こんにちは、組織・人事コンサルタント、i-colorカウンセラーの乾千恵です。

「適材適所」という言葉。

聞きなれた言葉ですが、実際のところは・・・という会社も多いのではないでしょうか?

 

1400年前の日本で一人の女性天皇によって、「適材適所」で政権運営がされていたことはご存知ですか?

 

「適材適所」マネジメントを機能させるには下記の3つが重要です。

1)どんな人材が自分の元に集まっているのか。

2)一人一人の得意、不得手を把握すること

3)組織が取り組むべき課題や問題が何で、どこから手をつけるべきか把握していること

 

「そんなこと、古代の日本で本当にやっていたの?」という声が聞こえてきそうなので、そろそろ種明かししましょう。その人は、日本最初の女性天皇「推古天皇」 です!!

(女性じゃなかったなど諸説紛々もございますが。。。)

 

「女性の天皇ってことは、皇太子が成長するまでの中継ぎでしょ」

そうです。推古天皇が即位する頃、彼女の息子である竹田皇子を皇太子に立てようとしていました。


竹田皇子も立派な成人だったのですが、推古天皇の叔父 蘇我馬子と対立する豪族との均衡を保つため、中継ぎとして、母である推古天皇に白羽の矢が立ったわけです。

「サァ、かわいい息子に位を譲る準備をするわよ」と思った瞬間、竹田皇子は病気で亡くなってしまいます。

息子の死を悲しむ間もなく、甥である厩戸皇子を皇太子に任じます。

 

厩戸皇子って? 古代日本史のヒーロー「聖徳太子」です。(以降、聖徳太子)

 

推古天皇の兄 用明天皇の皇子であり、蘇我馬子の娘を正妻としていた聖徳太子は、中国(隋)や朝鮮半島の情勢に明るく、帰化人と呼ばれる秦氏など当時の最新技術を持つ一族を配下に置き、中小の豪族からの人望に厚い人物でした。

一方の蘇我馬子は、古代日本の朝廷において「大臣(おおおみ)」という位を持ち、飛鳥寺を建立するなど日本の仏教信仰の礎を築いたと言われています。また、現在の奈良県明日香村に残る石舞台古墳の被葬者は馬子だと考えられています。絶大な権力と経済力を持っている人物でした。


推古天皇は、頭脳明晰な聖徳太子と、権力や経済基盤を持つ蘇我馬子を巧みに操りながら政権を運営していきます。

 

「そうは言うけど、単なるお飾り的な役割じゃないの?」という声も聞こえてきそうですが。。。

 

単なるお飾りではなく、彼女が政権をマネジメントしていたことを象徴する出来事があります。

 

蘇我馬子から天皇家が所有する公の土地を所望された時、「叔父様だからと、所望の土地を与えてしまえば、私は実家のために働いた愚かな天皇であり、叔父様は天皇に土地をねだった不忠者として世の中から罵られるでしょう。私は叔父様をそんな目に遭わせたくないので、あの土地はお譲りできません」と拒否したことが残っています。

 

彼女は、叔父の意に沿わないことをしたら自分の命すら取られかねないことを承知の上で、このような対応をしました。推古天皇の前の天皇、崇峻天皇は馬子と推古天皇の甥に当たりますが、馬子の意に沿わなかったため、暗殺されており、彼女は叔父の恐ろしさを十二分にわかっていました。

 

権力者である叔父に毅然とした態度で、無理な要求を突っ撥ねる一方で、叔父の力を頼ることも忘れていません。

 

聖徳太子が打ち出す革新的な政策に対して、豪族のトップである蘇我馬子が反対しないことによって他の豪族が異論を唱えることができない環境を作ることができました。

その結果、推古天皇の時代には、冠位十二階、憲法十七ケ条、遣隋使の派遣など天皇統治国家の基盤を作り上げるという成果を残します。

(日本史の教科書では、聖徳太子の功績と習いましたが、最終意思決定者は推古天皇なのです)

 

「私は天皇よ。天皇なんだから・・・」と肩肘を張ることなく、政治や外交は得意としている蘇我馬子や聖徳太子に任せ、全体最適を考え、状況を俯瞰しながら公正・公平に調整を行うマネジメントで、37年間もの長期にわたり、天皇としての役割を果たした推古天皇

 

推古天皇のブレない強さと、絶妙なバランス感覚による部下の扱い方は、現代に生きる私達が管理職になった時にも活かせるのではないでしょうか。

 

とかく現在の政権によって「女性活躍推進」が声高に叫ばれていますが、単に女性を管理職につける割合を増やすのではなく、うちの会社にはどういう部門があって、その部門ではどんな人材が活躍できて、そこのトップはどんな人材が適しているということを経営がきちんと分析した上で、男性も女性も関係なく本人の能力(強み)が活かされる環境を作った結果、「女性管理職が増えた」という会社が世の中に増えてくると嬉しいですね。

 

<本日の教訓>

1)「適材適所」を行うには、自分の強みと部下の強みを把握すること

2)上司の役割とは、部下の強みが最大限に発揮できる環境を作り出すこと

 

あなた自身は、推古天皇的なマネージャーでしょうか?それとも・・・・

 

*お知らせ*

1)部下の強みを把握したいなら

5月26日(金)19:00〜21:00 株式会社グローセンパートナー主催 【夜の楽校(がっこう)】@四ッ谷

「なぜ部下は動かないのか? 相手を動かせる「統計心理学」を学ぶ

http://www.growthen.co.jp/seminar/20170526/

 

2)人脈を広げたいなら=青空チャリティーBBQ=

5月28日(日)11:00〜15:00   株式会社ZAC/金森秀晃 リーダー育成塾 主催@都立潮風公園

 

https://www.facebook.com/events/617692158427918/

乾千恵
組織・人事コンサルタント
はぴきゃりアカデミー第2期修了/i-colorイエロー。約20年間にわたり人材ビジネス業界に従事。「人事が本当に知りたい情報はネットや書籍には載っていない」をモットーに「人事の相談役」として2016年6月に独立。 現在は、大手企業からスタートアップベンチャー企業まで教育研修や人事制度導入サポートなど、人事が携わるあらゆる業務の支援を実施。
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