言霊(ことだま)とは:「言葉に宿ると信じられている霊的な力」のこと。声にした言葉が何らかの影響を与えるという考えから生まれた言葉です。

優しい言葉をかけ続けた花は長く咲き続け、ひどい言葉をかけて続けた花は早く枯れるという実験結果もあるようです。

 

◆生徒の悲しげな一言

タイトルのセリフは、この季節になると必ず思い出す、ある生徒の言葉です。

何年か前の冬、クリスマスを楽しみにしている生徒たちに

「サンタさんは皆の様子を時々見ているの。だからパパママのお手伝いをいつもしていたら、きっとお願いしたプレゼントが届くと思うよ」

と話し「みんなはいい子かな?」と聞いた時のこと。1人だけ、その答えに真剣に悩んで首を傾げている子がいたのです。そして

「私はいつもママの言う通りにできなくてママを怒らせてばかりだから、いい子じゃないと思う。だから私にはサンタさんは来ないの・・」

と寂しそうに小声で言ったのです。

その生徒はおとなしい子でしたが、誰よりも真面目に私のレッスンを聴いてくれる、私から見たらとってもステキな子でした。それだけに、この衝撃の答えに胸が締めつけられるような思いになったことを今でも覚えています。さらに、親がかける言葉の影響力を目の当たりにしたのでした。私は彼女に

「あなたは何でも一生懸命できる、素晴らしい子なの」

「自分ができない子だと思うと、できるはずの事もできなくなってしまうの」

「不安な時は『私はできる!』と自分に繰り返し言ってみて。あなたならきっとできるから!」

と必死で伝えました。

特に最後の言葉は、レッスンで不安そうな顔を見せるたびに「なんて言うといいんだっけ?」と確認の声かけをしました。
すると彼女はハッとして「できる、できる、できる」と小声でつぶやいては「わかった!」と嬉しそうな表情を見せて答えるようになったのです。

今では、年下の生徒達に自ら教えてあげるほど積極性も出て、笑顔でいることが格段に増えました。

 

言霊は同じ仲間を引き寄せる 

私は子供の頃から電車の中で人間観察するのが好きでした。そして様々な人を見て感じるのは、似た者同士は集まりやすいということ。

優しい表情で話す人は周りの人も笑顔で優しい表情ですし、逆に眉間にしわを寄せて話す人は周りの人も口角が下がっていたり怒った顔つきの人が多いのです。

やはり言葉には言霊があるため、話をしている人の感情が相手にも影響するだけでなく、同じ感情を持った人を引き寄せやすいのでしょう。

前向きに頑張りたい!良い仲間と共に成長したい!と思うなら、まずは自らがネガティブな発言を封印した方が良さそうです。

 

◆言葉が要らない人と必要な人

i-colorでは、個々に生まれ持った価値観や志向を様々な切り口でタイプ分けしていますが、

『言葉で言わずともわかる人』と『言葉で言わないとわからない人』という違いもあります。

この違いがコミュニケーショントラブルの原因になるケースが多いようです。

今話題の貴乃花親方と白鵬の関係もその一例でしょう。(詳細は下記ブログ参照)

貴乃花親方と白鵬の対立は『遠視の人と近視の人』のすれ違い

「全てを言葉で伝えなくても、きっとわかってくれるでしょ?」と思う人は「言わなくても察する事ができる人」。でも皆があなたと同じように察する事はできないのです。

 

◆感謝を言葉で伝えよう

2017年も残り僅かです。今年お世話になった方や、いつも陰ながらサポートしてくれる友人に

「いつも応援ありがとう」「心から感謝しています」

と言葉で伝えてみませんか?

そして大切な家族には

「今年もよく頑張ったね!」「いつも笑顔でいてくれてありがとう」「大好きよ」

と素直な思いを言葉で伝えてみませんか?

直接言うのが恥ずかしい人は、お手紙やメールでもOKです。プラスの感謝の言葉は、相手にもプラスに影響するのですから、出し惜しみせずに伝えていきましょう。

忙しい年末にこそ、素直なプラスの思いを言霊に乗せて伝える事が、相手への心温まるプレゼントになるのではないでしょうか。

河野真杞
Jr.アスリート分析アドバイザー
はぴきゃりアカデミー第9期修了/i-colorオレンジ。統計心理学i-colorを活用し、各種スポーツコーチやJr.アスリートの保護者、子育て中の親を対象に、セミナーや個別アドバイスを実施。子ども達の自信やモチベーションをアップして『自己肯定感を持って実力を出せる子ども』の育成を目的に活動中。著書に『子どものやる気を引き出す親うばう親』(キノブックス)がある。
>>ブログ『子どもの特性を伸ばしたい!選手の力を最大限に生かしたい方々へ』
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