第 10 期生
人事
小川 玲惠子(29才)
i-color : ブルー
仕事の内容:人事部にて給与計算を担当。大学卒業後は正社員、契約社員、派遣社員、個人事業主などさまざまな働き方を経験。突然の派遣切りにより職を失うも、わずか2週間の転職活動を経て2015年6月に株式会社エコ配に正社員として入社。
思いもよらないタイミングで転職することに。
自分の“軸”が見えていたからこそ、派遣→正社員で希望職種を実現!
素質、強み……。この言葉にピンときて体験会に参加
修了生に魅せられて、受講を決意
――はぴきゃりで学ぼうと思ったきっかけは?
転職を考えていたとき、たまたま『はぴきゃりアカデミー』のサイトに出合ったのがきっかけです。「あなたの素質(i-color)」「強み」、そんな言葉に ピンと来て、さっそく、体験会に参加しました。この体験会にオブザーバーで来ていた修了生の皆さんとの話がとても楽しくて、「私も仲間(はぴきゃりファミ リー)に入りたい!!」って強く思ったのが、はぴきゃりを受講しようと思った、より強い動機ですね(笑)。特に、私と同じ展開グループのYさん(i- colorレッド)が、初対面なのに、私の感覚的なところをすごく理解してくれて、私もYさんの考えが理解しやすくて。「素質による人の違い」があるんだ なと実感できたことも大きいです。
“ブレても、いいんだ!”
自分の素質を知って、安心できた
――自分の素質i-colorを理解して、よかったことは?
私、それまでは「自分軸」と聞いても、ブレブレで……。仕事もネイルをやったり営業職をやったり、事務もしてきました。エステもかじりましたし。興味の赴くま まに仕事をしてきたんですけど、「自分は何がしたいんだろう?」と考えても、その時々でいろいろとやりたいことが思い浮かんでしまって。はぴきゃりで学ぶ 前も転職に悩んでいたので、「またネイルに戻ったほうがいいのかな?」なんて考えていました。
でも、自分のi-colorはブルーで展開グ ループと知り、展開グループはピンと来たものをやろうと思ったらやっていけると教わり、「あ、ブレていいんだ! 私の素質から考えたらブレるのが当然なん だ」と思えて、安心しました。「展開グループは自然と情報収集をしていて、ピンと来たものを正しく選択できるのも展開グループの強み」と教えてもらえたの も、よかったです。
――受講中の課題で悩んだことはありましたか?
受講中、「誰にどんなサービスを提供する仕事にするか(方向性)」を仮決めする個人ワークがあるのですが、方向性を絞り込むことが、なかなかできなく て……。今は、人事の仕事に自分らしいやりがいを見出している私ですが、受講中は「料理ブロガー」になる気満々だったんです(笑)。例えば、肉じゃがをた くさん作って、残りをコロッケとか、カレーにリメイクしていく、リメイク料理をテーマにブログで発信したり、セミナーを開催して教えたり、ゆくゆくは書籍 にしたいな、なんて思っていました。だから、受講中は、対象(誰に)は、自炊をし始めたばかりの若い世代、学生さんとか、シェアハウスに住んでいる人など を考えました。
でも、自分でターゲットは「この人たち!」と枠を作ってしまうと、それはそれでがんじがらめになってしまいそうで、正直、気がのらなかった んです。今、思えば、枠にはめられるのが苦手な「展開グループならでは」のモヤモヤだったんだなぁ〜と。ちなみに、本講座を終えて頃は、本気で料理ブログ を書いてはいたんですが、徐々に「やっぱり料理じゃないかも…」という思いがむくむくとわき上がってきていました。
受講後に、はぴきゃり取締役のつっちーさんに相談事をしていたとき、「れえこちゃんは、仕事を多展開させたいんだよね?」と指摘され、「そうだった!!」と、改めて痛感しまし た。そもそも「リメイク料理」という発想も、一つのメニューを次々に展開していくところにおもしろさを感じていたんです。「展開することに面白みを覚え る」ということが明確になったお陰で、気分が楽になりました。i-colorカウンセラーとして自分でセミナーを開催する際も、あえて展開グループらし く、男女や年齢層などを限定しないでやってみようと考えています。
素質の「完璧主義」を活かし
給与計算担当の仕事にやりがい
――その後の、お仕事は?
本講座受講前から、派遣で人事の仕事をしていました。当時は、たまたま社会保険や給与の担当になったこともあり、深く考えるわけでもなく従事しているような ところがありました。ところが、本講座で自分自身を掘り下げて行くと、実は、社会保険や給与担当が自分に合っていることがわかったんです。というのも、 i-colorブルーは「完璧主義」という傾向があるのですが、私自身、この完璧主義というキーワードがしっくりきていたんです。あ〜、だから社会保険や 給与という“間違ってはいけないもの”を対象に仕事をすることに違和感を覚えていなかったんだ、と気づいたときの爽快感はまたとない感覚でした。
と同時 に、自分が採用や研修といった分野に興味が持てなかった理由も見えてきて、このまま今の仕事を続けよう! と、新たな気持ちで取り組みはじめた途端、なん と派遣切りの憂き目にあってしまいまして……。自分の中では、契約を更新して次の1年もこの会社で社保・給与担当でやっていこうと思っていた矢先なので、 焦りました。
急きょ、転職活動をしなければならない状況に陥ったのですが、本講座で学び、自分の価値観や強みなどを整理し、理解していたので、「次も人事=社会保険や給与の担当」と、目指す仕事が明確だったことは大きかったと思います。
――転職活動で、派遣→正社員になったのですよね!
はい、特に正社員にこだわっていたわけではないのですが、契約社員でもいいので「直雇用」にはこだわりました。派遣で働いていたのとき、正社員や契約社員の 方たちが朝礼などで連絡事項を受けるのに、自分たち派遣には、そういった連絡事項の申し送りがないため、同じように仕事をしていても、仲間意識とか会社へ の貢献意識が低くなってしまうのが嫌だったからです。会社がこういう方向で動くつもりです、と聞けば、自然に「頑張ろう!」と思えますよね。とりわけ、希 望職種が人事ということもあって、会社と同じベクトルを向いて仕事ができる直雇用で働きたかったんです。
転職活動で3社応募したうちの1つ が、今勤めている(株)エコ配です。今は、希望通り、人事部で給与担当をしています。i-colorブルーらしく「完璧にやりたい!」という思いが強いと はいえ、ミスすることもあり、落ち込むことはありますが、この仕事は達成感が得られるので気に入っています。
当社の配送クルーの中にはアル バイトの人もいるため、給与・報酬の受け取り方も雇用形態によって違います。当社では基本的に正社員化を進めていますが、視点を社会全体に広げると、個人 のライフスタイルに合わせた働き方は、多様な給与の受け取り方が存在することで可能になると私は考えています。ここに、給与計算担当のやりがいがあるんで す!
たとえば、もしも私が妊娠して、当社に正社員として在籍しながら体調管理のために時短勤務を希望したくても、今はそういった制度や給与 体系はないので現状でまったく叶いません。でも、給与計算担当自らの提案次第では、同じ仕事をしていても、今ある給与体系をベースにしながら臨時でアルバ イト雇用に切り替えて給与を受け取れる新しい制度を社内に作ることができるかもしれません。産休・育休取得後の職場復帰時や男性の育休取得も含めて、必要 に応じてそういった臨時措置が可能であることを、給与計算担当が会社に提案できることが大事だと考えています。
給与計算の仕事はアウトソーシングだけでも成立しますが、会社にとって給与計算担当の役割は本当に大きいのです。正社員で給与計算担当として働くことで得られるやりがいと経験値を糧に、これからも頑張っていきます!
8313(やさいさん)主宰。フリーランスライター・編集者・保育士
アウトドア雑誌や食関連の書籍、ウェブサイトで執筆・編集するほか、森のようちえんでも活動中。本連載「修了生インタビュー」の執筆も担当。