたので、月1回キャリーバッグをゴロゴロ言わせながら(笑)、講座に通いました。
――本講座を受講して、自分のi-colorを知り、どんなことに気がつきましたか?
私のi-colorはピンクで、人の目を気にしやすいところがあります。それで思い出したのは学生時代のピアノ発表会のこと。練習では上手にできていたのに本番のプレッシャーに弱くて……。しかし、それも素質なのだと知り、なんだかホッとしたのです。私に大切なのは信頼関係に基づく安心感。それまで番組の本番ではいつも緊張しっぱなしでしたが、自分の素質を知り、テレビ局のスタッフとちゃんとチームワークが取れている環境なら力が発揮できるとわかったことが、逆に強みになりました。
本講座では内面、外面、そして3番目の素質(=i-color)についても学びます。緊張しいのくせに、予定より中継が早くまわってきたときなどは突然集中モードに切り替わって自分でもびっくりするような力が出るときがあるんです。ああ、これ、3番目の素質である i-colorコーラルの「短期集中力」を使っていたんだなと納得しました。必要な時に必要な強みを意識して使えるようになりましたね。
私のハッピーキャリアは
ミスマッチのない自分になること!
――その後、ご自身が目指す“はぴきゃり”は変わっていきましたか?
アナウンサーの仕事のなかで取材が好きだったので、本講座受講中に仲間から「ジャーナリストがいいんじゃない?」と言われました。確かに、正義感を盾に社会に恐れを抱かず切り込んでいくジャーナリストにも憧れていました。しかし、私はもっとソフトに、社会や人々にやさしく寄り添っていきたいと思っていたんです。じゃあ、何がいいのだろう?と最後の最後まで悩みました。修了式では自分のハッピーキャリアについて、いかにも発案グループらしく「みんなで何かをつくること」、「伝えることで誰かを助けられること」と発表しましたが、具体的に仕事に落とし込むことはできませんでした。
本講座も終わって、今年(2017年)に入って悦子さんとつっちーさんに相談をしたら、「もしかしたら、アナウンサーじゃなくてもいいのかもね」と言われ、ハッとしました。ここまで頑張ってきた「アナウンサー」という立場を手放す勇気がなかっただけだったんだと気づいたのです。
すぐに転職エージェントに登録すると、現在の勤務先である「PR Table」を紹介されました。アナウンサーを辞めてでも、やってみたい仕事、一緒に働いてみたいと思う方たちに出会えたのです。あまりにもスムーズに話が進みすぎて、自分でも本当にビックリしています。
「2017年のニュースは、PR Tableに入社して、最高の仲間に出会えたことです!」(梨香さん)
――梨香さんにピッタリの会社だったのですね!
今年の5月に入社し、企業や団体のストーリーを聞き出し、その魅力を伝えていく編集の仕事や、コンテンツのクオリティをチェックするデスクのような役割をしています。アナウンサー時代は、取材をしたらそのまま編集をしてアウトプットをするという形でした。でも今は、お客様である企業や団体に編集内容をチェックしていただきながら一緒に“より良いもの”を作り上げていくことができます。お客様と信頼関係を築けたとき、お客様に頼りにしてもらっていると分かったときがとてもうれしいです。
当社のビジョンである「ミスマッチのない社会を実現する」というキャッチフレーズにとても共感しています。憧れだけで突っ走っていたアナウンサー時代、自分自身も「ミスマッチ」に悩んでいましたから……。今の仕事を通して「ミスマッチのない社会」を目指していくことはもちろん、今後は以前の私と同じように、ミスマッチに悩むアナウンサーやアナウンサー志望の方、音大生への支援も、i-colorカウンセラーとしてできたらいいなと思っています。
(写真/半田彰子)
8313(やさいさん)主宰。フリーランスライター・編集者・保育士
アウトドア雑誌や食関連の書籍、ウェブサイトで執筆・編集するほか、森のようちえんでも活動中。本連載「修了生インタビュー」の執筆も担当。