小学1年の息子の「学校公開」に行った。

 

この春に入学する新1年生のために、小学校の楽しさを絵に描いて伝えようという授業で、この1年で楽しかった出来事を発表しあっていた。ほとんどの子が「運動会っ」「プール!」「芋掘り〜」など、楽しかった行事を発表する中、息子は「遠足でLと友だちになったこと!」と発表していて、思わず母は唸った。

 

私と息子は統計心理学で言えば同じi-colorオリーブという素質を持っている。この素質には「世のため人のため」というキーワードがあり、「誰かのため」というスイッチが入ると俄然やる気になるという特徴がある。

 

先日も、学校から帰るなり、「ママ聞いて聞いて!」と学校で行われたドッチボール大会の話をしだした。あんまり興奮しているので、自分のチームが優勝したとかそういう話かなと思いきや、

 

「あのね、Lがね、すごかったんだよ! 最後までボールに当たらずに残ったんだよ! ぼく、ずーっと応援してたから喉が痛くなっちゃったよ〜」

 

自分はすぐにボールに当たってしまい、その後は親友の応援に回っていたらしい。

 

空手でもそうだ。小柄で少1の部ではおそらく最軽量である息子は、「組手」と言われるフルコンタクトの試合が大の苦手である。そのため、自分は試合には申し込まないくせに、試合会場には行きたがるのだ。聞けば、「友だちを応援したいから」という。

 

私にも似たような記憶があって苦笑いしてしまう。私の学生時代のアルバムには、自分が写っていない写真ばかりだ(笑)

 

しかし、もし親子で素質が違えば「この子大丈夫か?」と、不安に思うのかもしれない。事実、うちの母親からは、「あんた、なんで自分の写ってない写真ばっかり頼んでんのよ」と叱られたものだ。

 

はぴきゃりアカデミーの受講生が「息子が大縄跳びの大会で、自分から縄を回す係に立候補したらしいんです」と不思議がっていた。お気づきの通り、息子さんは私と同じ「人のため」がエネルギーになるタイプなのであるが、母親である受講生は自分の力で何かをやり遂げたり結果を出すことに価値を感じるタイプだ。自分で頑張って結果を勝ち取るよりも、みんなをサポートすることで一緒に何かを成し遂げたい息子を理解できないのはうなづける。

 

しかし、親子であっても素質が違えばやる気スイッチも違う。スイッチを押し間違えると、親にとっても子にとっても不幸である。

 

「お母さんに褒められたことがない」

 

仕事でも恋愛でも、うまくいかない原因は、親子関係で植えつけられた自信のなさからきているケースは少なくないからだ。

 

さて、うちの息子。空手の型で戦う「型試合」で、準決勝で負けた。しかし、道場仲間が軒並み敗退し、仲間から「お前だけはメダルを持って帰ってくれ」と声をかけられると、いつもはコボちゃん顔の息子が、これまで見たことのないような凛々しい顔つきになった。3位決定戦。優勝経験豊富な強者から圧勝したのは、「みんなのため」というエネルギーが出たからに他ならない。

 

↓コボちゃん

 

 

あなたのやる気スイッチはどこだろう? 

 

「あなたのスイッチはここでしょ!」と誰かからくっつけられたものではなく、本当のスイッチを探してみよう。首を長くしてあなたに押されることを待っているはずだ。