2016年の大きな目標「出版」の夢がかなった!
『子どものやる気を引きだす親 うばう親』
第 9 期生
Jr.アスリートメンタルアドバイザー/親子カウンセラー/英語教室講師
河野 真杞(48才)
i-color : オレンジ
仕事の内容:自宅にて英語教室を開室して10年。i-colorカウンセラー修得後は、生徒一人ひとりの素質に合わせて指導し、その効果を体感中。スポーツスクールでコーチや保護者向けのセミナーや個別相談を実施。2016年9月、『子どものやる気を引きだす親 うばう親』(キノブックス)を上梓。
2人目の子育てなのに難しい・・・
その不思議がi-colorを知って解けた!
――真杞さんの著書『子どものやる気を引きだす親 うばう親』が9月17日に発売されましたね。まずは、出版おめでとうございます!
ありがとうございます! これは子どもに関わるすべての方に読んでいただきたい本です。一生切ることのできない、「親と子ども」の関係をテーマに、はぴきゃりアカデミーで学んだi-colorをもとに親3タイプ〈共感親〉〈独立親〉〈直感親〉×子ども3タイプ〈共感キッズ〉〈独立キッズ〉〈直感キッズ〉=9つの親子の組み合わせに分け、親と子の素質の違いによってありがちな、かみ合わない事例とその解決策を紹介したものです。
親として、子どもの言動がよくわからないときってありますよね。それは、生まれ持った素質(i-color)が親と子どもで異なるからなのです。事例の中には、リオオリンピックでも大活躍をした体操・内村航平選手〈独立キッズ〉とお母様〈共感親〉との関係など著名人の事例も掲載しました。
また、親として「自分の子どものことを理解したい」と読み始めたところで、自分の親と自分との関係のもやもやが晴れる方もいると思います。
親子関係に限らず、彼氏・彼女、先生と生徒、どうしても理解できない部下などに置き換えていただければ、人間関係に悩んでいるすべての方にお役に立てる一冊です。
――真杞さんはそもそもどうして、はぴきゃりアカデミーでi-colorを学ぼうと思ったのですか?
実は、はぴきゃり代表の悦子はリクルート時代の後輩なんですね。悦子が転職し、私も出産で退職したりで、しばらく連絡を取っていなかったのですが。
娘2人を育てていて、長女はとても育てやすくて「子育て楽勝~!」と思っていたのに、2人目の次女が小学生になったころから理解できないことが増えてきて……。そんなころ、悦子と再会する機会があり、聞いてみたら統計心理学に基づくi-colorというものを教えているというので、「知りたい!」と思ったのです。元々、統計学にはとても興味があり、いつか本格的に学びたいと思っていました。
調べてもらったら、長女は私と同じi-color=オレンジで、次女はi-color=オリーブでした。長女が育てやすかったのは私と同じ素質だったから。それに対し、次女は私が表現グループ(自著では〈独立親〉)に対して発案グループ(同〈共感キッズ〉)で、価値観そのものが違うから理解しにくかったんですね。私が表現グループではっきりと物事を言うので、発案グループの次女はその一言で拗ねてしまったり、「ママ、あのときこういう風に言ったよね。まだ傷ついているんだよ」といつまでも引きずっていたりして。長女のときにはこのようなすれ違いがなかったので、なぜ2人目の子育てなのにこんなに大変なのか、不思議だったんです。
そこで、i-colorを深く学んで、次女との関係をよくしたいと思ったことが最初のきっかけです。のちにわかったことですが、私が子どものころから理解しづらかった自分の母もi-color=オリーブ(発案グループ〈共感親〉)でした。i-colorを修得したおかげで、次女のことも母のこともより理解できるようになって、今では子育てでのストレスはほぼゼロですね。
次女念願のUSJでのひとこま
自己肯定感の低い子どもを増やしたくない
大人が子どもの「素質」を伸ばす声かけができるように
――真杞さんご自身がi-color=オレンジというのは、どのような点で当てはまっていますか?
分析好きなところですね。なぜ分析が好きかというと、なるべく効率的に動きたいから。なので、自分でいろいろ調べて、その事実に基づいてきっちりまとめて仕組み化したいのです。本を出版したことも、その表れだと思います。
私は娘たちが小さいころから自宅で未就学児と小学生を対象に英語教室をしています。その生徒のお母様始め、自分のWEBサイト、ボイスマルシェ(電話相談サイト)などから親子関係のご相談を受けることが多くあります。i-colorに基づいてアドバイスをしているのですが、親子のi-color、すなわち素質の違いを知っただけで、皆さん「ラクになった」「むやみに怒らなくなった」とおっしゃるんですね。こうした個別のご相談に応えるうちに「これらの事例を1冊にまとめて、より多くの親御さんにお伝えしたい!」と強く思ったのです。
そして、親御さんたちの悩みを解消するとともに、子どもたちを救ってあげたい思いが強いんです。親子のすれ違いによって、子どもは命令や否定の言葉をぶつけられたり、一方的にコントロールされやすい存在です。子どもでいる期間は短いので、早いうちにまわりの大人が自分と子どもの素質の違いを知り、その子の良さを認めて伸ばしてあげてほしい。大人に注意されるばかりで、自己肯定感をなくしてしまう子どもを増やしたくないのです。
好きなことで仕事をする楽しさを
はぴきゃりアカデミーで学んで知りました
――Jr.アスリートメンタルアドバイザーとしても、ご活躍ですね!
スペインなどでは、子どものサッカークラブにスパイクを見る専門家がいたり、メンタル担当のカウンセラーがいたり、いろいろな大人が専門分野ごとに携わっているのですが、日本ではこれらの役割を監督・コーチがすべて担っているチームが大半です。また、監督が一方的に指導するような方の場合、監督とは価値観の違う子どもたちがやる気をなくしてしまったり、能力が高いのにそのスポーツの楽しさを忘れて辞めてしまうケースがあります。これは、とても残念なこと。監督やコーチが子どもの素質i-colorに基づいて、声かけや指導法を変えれば、今以上にグンと伸びる子どもたちは数多くいるんです。これまで、サッカー教室のコーチ向けに個別アドバイスをしたり、ワークショップを開催してきました。「素質の違いを理解したら指導しやすくなった」と高評価をいただいています。
Jr.アスリートに関わる保護者や指導者に「子どもの才能を伸ばす」声かけを指導している
スポーツの分野でi-colorカウンセラーの資格を活かしたいと思ったのは、私がスポーツ観戦が大好きなこともありますが、「勝ちたい!」と頑張る子どもたちと「勝たせてやりたい!」と願う指導者とともに“明確な結果”を出せるからです。私は、結果にこだわるi-color=オレンジ(表現グループ)ですから。
また、はぴきゃりアカデミーで学ぶまで、「自分の好きなことは仕事にしないほうがいい」と思っていました。仕事は好きなことではなく、できることで貢献するものだと。でも、違いましたね。本気で勝ちたいJr.アスリートをサポートする仕事をするようになって、「好きなことで仕事をするって、こんなに楽しいんだ!!」と、40歳を過ぎて気がついたんですよ(笑)。
今回の出版は急なお話だったので短期間で書き上げなければならず大変だったのですが、娘2人が「ママ、最近なんかいいね!」と言ってくれて。いろいろと家の手伝いをしてくれました。親が楽しそうに仕事をしている姿を見せることで、「大人になっても毎日楽しいんだな」と思ってもらえる……、これは出版の成果とともにうれしい副産物になりました。
▼河野真杞ホームページ
子どもを一流選手にしたい! チームを勝たせたい!方々へ
▼はぴきゃり公式本
「子どものやる気を引きだす親 うばう親」(河野真杞著・キノブックス刊)全国書店で絶賛発売中!
8313(やさいさん)主宰。フリーランスライター・編集者・保育士
アウトドア雑誌や食関連の書籍、ウェブサイトで執筆・編集するほか、森のようちえんでも活動中。本連載「修了生インタビュー」の執筆も担当。