こんにちは!広島県で大人女性のためのヨガスタジオ(Style Yoga+)の代表 田上さおりです。

 

 年が明けて、早2週間。寒さが身に沁みる季節がやってきました。私自身、20代の頃は、冬が大大大の苦手した。11月が過ぎて、冷たい風が吹き出すと、なんとなくテンションが落ちてきて、何もする気が無くなり「冬眠できるものならそうしたい!」と心の底から思っていました。

 

 その当時の平熱はというと、35.8℃。もちろん、慢性的な冷え性です。その頃の冬の朝は、熱いシャワーで身体を温めることが、1日の始まりでした。

 

それが、今では平熱36.5℃。それは、ヨガが当たり前にある生活になったからに他なりません。

 

 

◇最近、何かに感動した?

 

 20代後半の頃の話です。大手IT会社の営業として働いていた私は、仕事の規模が大きくなり、休日出勤することも珍しくなくなっていました。そんなある休日、20歳くらい上の女性の先輩も休日出勤している姿が遠目に見えました。フロアには2人だったので、挨拶に行くと、「あなた最近、何かに感動した?」と聞かれたのです。

 

 想像もしなかった問いに当然、戸惑いました。当時は会社と家の往復で、友人と会う時間もかなり減っていましたし、映画に出かけることもほとんどない。家に帰った後、テレビを観る元気さえもないような日々。一生懸命、思考を巡らして、なんとか思い出せたことは、少し前に上司に叱咤されて涙を流したことでした。そのことを彼女に伝えると、「そう。涙を流せることがあったなら、安心したわ」とその先輩は自分の仕事に戻っていったのでした。

 

 その先輩の何気ないその一言は、その後しばらくの間、私の頭をぐるぐると回り続けていました。「感動。感動って何?私って何が好きなんだっけ?何に感動するんだっけ?」と。

 

 意識を内側に向けてみても、真っ暗な世界しか広がっていない。本当に何も感じるものがないのです。

 

 そこで、常に仕事のことばかりに思考を費やすことをやめてみようと、外を歩く時は、空を見上げてみたり、道路脇に植えてある木を眺めてみたり、周りの景色に目を配り、空気の匂いを感じてみようなど五感を使う練習を始めました。さらに、ちょうどこの頃、毎日の生活に意識的にヨガの練習を取り入れ始めました。

 

 

◇身体が冷えていると心も動かない。

 

 年が明けて、今年こそは「もう変わらなきゃ!」「変わらないとやばい!」と心うちに決めた方も多いのではないでしょうか。それから、2週間ほど経過した今、実際何をすれば良いのかわからず、「なんとなく時間が過ぎてしまったなぁ」「気分が晴れない」「SNSに投稿される友人たちが幸せそう」と何となく眺めている方もいるかもしれませんね。

 

 そういう女性に多く見られるのが実は「身体の冷え」。手足末端の冷えのみならば、症状としては軽い方ですが、身体の深部まで冷えきっている方は、まずは生活を見直すことをオススメします。

 

 恋する感じのことを、「キュンとする」なんて表現したりしますよね。実際、素敵な人に出会った時、自分の好みの洋服や靴、雑貨などに出会うと、胸のあたりが「キュン」と何か動くような感じを体験したことの1度や2度、誰にでもあるのではないでしょうか。

 

 「感動」とは文字どおり「感じで動くこと」。心を動かされるような出来事に遭遇した時、人は脈拍が早くなったり、ドクンドクンと強く打ったり、または顔がポッと赤くなったり、身体にも必ず変化が起きます。心と身体は表裏一体。心が動いても、身体の感覚がついてこないとき、前向きな行動がとりづらくなるのです。「これって良さそうな感じはするんだけど、なんか違うんだよね」という感覚です。1、2度くらいならばそれで良いですが、しばらくこの状態が続いているならば、身体が冷えていることが1つ原因だと考えられます。

 

 

◇仙骨と足首を温めると、身体は効率よく温まる!

 

 冷え性だという女性の一番にオススメしたいのはヨガ!ですが(笑)、手っ取り早く取り入れられる方法の1つが仙骨にホッカイロを貼ること

 

 仙骨は身体の中心にあり、骨盤の要。仙骨には仙骨神経叢があり、複数の神経が下肢の各筋肉へと伸びています。また、大きい筋肉があるのは背中やお尻、太ももなどお尻の背面部位。仙骨が温まり、その熱が大きな筋肉へ伝わることで、熱の発生をサポートするのです。もし、仙骨を温めるだけでは効果を実感しないという場合には、足首の下に湯たんぽをおきましょう。足首が温まると熱の循環がサポートされるので、身体の背部で発生した熱が、全身を巡り出します。

 

 実際、この方法は取り入れたお客さまからは「気持ちよくて、ホッカイロが手放せない!」というお声を多数頂いていますよ。ただし、喉がよく乾く、のぼせやすいなどの自覚症状がある方は避けましょう。冷えと合わせてこれらの症状がみられる方は季節の果物など(この時期はりんごやりんごのストレートジュースがオススメ)を取り入れて、身体を潤わせることを先に行ってください。

 

 

◇身体がポカポカしたら、周りの世界も変わりだす2017年!

 何か物事がうまくいかない時、自分に矢印を向けるのに慣れてしまった真面目な私たちは、自分のスキルの問題、心の問題だと捉えがちです。けれど、心というのもは瞬間瞬間意識と関係ないところで動いていて、その全てをコントロールすることは本当に難しいものです。

 

 「最近、鬱々としているな」「よくわからないけど、すっきりしない」と感じる時は、心に原因を求める前に体を温めてあげましょう!特に、1月20日から立春までは「大寒」と呼ばれ、1年でも一番寒い時期と言われています。まずは、仙骨と足首をしっかり温めて、内側で停滞しているエネルギーを動かしてみましょう!内側が動き出すと、外の世界もきっと変わり始めますよ。