デザインを楽しめなくて路頭に迷っていたそのとき

目の前に、私がデザインしたワンピースの大ファンが現れた!

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第 15 期生

ファッションデザイナー

有吉 直子(33才)

i-color : オレンジ

仕事の内容:仕事の内容:株式会社ワールド Rubyrivetデザイナー。専門学校卒業後にアパレル企業に就職しデザイナーとしての歩みをスタート。28歳で株式会社ワールドに転職。ブランド「Rubyrivet」のデザイナーの1人として、年間で数百型に及ぶワンピース、スカート、トップスなどのデザインを担当している。

憧れのファッションデザイナーになって10年目

ふと「このままでいいのかな?」と立ち止まってしまった

 

 

――デザイナーと聞くと、人から見れば憧れの職業です。なぜ本講座を受講しようと思ったのですか?

 

 はぴきゃり本講座に通おうと思ったのは、ちょうどデザイナーになって10年目でした。中学生の頃から、おしゃれな高校生の兄の影響でデザイナーに憧れるようになり、専門学校を卒業して晴れてデザイナーとして就職できて、もちろん大好きな仕事です。

 

 でも、次第にデザイナーという仕事に慣れてきて、ここ数年は「中堅」と呼ばれる段階に入り、デザインをすること自体が純粋に楽しめなくなっていました。当然、好きなものばかりデザインすることはできませんし、数をこなすことも大事。次のシーズンに向けてひたすらデザインをしているうちに、「私、このままでいいのかな?」と、ふと立ち止まってしまったのです。「32歳だし、まだほかにも道があるのかもしれない…」。改めて自分が何をしたいのかを考えようと思ったのは、こうした理由からでした。

 

 はぴきゃりは、このモヤモヤを解消したくてネットで検索をしていたときに見つけました。よくある自己啓発セミナーにはなかなか魅力を感じず一歩を踏み出せなかったのですが、自分の素質をi-colorという統計ツールを基に分析して、自分の「恋する仕事」を考えていく「はぴきゃりアカデミー」なら楽しんで通えそうかなと思い、受講を決めました。

 

 

――直子さんのi-colorはオレンジですよね? ご自身のi-colorを知って、どう感じましたか?

 

 i-colorオレンジの素質には、「何かを始める前に情報収集をして自分が納得できるまで検証する」という特性がありますが、まさにこれが当てはまっています。デザイナーは「パッ」と思いついてデザインするのがカッコイイし、それが仕事だと思われている部分もありますが、年間をとおして何百というカットをデザインしているので、そう毎回毎回パッと思いつくものでもありません。実は、これはデザイナーの悩みの“あるある”なんですよ。

 

なので、私はとにかく情報を集めます。雑誌やネットから、このデザイン素敵だな~と思うものはすぐにスマホで撮影してストックしておきます。雑誌をコピーしてスクラップもしますね。いろいろな情報=デザインや流行を分析しながら、自分のデザインを作り上げていきます。

 

もう1つ、自分の素質そのものだなと思ったのは「オレンジは自分のペースを大切にしている」という点。楽しくないと仕事ができないので、気分がのらないときは、やりません(笑)。友達と食事に行ったり、アウトドアで遊んだりして、気分が上がってきた状態をキープして仕事に取り組みます。もちろん、“帳尻合わせが得意なオレンジ”ですから、最終的には結果を出せていると思います。

 

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デザイナー以外に適職を見つけたかったのに

自分という箱の中を全部出し切ったら空っぽだった!?

 

 

――本講座受講中は、みんな頭の中がぐるぐるしてきます。直子さんもそうでしたか?

 

 はい、まさにそのとおりでした。私はデザイナー以外に適職が見つかるかもしれないという思いで講座に通い始めたので、課題をやったり、講座中にみんなに意見をもらったりして、自分をどんどん深堀りして、デザイナー以外にやりたいこと・得意なことを探したんです。それが、自分という箱の中のモノを奥深くまでぜーんぶ出し切ったのに、中がからっぽだったことに気がついたんです。「あれ、、、何もない!」って。それはもう、絶望的でした。

 

 幼少期から絵を描くことが好きで、中学生の頃からデザイナーに憧れていました。多くの人がツラいときに音楽で救われるとか言いますが、私は服に救われてきたんですよね。お気に入りの服を身に着けると、違う自分になれる。テンションが上がる。私はそうやって、ずっと洋服の近くにいたんです。だから、それ以外には何もなかったんですよね…。

 

 

――何が打開するきっかけになったのでしょう?

 

 本講座の修了直前まで、私は新たな「はぴきゃり」を見つけることができず、かといって自分の今の仕事に思い切り打ち込むこともできず、ずーっと悩みに悩んでいました。そんな状況のときに、私たち15期の懇親会が本講座最終回の直前にあり、この懇親会でミラクルが起きました! 私は土曜日コースに通っていたのですが、日曜日コースに通っていたたかぴーが懇親会の席に私のデザインしたワンピースを着てきたんです!! まったく初対面の人が、私のデザインしたワンピースを着ていて、しかも「Rubyrivet(担当ブランド)が大好きなんです! 女性らしいシルエットが気に入っています!」と目の前で熱く語ってくれました。街中を歩いていて、ときどきRubyrivetの洋服を着ている人を見かけることはありますが、面と向かって「大好きです」と言われたのは初めてで! もう、感動でした!!

 

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たかぴーと出会った運命日のツーショット。現在新婚のたかぴー。今の旦那さまと出会った日に、写真のワンピース(左)を着たところ、「彼が私のことオシャレで可愛いな〜、と思ってくれたらしい」とのこと。まさに運命を変えるワンピース!

 

 

私には服しかない!

”恋する仕事”が腹落ちしたら人生が好転しだした

 

 

 その後、たかぴーと二人で食事に行ったり出かけたりする機会が増えていったのですが、その度にRubyrivetのワンピースで、しかも私がデザインしたものばかり着て来てくれました。もちろん、私がデザインしたものとは知らずに買ってくれていたわけですが、「このワンピースは新入社員を受け入れる日に着た」とか、「こっちは彼氏とのデートの日に着た」など、たかぴーとの会話から「洋服は女性の人生を輝かせるものだ」と確信したんです。

 

 私が変わってきたのは、そこからですね。女性が着るシーンを想像しながらデザインを考えるのが楽しくなってきました。実際に商品を売っている店舗スタッフから「彼ママに会うときや、ご両家の顔合わせなどのときに、お客様にRubyrivetのワンピースを勧めていますよ」という報告もあり、だれかの人生のお役に立つ服を作っているという喜びも沸いてきました。

 

 ようやく、「私には服しかない」と腹落ちできました。そして本講座の修了式では、「女性の人生が変わるワンピースデザイナーとしてやっていきます!」と発表できました。

 

 自分の強みとして「ワンピース」というキーワードを出すことができたことで、より自信を持って仕事に取り組めるようになりました。そんな私の変化と呼応するように、2016年のSpring/Summerシーズンではワンピースの売り上げが伸びて、人事評価の面談の際には「Rubyrivetの強みであるワンピースの売り上げをこのように伸ばすことができました」と自分ではっきりと伝えることができました。

 

 今は強みをワンピースに絞っていますが、これからも洋服を通して、女性の幸せを応援したいと思っています。

 

井上 ゆき
8313(やさいさん)主宰。フリーランスライター・編集者・保育士 アウトドア雑誌や食関連の書籍、ウェブサイトで執筆・編集するほか、森のようちえんでも活動中。本連載「修了生インタビュー」の執筆も担当。